家の野菜畑がある裏山は宮廷の一番端にある森と繋がっているの
私が子供の頃、その森の直ぐ傍にあった別宮には大君殿下の家族、
つまりシン君の家族が住んでいた
宮廷は頑丈な塀に守られていたのだけれど森と塀の境目には
子供が一人やっと通れる位の小さな抜け穴があって
私がボールを捜してその近くを通りかかった時
遠くから男の子の声が聞こえたので声のする方に近づくと
草むらの向こうで子犬に飛び掛られて泣いている男の子が
見えたの
余り見かけない子だな?と見ていると
制服を着たおじさん達が抱いて戻って行くのが見えた
それから数日後、
囲碁をしに行くお祖父ちゃんに付いて行くと其処は宮殿だった
向こうの方から元気な女の子と上品な女性が近づいて来て、
チラッと見えたその女性の後ろに隠れる様に立って居たのが
シン君!
宮殿の中には友達と呼べる子共が居なくてお義姉様か
従兄弟のユル君としか遊べ無かったらしいの
仲良くしてね♪♪
と、すぐ一緒に遊び始めたお義姉様とは違って、
恥ずかしいのか、人見知りなのかウンともスンとも言わずに
只一緒にいるだけのシン君
帰り際になってやっと
今度いつ遊べる?って。。●~* 沈
その翌日から何度か一緒に遊ぶ機会があって
かくれんぼをしている時に偶然見つけたあの抜け穴
何処に繋がっているのだろう?と二人で抜け出して
私の家に繋がっている事を確認したシン君
次の日からシン君はお昼寝の時間を勝手に返上して
こっそり私の家に来る様になったの
でも高貴な育ちは隠せないのよね~。。汗
結局はウチでお昼寝するのが恒例になって(笑)
最初こそ翊衛士が付いて来る事もあったけど
草むらに開いた小さな抜け穴は子供がやっと通れる大きさ
シン君が抜け出した後、遠回りをして追いかける翊衛士よりも早く
シン君が私の家に着くので
いつの頃からか、シン君がお昼寝の時間には
覆面翊衛士(笑)が私の家の前でトッポッキ売りをしたり
小学校に行く頃には夕方まで家にいたので
一杯飲み屋のお兄さんに変身して警護することが多かった
小さな草むらの抜け穴を通って薄暗くてちょっと恐い森を
一目散に駆けて来るシン君!
宮廷では皇族は走ることを禁じられているせいか
走る事があまり得意じゃなくて転んで汚れた服のシン君を
私と同じ様に心配したり、叱ったりオヤツをくれるママ
ママがそんな風だから私も近所の友達も
シン君を特別扱いしないで一緒に遊ぶ事が出来た
今思えばママは初めからシン君が皇子だと知っていたのよね
知っていながら特別扱いする事無く
庶民の生活を経験させてあげていたのかも知れないな・・
そう言えば、小学校に上がる時、いずれは結婚する間柄だと
言われたけれど、結婚の意味も判らない頃だったから
そうなの?位の感じで
男女の違いは判っていても
半年先に生まれた私は体形的にも精神的にも、シン君よりもマセていたから
いつも私にくっ付いているシン君は私にとっては弟のような存在だった
さすがに小学校の高学年になるとぐ~んと大きくなったシン君は
いつの間にか私を追い越して、私を守ってくれる様になっていたけど
中身は相変わらずで、二人で昼寝をしたりゲームをして遊ぶ日が続いた
でも中学に上がる頃にはお互いに思春期に入り、
少し男の子に異性を感じる様になっていたけれど
ずっと一緒に居たからシン君を男性と感じた事も無かったし、
シン君も私に対しては相変わらずだった
気楽な家が気に入ったのか
反抗期がそうさせるのか口実をつけては抜け出して来るシン君!
アレは夏の暑い日だった
いつもの様に宮殿を抜け出して来ていたシン君が
チェジュンと庭で水遊びを始めたの
いつもはどんなに暑くてもキチンとした服装でいるシン君が
ランニング姿になった時、急に眩しく見えた
一緒に遊ぼう♪と誘われたけれど
日焼けするのが嫌だからと傍で見るだけにしたのに
ちょっぴり色黒な肌に光る汗と水がキラキラする度に
胸がドキドキ♡
がっしりとした肩と背中に目が釘付け・・
胸がキュ~ン♡と鳴るのが聞えた♡
さっきまでは何も感じなかったのに
今はもう呼吸をするのも忘れそう、、
そう思った途端に眩暈がして倒れそうになった
アッ!と言う声と同時にふわっと浮かんだと思ったら
がっしりとした腕に支えられている
仄かに感じる汗の匂いと心地良い香り
大丈夫か?と言う声にハッと我に返ってそっと目を開けると
心配そうなシン君の顔が私のすぐ目の前に有った
もしかして恋?フォーリン・ラブ♡?
