休日の朝、
上殿での挨拶が終わって東宮殿に戻ると
家族全員が僕の部屋に集まって
のんびりと過ごすのがいつの間にか
我が家の習慣になっていた
ジンはお気に入りの絵本を携えて読んで欲しいと僕の膝を独占し、
やっと寝返りが出来る様になったツインズは
ママ相手に床でゴロゴロと転がっては
得意そうに起き上がって一人前にポーズを取る
おお!シャッターチャンスだ♪
とカメラを構えると
ツインズを捕らえた筈なのに
何故か特大アップのジンの顔がレンズ一杯に広がっている♪♪
そりゃあ、お前の寝返りは年期が入っているから
ツインズとは格段の差がある事は認めるよ
でも今は二人を撮っているのだから
ちょっとだけ待っていてくれないか?
お兄ちゃんになったかと思えば赤ちゃんに逆戻り
小さな弟達と張り合うように
3人で僕らの膝を取りあっている
さぁコレでいいか?と
同じ絵本を3度読まされた僕がジンに話しかけると
覚えたての言葉でまだ僕を独占しようとする(笑)
もう一回お願いします。お父様♪
こんな時だけ丁寧に、
それもママ譲りの笑顔で頼むのだから~♡
そんな事をされると断れないだろう?
しょうがないな~☆
と言いながらもう一度、声色混じりに読む僕も
いい加減親バカなのかも知れないな
早く自分で読める様になれよ!
と心の中でつぶやきながらも
息子の成長が眩しく思えるひとときだった
まったりとした時間が流れる午後♪
お腹も心も幸せで一杯になった子供達が
暖かい日差しを受けながらうとうとし始めた頃
偶にはデートもいいかな?と
二人で庭園を散歩した
ついこの間まで真っ白な雪に隠されていた庭にも
小鳥の囀りが聞こえ始め
木々の梢は春の到来を感じさせてくれている
二人だけで歩くのは久しぶりだね♪
いつも子供達が一緒だから君を独占出来なくて
ちょっぴり寂しかったんだ・・・
それは私の方だわ
貴方の傍にはいつもジンがいるんですもの
何処に行くのもパパと一緒♪と嬉しそうなジンがね
男の子はママが好きだと思っていたのに
家はどうしてパパなのかしら?
それは僕がジンが生まれる前から
一生懸命アピールしていたからじゃない?
そうね☆
人見知りし始めた頃の事を思えば
私といられる事よりもジンといる方が嬉しいんじゃない?
ジンと君とは違うよ!
でも君譲りの笑顔を見ると何でもしてやりたくなるんだ
もっと厳しい父親でなければいけないのだろうけど、
あの時の様にはなりたく無いからね
僕が幾らあやしてもママが良いって泣いたよね、、泣
イクメンの奔りだったにも関わらず
思い切り育児に参加していたのに本当に悲しかったよ
でもそれももう随分昔の事の様に感じるよ
今ではツインズ相手に絵本を見せてあげたり
お腹が空いたみたいだよと
わざわざ報告しに来てくれる
優しい子供に成長してくれた
きっとパパの背中を見て育ったからよ
子供は親の背中を見て育つと言うから☆
ジンの優しさは君譲りだよ♡
あら!
パパ譲りだと思うわよ♡
3人3様の個性を発揮しながら成長する子供達
僕らを毎日楽しませてくれながら
一人前の大人に成長させてくれる
久しぶりの二人だけの時♡
幸せな時の流れを振り返りながら
ロマンチックな気分でいると
何処からともなく泣き声が聞こえて来た
3人仲良くハモっている♪
皇子様達がお目覚めのようだ☆
宮殿の庭が夕陽に彩られる中
東の空に流れ星が一つ見えた
神様からの大切な預かり物の3つの命
僕らの大切な宝物がいつまでも仲良く助け合って
元気に育つ事を心から願いつつ
可愛い泣き声が嬉しくて思わず手を取り駆け出した
愛しい僕らの吾子が待つ温かな我が家へ♡
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