べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

「中3クラブ」を使おう|受験ではまだない保護者の方へ

2016年11月21日 | 高校受験大学受験
12月、中三の志望校は確定です。担任の先生が願書作成に入ります

高校受験の志望校確定は12月初め。9月初めと11月初めの共通テストをもとに三者面談で最終決定をします。私立受験の本番は年明けの1月。公立高校受験は3月初めですが、学力が伸ばせるのは2月末まで。このあとは全力を出しきれる体制を整えていくだけです

体調管理はムリはしないさせない。たとえば、早く取りかかって早く寝る。家では暗記を学校や塾で質問をと上手に使い分ける。手洗いうがいで病気をしても軽く済みます。スリッパ膝掛けで足元を冷やさない。子ども自身の「大丈夫」は当てになりません。困ったときはなんとかして"もらえる"という認識ですから。それは悪くはない。でも、どうにもしてあげられないことだってあることを知りません


入学試験に一発逆転はありません。持って生まれた「才能」を測る試験ではありませんから

本番ではうっかりミスも含めそれが実力です。中学生に多い失敗は、これまでの延長で入試本番でもやり直しやオマケが利くとの気分を引きずってしまうこと。義務教育を終えれば自由が増えます。代わりに自身の責任で多くのことを果たさなければなりません。それを自覚してもらうため受験があるのです。また受験システムは公正さが優先されます。社会のルールに合わせる部分が格段に増えていきます

この時期は大丈夫だろうの思い込みが最も危(あや)うい。普段と異なる状況ですよ。まず「受験ごときで一生が決まるわけじゃない」との前提はクチに出して共有しましょう。その上で、いまやれることをやり切る。人生には何度かやり切らなければならない瞬間があります


入試までに、受験生自身がやれることをどれだけ積み重ねて来たかが問われます

これを受験の年に”始めて”やらせるのは負担が大き過ぎます。ぶっつけ本番は勝負事に燃える男性に好まれますが、成長期のお子さんの三年間を賭けてやるバクチはどうでしょう。だから少しずつ試しておきましょう。模試や英検、定期試験でも良いでしょう。受験ではない保護者へ呼び掛けているのはこのためです。わたしたち塾講師の仕事は、それを共に乗り越えることです


今日の本題です。受験体制をつくりましょう!そのために入試問題を解かせます

何かを身に付けさせたければ具体的な経験をさせることです。受験は生きていく"だけ"なら必要ありません。自覚は周りの働きかけから芽生えます。知らぬ間に自覚が湧く期待はできません。子どもはやりたがりません。イヤなことは後回し。大人だっておなじでしょう(その結果どれだけ後悔をしたことか)。子どもだからこそ現実に向き合うことも体験させるべきだと思います。受験はやり方次第で折り合いのつく現実です。就職でいきなり向き合わせるより負担は軽い。そのための時間と心構えさえ確保すれば良いのですから。そのサポートをいたします

現実とも向き合わせ折り合いのつけ方を学ばせるのか、漫然とただ受験するのか選ぶのはあなたです


1、入試問題を手に入れる

熊日販売店で無料配布される「中3クラブ」がオススメ。「中2クラブ」「中1クラブ」もあります。中三の学習内容が未了ならこちらを利用しても良い。また夏休みの高校説明会でも昨年分過去問はもらえます(時期を逃しても高校へ問い合わせればたいていもらえます)。解答も必要です。問題は解いただけでは意味がありませんよ。しないよりマシでしかなく、合否を左右するチカラにはなりません。市販や書店取り寄せを利用しても良いでしょう 。可能なら解説の詳しいものを選んでください

市販の入試過去問集について


2、新しい年度から解く

できる限り「書くこと」が優先です。カンは当てになりませんが書かないよりはるかにマシです。途中でも書いておけばやり直しが圧倒的に早く進みます。質問に持っていくことで、たくさん質問ができるでしょう。間違っていると思っても書くべきです

必ず時間を計ります。ペース配分をつかむためです。時間不足なら延長しても構いません。ただしその時間は記録しておきます。それを見せアドバイスをもらえば得点アップにつながります

公立は配点が公表されています。各高校の合格ラインは先生に相談してください。私立は、正解数÷総問題数×100で正答率を出します。専願で55%、一般で60%、特待で70%以上が目安です。自己採点で△は必要ありません。練習では実際の得点より正答率の「変化」が重要です

得点や正答率は一目でわかるよう表をつくり記録します。はじめは合格ラインに届かないのが普通です。二度目三度目でどこがどのくらい上がったかで次にすべきことが決まります。相談をしましょう。やり直しさえしていけば確実に上がっていきますから自信がつきます(←ここポイント!)


3、解いただけで合格はしません。やり直しをして実力をつけたら合格です

この時点での「でき具合」はまだ気にしないで。正答率をこれからどれだけ「上げられた」かが勝負です。得点そのものより、これからどこをどうやって上げるかが合格を左右します

質問をしましょう。先生はやる気を見せる生徒がダイスキです。しつこく持っていってください。一二問ずつで良い。ノートへ記録も続けます。入試や資格試験は満点を目指す必要はありません。合格ラインを突破したらやり直しは打ち止めにして構わない。受験用教材の苦手単元や次の年度へ進みましょう

少なくとも学校の勉強は後天的な積み重ねが圧倒的です。受験システムは公正さが優先されますから。苦手科目であっても一教科50点中35点前後は取れるようつくられています。そこまでなら「才能」なんていりません。合否はやり直しをどれだけやったかで決まります。普段の定期試験の積み重ねで、やり直しがどれだけスムーズ進むかが決まります

記述問題は部分点を狙います。「○字以内の記述が出やすい」など出題傾向は決まっています。受験用教材が大活躍です。記述に対応したページと解説があります。文学的な上手い文章はいりません。問題文の中からあるキーワードを発見する、理由を問われたら「~だから」で答えるなど問いに合った文末で結ぶといったコツをつかめば解けます。中3クラブと受験用教材を使い繰り返し慣れることで必ず書けるようになります


ノートをとっておなじ問題を繰り返しましょう。だいたい「わかる」じゃ合格はしませんよ。中学校の受験では才能ではなく積み重ねを見ます。中学三年間に受験生自身がやれることをどれだけ積み重ねて来たかが問われているのです

当塾では、これらを中二三学期から少しずつ始め指導しています。積み重ねの効果は絶大です。第一志望に落ちた子いません(これだけが理由じゃないのでしょうが)。なにより子どもたちに自信がつきます。取り組みが変わります。なんのためになにをすべきか具体的に指示してあげる必要はあるのでしょう。それには時間が必要です

やり直しから記録までも一周目が終わればあとはラクです。習慣として身に付きます。社会に出てからも役に立つ習慣となります。ただこれをご家庭だけで完結するのはかなり難しい。時間が限られてしまうと特に難しい。受験の年でなくとも取りかることを勧める理由です

受験だけではありません。ひとの成長にはこういった過程も欠かせないのだと思います(藤田)


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