魂の話 〜素になる瞬間〜

魂がね…

いや…「魂はある！」前提で話が進むんだけどね…


いつの頃からか…
魂が震えるような会話ができる人を求めていた。

結婚はしたけれど、
残念なことに夫は魂が震えるような会話ができる人ではなかった。


だから？
気が付いた時には、
魂が震えるような会話ができる人を何年も求めていた…

心の琴線に触れるような会話ができる人は何人かいた。
けど、求めている人ではなかった。


魂って人の意識の及ばないトコロに在るんだろな。
「え？」って思うようなコトを不意に投げかけてくる。



ある人に出逢って間もない頃から
「え？」「は？」と感じた。
それまで生きてきた私には、
あり得ないようなコトを感じている…

感じる…否定する、
感じる…否定する…が繰り返された。


私の中に、別の私が居るような感覚。
戸惑った…

今思えば、無意識が意識に上がってきたんだろう。
感情の蓋が開いた…感じ。


最も苦手とするタイプのその人に、惹かれた。
恋愛感情ではなく、対極にある磁石に引き寄せられるように。

不思議な感覚だった。


話をするのが楽しかった。
ずっと一緒にいたかった。
時間の制約がなければ、幾らでも話していたい人。
そんな感覚を覚えたのは初めて。
何でも話せたし、聴いて欲しかった。
何故か…全信頼をおけた。

根拠はない。
ただそう感じただけ。

人として尊敬できるし魅力に溢れた人。
年齢も性別も関係ない。


物理的距離ができると知った時、
魂が引き裂かれるような感覚を覚えた。
声を上げて泣いた。
その後も数ヶ月、泣き続けていた。
なんで泣いているのか分からないのに、涙が止まらなくて泣き続けた。

今も時々、
急に涙が溢れ出て泣いている時がある。
本当に不思議。


更に不思議なことに、
その人といると、自分が「素になる」ことに気付いた。
本来の私…って感じ。


魂って不思議。
意識が及ばない。
どうにもできない。


たった一年、関わっただけの人。

なのに…
魂が震えるような会話ができる人。
ずっと探し求めていた人。


私の人生のキーパーソン。
死んでも忘れることはないでしょう。
私が忘れても、魂は絶対に覚えている。


魂が求めてやまない人。
次いつ逢えるのかわからない人。






なんだかね…
今日は涙が止まらなくて、
魂のお話を綴りたくなった。

狂気と思われてもいい。
本当の話。
心療内科の受診を勧められるのかもしれないね。


愛を語り合ったわけでもなく、
手を握り合ったわけでもない。

ただ、
誰にも話したことがないような話を
真面目に話し合っただけ。

ただ共感してくれただけ。
「僕たち似ていますね」って言われただけ。



魂が求める人って、
本当にいたんだ…