べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

塾長いわく「毎日がんばってるのに儲からない気がするんだよね」(1)|利潤を生むイノベーション

2009年07月01日 | 高校受験大学受験
 日本語で歌うロックが現在のJ-POP全体に影響を与えたイノベーションだった、という「忌野清志郎のなにがすごいのだろう?」の続きです。タイトルの利潤(りじゅん)とは儲け(もうけ)です。今日はお金が儲かる話をしますよ。

 ところで、利潤を生むという「イノベーション」ってなんでしょう?まず、innovationと検索してみると、「動詞 innovate(革新する)に名詞語尾 -ation がついたもの」とでてきます。よく「技術革新」と訳されます。ここでの技術とは、生産の仕組みや方法のことです。この技術を改良する事が技術革新です。経営では、イノベーションは利潤を生むと言われています。

 宇野弘蔵という経済学者は、資本主義の歴史を差異による利鞘(りざや)の進化と考えました。利鞘とは、売買によって生じる差額の利益のことです。 <1>商人資本主義は地域による価格差。<2>産業資本主義は資本蓄積(ちくせき)で利潤を上げる。<3>資本の有機的構成の高度化(技術革新)。以上の3つの差異があると説明しています。
 <1>の差異は、例えば外国の商品を安く仕入れて価格を高く売るということ。ドイツでベンツを販売するより輸入して日本で販売する方が価格が高くなります。これが地域による価格差です。<2>の差異は、ジャスコのような大型店と商店街にある小規模なスーパーを例に挙げてみます。品ぞろえなど便利さを求めて多くの消費者はジャスコのような大型店に流れていってしまいます。ここで言う資本とは、物的資本のことで、土地や設備のことをさします。その資本を蓄積する(積み重ねる)ことで生産活動の拡大が図れるのです。<3>の差異がイノベーションにあたります。この差異は技術を改良して生産性をあげることです。

 ここでいうイノベーションの技術革新とは、製品・機械などの技術革新だけではありません。この事を次回説明したいと思います。(IMA)


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