三浦友和さん主演の葛城事件という映画が公開されたそうだ。
思春期が「百恵・友和」世代の私。
三浦友和さんは、子どもの頃から好きな俳優さんの一人。
その友和さんが主演する映画がどのようなものかと、サイトを覗いて不快感と妙な共感を覚えた。
「我が家も大差なかったのかもな」
以下、愚痴とも告白ともつかぬ独り言…
ネガティブ感情満載。
読み進めないほうが無難。。。
夫は再婚。
先妻さんとは高校生の頃に出会い、22歳で結婚。
田舎で写真誌のモデルをしていたというキレイな方。
息子が一人、今年44歳。
その息子が2歳の頃に、奥さんの浮気が発覚。
それから、今で言う「DV」状態に。
奥さんの浮気と夫のDVは、息子が二十歳になって離婚するまで続いていたようだ。
夫自身も他所に女性ができて、その関係は私と出会うまで続く。
女性はその後、病死。
浮気発覚後、先妻さんは勤めに出て食事を作らなくなる。
家庭内別居の両親を持った息子が、普通に育つ筈もない。
万引きや自転車の盗み、高校生で危うく親に…ということもあったとか。
高校・大学と受験はことごとく失敗。
唯一合格した大学へ進学する。
就職するも1年で辞めてフリーターに。
サラ金でお金を借りて、再三の取り立てもあった…
派遣で勤めた旅行社で彼の才能は開花され、社員として採用される。
その後、営業成績を上げ続け、ヘッドハントされて一部上場の旅行社で働くことになる。
その息子がいつも言ってた。
「パパはいつも自分の思うようにしかしない。
人の話を聞いているようで、何も聞いてない。
自分が一番正しいと思ってる」
私と共通する見解を持っていた。。。
夫が私と結婚したのは、先妻さんと離婚して2年後。
DV状態にあったことを知っていたので「私を殴るようなことがあれば出ていく」と宣言。
殴られることはなかったけれど、言葉の暴力は結婚直後からあった。
義父母と同居をしていたこともあり、次第に私は思っていることを口に出せなくなった。
「葛城事件」の南果歩さん演じる妻の様に。
私にできることは、息子(タクヤ)を育てること。
身体を張って息子を育てた…これだけは自信を持って言える。
言いたいことを言い、やりたいことをやりたいようにする人間に育った。
タクヤに2度、危機的なことがあった。
残念なことに夫は救いの言葉を向けてくれることはなかった。
「タクヤのことはオマエに任せている、オレは忙しい」
我が子でさえ守ろうとしないのだから、私が命の危機に数回さらされても助けてくれる筈はない。
「オマエさえ我慢すればそれで済む」の言葉を掛けられただけだった。
先妻さんがキレイな方だったことが、夫の自慢のようで「オマエは不細工」だと言われ続けた。
自分よりも若いだけが取柄で、化粧品が勿体ないだとか、華やぐような服装は似合わないだとか…。
親戚の負債を被ったのは、タクヤが6年生の時。
私の友人のご主人が経営コンサルタントをやっていて、知恵を貸してくれた。
最悪の状況は免れることができた。
それでも、持っていた家と土地は担保に取り上げられた。
友人のご主人にお礼を言ってくれることはなかった。
「アイツのせいでこんなことになった」と荒れに荒れた。
が、判を押したのは夫。
私の反対を圧して「オマエは黙っておけ!」と言い放って、目前で判を押した。
負債を抱えてからの我が家は、重苦しい空気が流れていた。
この頃からだ…タクヤが「離婚したらいいのに」と言い出したのは…
二度目の定年を迎え、私が毎日勤めに出るようになってからは更に空気が重くなった。
家で過ごす夫と、勤めに出る私。
少なくなっていた会話が、更に減った。
高校生になっていたタクヤは、私と会話はしても夫に話しかけることは減った。
お酒に酔うと夫の暴言に拍車がかかった。
そして…
昨年10月に家を出るきっかけとなった事態が起こる。
先妻さんは二十歳の息子を置いて家を出た。
私は二十歳のタクヤを連れて家を出た。
先妻さんも私も、家を出ることで夫との関係を切った。
あのまま一緒にいたら、私は南果歩さん演じる妻の様になっていただろう。
そしてタクヤを「父親に暴力をふるう子」にしたかもしれない。
葛城事件の妻は破綻して精神を病み、一人の息子は破綻した自分を「殺人事件」を起こすことで表現し、もう一人は「抑え込む」ことで無きものにしている。
極端なストーリーのようだが、決して他人事ではなくどこの家庭でも起こりうる話だと思った。
映画のサイトを見て「ウチも似たようなもんだ」と感じてここに記した。
夫との家庭に居心地の悪さをを感じてはいたけれど、不満はなかった。
「こんなもん」だと思ってた。
私が育った家庭も「こんなもん」だったから。
母も夫も「抑圧的」だったってこと。
今の夫は、友和さん演じる清ほど荒々しくはないが、やさくれた寂しげな老人。
時々呼び出される。
会っても話すことはないし、一緒に居たいとも思わない。
けど、今の状況を容認してくれていることには感謝する。
葛城事件のサイトを見て「家を出てよかった」…と痛感。
どこにでも起こりうる話。
見に行きたいとは思わない。
映画のサイトを見ただけで、吐き気がした。。。
「事実は小説より奇なり」本当にそういうことはある。
