さよなら、山鹿市役所

　山鹿市役所のシンボル、時計塔です。

　屋上には大きな拡声器があります。夕方五時に、夕焼け小焼け。祭りやイベント情報・市議会開催・選挙公報・災害情報・防犯案内・人探し…、市民へのお知らせを案内し続けてきました。


夕焼け小焼けで日が暮れて＠山鹿市

「ただいま午後九時消防の時間です。お休み前に今一度、ガスの元栓火の元を確かめて…」

　そうそう、山鹿市小中学校生徒会からのお知らせや、部活や銭湯（！）帰りの高校生へ帰宅を促す案内も流れていましたね。

「四時半になりました。急いでお家へ帰りましょう。明日もまたより良い一日でありますように…」

　1980年代ごろまで、路地や田舎道には街灯がありませんでした。コンビニも携帯もなくて、日が暮れたらみな家路を急ぎました。時刻を伝えるのは、お寺や役所の仕事だったのです。

　夕焼け小焼けを聞くと、小学生はダッシュで帰宅。夕飯のにおいをかぎながら、五時からのアニメを観ていました。

　1966（昭和41）年にできた現庁舎。改築が始まりました。市民ホールや図書館も併設されるそうです。完成は、2015（平成27）年9月の予定。

　さよなら、市民の思い出と時計塔。（塾長）


山鹿をさるく