私はこの時、恋に落ちた~恥
私が子供の頃、その森の直ぐ傍にあった別宮には大君殿下の家族、
つまりシン君の家族が住んでいた
宮廷は頑丈な塀に守られていたのだけれど森と塀の境目には
子供が一人やっと通れる位の小さな抜け穴があって
私がボールを捜してその近くを通りかかった時
遠くから男の子の声が聞こえたので声のする方に近づくと
草むらの向こうで子犬に飛び掛られて泣いている男の子が
見えたの
余り見かけない子だな?と見ていると
制服を着たおじさん達が抱いて戻って行くのが見えた
それから数日後、
囲碁をしに行くお祖父ちゃんに付いて行くと其処は宮殿だった
向こうの方から元気な女の子と上品な女性が近づいて来て、
チラッと見えたその女性の後ろに隠れる様に立って居たのが
シン君!
宮殿の中には友達と呼べる子共が居なくてお義姉様か
従兄弟のユル君としか遊べ無かったらしいの
仲良くしてね♪♪
と、すぐ一緒に遊び始めたお義姉様とは違って、
恥ずかしいのか、人見知りなのかウンともスンとも言わずに
只一緒にいるだけのシン君
帰り際になってやっと
今度いつ遊べる?って。。●~* 沈
その翌日から何度か一緒に遊ぶ機会があって
かくれんぼをしている時に偶然見つけたあの抜け穴
何処に繋がっているのだろう?と二人で抜け出して
私の家に繋がっている事を確認したシン君
次の日からシン君はお昼寝の時間を勝手に返上して
こっそり私の家に来る様になったの
でも高貴な育ちは隠せないのよね~。。汗
結局はウチでお昼寝するのが恒例になって(笑)
最初こそ翊衛士が付いて来る事もあったけど
草むらに開いた小さな抜け穴は子供がやっと通れる大きさ
シン君が抜け出した後、遠回りをして追いかける翊衛士よりも早く
シン君が私の家に着くので
いつの頃からか、シン君がお昼寝の時間には
覆面翊衛士(笑)が私の家の前でトッポッキ売りをしたり
小学校に行く頃には夕方まで家にいたので
一杯飲み屋のお兄さんに変身して警護することが多かった
小さな草むらの抜け穴を通って薄暗くてちょっと恐い森を
一目散に駆けて来るシン君!
宮廷では皇族は走ることを禁じられているせいか
走る事があまり得意じゃなくて転んで汚れた服のシン君を
私と同じ様に心配したり、叱ったりオヤツをくれるママ
ママがそんな風だから私も近所の友達も
シン君を特別扱いしないで一緒に遊ぶ事が出来た
今思えばママは初めからシン君が皇子だと知っていたのよね
知っていながら特別扱いする事無く
庶民の生活を経験させてあげていたのかも知れないな・・
そう言えば、小学校に上がる時、いずれは結婚する間柄だと
言われたけれど、結婚の意味も判らない頃だったから
そうなの?位の感じで
男女の違いは判っていても
半年先に生まれた私は体形的にも精神的にも、シン君よりもマセていたから
いつも私にくっ付いているシン君は私にとっては弟のような存在だった
さすがに小学校の高学年になるとぐ~んと大きくなったシン君は
いつの間にか私を追い越して、私を守ってくれる様になっていたけど
中身は相変わらずで、二人で昼寝をしたりゲームをして遊ぶ日が続いた
でも中学に上がる頃にはお互いに思春期に入り、
少し男の子に異性を感じる様になっていたけれど
ずっと一緒に居たからシン君を男性と感じた事も無かったし、
シン君も私に対しては相変わらずだった
気楽な家が気に入ったのか
反抗期がそうさせるのか口実をつけては抜け出して来るシン君!
アレは夏の暑い日だった
いつもの様に宮殿を抜け出して来ていたシン君が
チェジュンと庭で水遊びを始めたの
いつもはどんなに暑くてもキチンとした服装でいるシン君が
ランニング姿になった時、急に眩しく見えた
一緒に遊ぼう♪と誘われたけれど
日焼けするのが嫌だからと傍で見るだけにしたのに
ちょっぴり色黒な肌に光る汗と水がキラキラする度に
胸がドキドキ♡
がっしりとした肩と背中に目が釘付け・・
胸がキュ~ン♡と鳴るのが聞えた♡
さっきまでは何も感じなかったのに
今はもう呼吸をするのも忘れそう、、
そう思った途端に眩暈がして倒れそうになった
アッ!と言う声と同時にふわっと浮かんだと思ったら
がっしりとした腕に支えられている
仄かに感じる汗の匂いと心地良い香り
大丈夫か?と言う声にハッと我に返ってそっと目を開けると
心配そうなシン君の顔が私のすぐ目の前に有った
もしかして恋?フォーリン・ラブ♡?
私はこの時、恋に落ちた~恥
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