奇しくも今日は父の日。
思春期が「百恵・友和」世代の私。
三浦友和さんは、子どもの頃から好きな俳優さんの一人。
その友和さんが主演する映画がどのようなものかと、サイトを覗いて不快感と妙な共感を覚えた。
「我が家も大差なかったのかもな」
以下、愚痴とも告白ともつかぬ独り言…
ネガティブ感情満載。
読み進めないほうが無難。。。
夫は再婚。
先妻さんとは高校生の頃に出会い、22歳で結婚。
田舎で写真誌のモデルをしていたというキレイな方。
息子が一人、今年44歳。
その息子が2歳の頃に、奥さんの浮気が発覚。
それから、今で言う「DV」状態に。
奥さんの浮気と夫のDVは、息子が二十歳になって離婚するまで続いていたようだ。
夫自身も他所に女性ができて、その関係は私と出会うまで続く。
女性はその後、病死。
浮気発覚後、先妻さんは勤めに出て食事を作らなくなる。
家庭内別居の両親を持った息子が、普通に育つ筈もない。
万引きや自転車の盗み、高校生で危うく親に…ということもあったとか。
高校・大学と受験はことごとく失敗。
唯一合格した大学へ進学する。
就職するも1年で辞めてフリーターに。
サラ金でお金を借りて、再三の取り立てもあった…
派遣で勤めた旅行社で彼の才能は開花され、社員として採用される。
その後、営業成績を上げ続け、ヘッドハントされて一部上場の旅行社で働くことになる。
その息子がいつも言ってた。
「パパはいつも自分の思うようにしかしない。
人の話を聞いているようで、何も聞いてない。
自分が一番正しいと思ってる」
私と共通する見解を持っていた。。。
夫が私と結婚したのは、先妻さんと離婚して2年後。
DV状態にあったことを知っていたので「私を殴るようなことがあれば出ていく」と宣言。
殴られることはなかったけれど、言葉の暴力は結婚直後からあった。
義父母と同居をしていたこともあり、次第に私は思っていることを口に出せなくなった。
「葛城事件」の南果歩さん演じる妻の様に。
私にできることは、息子(タクヤ)を育てること。
身体を張って息子を育てた…これだけは自信を持って言える。
言いたいことを言い、やりたいことをやりたいようにする人間に育った。
タクヤに2度、危機的なことがあった。
残念なことに夫は救いの言葉を向けてくれることはなかった。
「タクヤのことはオマエに任せている、オレは忙しい」
我が子でさえ守ろうとしないのだから、私が命の危機に数回さらされても助けてくれる筈はない。
「オマエさえ我慢すればそれで済む」の言葉を掛けられただけだった。
先妻さんがキレイな方だったことが、夫の自慢のようで「オマエは不細工」だと言われ続けた。
自分よりも若いだけが取柄で、化粧品が勿体ないだとか、華やぐような服装は似合わないだとか…。
親戚の負債を被ったのは、タクヤが6年生の時。
私の友人のご主人が経営コンサルタントをやっていて、知恵を貸してくれた。
最悪の状況は免れることができた。
それでも、持っていた家と土地は担保に取り上げられた。
友人のご主人にお礼を言ってくれることはなかった。
「アイツのせいでこんなことになった」と荒れに荒れた。
が、判を押したのは夫。
私の反対を圧して「オマエは黙っておけ!」と言い放って、目前で判を押した。
負債を抱えてからの我が家は、重苦しい空気が流れていた。
この頃からだ…タクヤが「離婚したらいいのに」と言い出したのは…
二度目の定年を迎え、私が毎日勤めに出るようになってからは更に空気が重くなった。
家で過ごす夫と、勤めに出る私。
少なくなっていた会話が、更に減った。
高校生になっていたタクヤは、私と会話はしても夫に話しかけることは減った。
お酒に酔うと夫の暴言に拍車がかかった。
そして…
昨年10月に家を出るきっかけとなった事態が起こる。
先妻さんは二十歳の息子を置いて家を出た。
私は二十歳のタクヤを連れて家を出た。
先妻さんも私も、家を出ることで夫との関係を切った。
あのまま一緒にいたら、私は南果歩さん演じる妻の様になっていただろう。
そしてタクヤを「父親に暴力をふるう子」にしたかもしれない。
葛城事件の妻は破綻して精神を病み、一人の息子は破綻した自分を「殺人事件」を起こすことで表現し、もう一人は「抑え込む」ことで無きものにしている。
極端なストーリーのようだが、決して他人事ではなくどこの家庭でも起こりうる話だと思った。
映画のサイトを見て「ウチも似たようなもんだ」と感じてここに記した。
夫との家庭に居心地の悪さをを感じてはいたけれど、不満はなかった。
「こんなもん」だと思ってた。
私が育った家庭も「こんなもん」だったから。
母も夫も「抑圧的」だったってこと。
今の夫は、友和さん演じる清ほど荒々しくはないが、やさくれた寂しげな老人。
時々呼び出される。
会っても話すことはないし、一緒に居たいとも思わない。
けど、今の状況を容認してくれていることには感謝する。
葛城事件のサイトを見て「家を出てよかった」…と痛感。
どこにでも起こりうる話。
見に行きたいとは思わない。
映画のサイトを見ただけで、吐き気がした。。。
「事実は小説より奇なり」本当にそういうことはある。
奇しくも今日は父の日。