べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

忌野清志郎のなにがすごいのだろう?|日本語で歌うというイノベーション

2009年06月29日 | 英語
携帯で動画を見るときは、パケット定額で

 亡くなってしまいました、忌野清志郎(いまわの・きよしろう)。気持ちがブルーなときも前向きな気分になれました。感謝します。着メロでも手に入るので「口笛」って曲を聞いてみてください。いい気持ちになれますよ、きっと。

 忌野清志郎は、日本語でロックを歌ってかっこいいんだってやって見せた人です。1960~70年代に、プレスリーやビートルズにひかれてギターを弾く若者が日本でも増えました。しかしビデオもカラオケもiPodもなかった時代で、英語の発音に慣れることもできず、決定的にリズムがとれませんでした。日本語と英語の発音が大きく異なるからです。appleを日本語では「あっぷる」と発音しますが、「あ」・puの「う」・luの「う」といった母音(ぼいん)が耳に残ります。母音を弱めて「ぇいぽぅ」と発音したほうが英語らしく聞こえるはずです。日本語の発音では「あいうえお」の母音が強く聞こえるので、歌うとリズムの違いが目立つのです。

 でも、英語にも母音を強く発音する場合があります。黒人のソウル・ミュージックです。1,2,3,4の4拍で、白人は1と3を強く黒人は2と4を強くリズムをとっています。「ッチャ、ッチャ」って感じです。腰が動いて踊りたくなるリズムです。このリズムで「上を向いて歩こう」を歌ってみてください。ソウルフルでノれるでしょ?

 英語ができなかった清志郎は、大好きだったオーティス・レディングのソウルを取り込んで日本語でロックを歌う方法を手に入れました。それまで日本人はロックを歌えないと思われていたのに、自分の気持ちを日本語のままで歌えることにみなが気づきました。歌謡曲と演歌が中心だった音楽界に、1980年代後半のバンドブームや洋楽のテイストに日本語の歌詞をのせたJ-POPといった多様性が生まれます。イノベーションです。だから、ロックだけでなく音楽性の違うミュージシャンからもリスペクト(敬意をはらう)され続けます。

 ベスト盤が手に入りやすいのですが、RCサクセション名義のthe TEARS OF a CLOWNをお薦めします。RCのアルバムを紹介してくれた中学時代の同級生O君にも感謝です。(塾長)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。