Shincheの屋根裏部屋

by宮大好きアジュマです。

新しい出発1 回想

2020-04-20 22:30:44 | 新しい出発

お前がマカオに飛んで何日経っただろう
一日が一週間の様でもあり10日の様でもある

朝起きれば、お前はもう起きたかな?
食事をすれば食べ過ぎていないかな?と心配になる

そんなに心配しなくても大丈夫だ!

そうじゃない。。
心配なんじゃない、寂しいんだ。。

メールや電話を制限されている訳ではないけど
体温を感じられないから
現実味が無いんだ

あと、何日待てばいいんだろう?
考えただけで涙が出る

僕の為に宮の為にマカオに行った
出来る限り早くこの腕に取り戻したい
その為に出来る事は何でもしよう!

ほんの数ヶ月前まで今と同じ暮らしをしていた
でも、お前と結婚してからの毎日は
僕が17年間に経験してきた全てを積み重ねても
足りない位の変化を齎してくれた
今、改めて感じるんだ、お前の存在感を

授業を受けていても公務をしていても
心ココにあらずの僕を心配するイン達に励まされ、
コン内官や内人達からは、僕を見守る優しさを感じた

一刻も早くお前を取り戻す為に
僕が将来皇帝となるに相応しいと王族会の会員に認めてもらう!
そしてお前の離婚発言に対する真摯な謝罪の気持と
ユルとの不倫疑惑を払拭する!!

考えてみると、
離婚発言は僕があの時に言った言葉が原因だし
ユルとの不倫疑惑も僕が早く自分の気持ちを伝えていれば
起こらなかったんだから、、、

父上が引責退位されることになり僕の身分が討議された
事件が解決したので皇太子である事に誰の依存もなく、
誰もが僕が次期皇帝の地位に着くと考えた様だけど
僕にはある願望があった

結婚したとは言えまだ未成年の僕が
国民の信頼を得るにはほど遠い
妻の気持でさえ受け止められなかった僕が
国父になれるのか?と

そこで、
こんな僕より世界情勢や国情に長けた姉のヘミョン姫が
皇帝に向いているんじゃないかと思ったんだ
でも現実的には男性優位の国情を考えれば女性の皇帝は難しい
だからせめて僕が成熟するまでの間だけでも女王としての任務を
引き受けて欲しいとお願いしたんだ
勿論父上には摂政となって頂く事を条件に!

お前は僕が皇太子を辞める事を残念に思っている事は知っている
けれど僕には時間が必要なんだ
これから吸収しなければならない事が山ほどある
だからもう暫くの間、自由の身で学業と公務に励む事にした

こう決めてからの僕は
お前がマカオに発った頃の僕とは違う!断
希望の光が見えて来て積極的に奉仕活動にも参加し
益々愛国心が増してきた

一部の王族の中にはお前を廃妃にして、
僕に再婚をと言う声がなかった訳ではないけれど
そんな声には一切耳を傾けず静かにその時を待つ事にしたんだ


そんな折、
悪しき事を新年に持ち越す事は賢明ではない!との
王族会の寛大な御配慮で、
僕らの長い冬休みが終わる事になった♡喜♡
お祖母様とマカオに奉仕活動で同行できる事になったんだ♪

この時をどんなに待ち望んでいたことか、、●~*涙

でも嬉しい半面久しぶりにお前に会う事に少し戸惑いを感じていた
僕を受け入れてくれるのか?と

図書館の前で待つ僕の前にお前の姿が見えた時
抱きしめたくなったけど、
躊躇ってしまった僕。。。

何故だろう?何か距離を感じる
愛情は時間と距離に関係があるのか?

久しぶりに聞く生のお前の声に涙が出そうになった。。
口元にアイスクリームを付け美味しそうに食べる姿は
以前と代わらないけど、、ホッ(笑)

ホテルで待つお祖母様とお喋りする様子は宮に居た時と同じ
国を離れて暮らしていても僕らは家族なんだなぁ

お祖母様との楽しい時間を過ごした後、
僕らは二人だけの時間を過ごした

僕はお前に会えてとても嬉しかったのに
お前は何と無く余所余所しくて
もう僕を愛してないのかも、、涙
な~んて、自信を失ってしまったよ、

そんな僕にお祖母様がお祖父様から譲られた指輪を下さった

翌日の帰り際、
プライドも恥ずかしさも投げ捨てて
僕は指輪を渡して本当の結婚をしようとプロポーズしたのに
お前の躊躇う様子を見てもしかして断られるかも知れないと思うと
一睡も出来ず早朝お前の元を訪ねた

小机の上に指輪の箱が置かれているのを見て
やっぱりダメなのか。。。泣

諦めて車に戻ると助手席にお前が乗っているじゃないか!!驚
絡んだチーフの下にはあの指輪が掛けられている
もう放さない♪
離すもんか!!♡喜♡

お祖母様とチェ尚官が見守るなか、
小さな結婚式を挙げた
二人の本当の誓いの素敵な結婚式🌸

記念に写真を撮って貰っていた時、
突然吐き気を催すお前に

‘おめでた’とお祖母様は思われたご様子(笑)
思わず僕らは顔を見合わせた

残念ですが、、、
計算が合わないのですよ、お祖母様
ご期待を裏切って申し訳ありませんm(__)m


と言う事で
食べすぎの新婦と本当のハネムーン♡
久しぶりの二人の時間に
恥ずかしさと嬉しさでお互い意識してしまう、、、汗

チェギョン憧れのスイートルーム
やっと僕の腕の中に取り戻した愛しい僕の奥さん
恥ずかしそうな受け答えに胸のバクバク♡

二人だけの甘~~~~い時間♡
温もりが大切なんだと改めて確信した♡


久しぶりの二人の朝、
目が覚めて一番始めに見るのがお前の顔
この贅沢な気持をどれだけの人が知っているのだろう?
今日からずっとこんな風に一日が始まるのかと思うと
胸が熱くなるよ。。。涙

だめだ!断
涙をみせてはお前の思う壺!

それでなくても
家はかかあ天下かな~って空気があるんだから!

僕は亭主関白で知られるこの国の皇太弟だけど
何故かお前のペースに巻き込まれて言いなりになっている
気がする。。汗

嫌な訳じゃないんだよ!!
二人で出来る事は一緒にやってみたいし
まだまだ知らないお前をもっと知りたいし
これから二人で色んな事♂♡♀♡したいなぁと思ってるだけ☆

☆☆


帰国の挨拶と記者会見を終えて
やっと僕らの部屋に戻って来ると
チェギョンが急に泣き出した
心配になって顔を覗くと笑いながら泣いている、、

どうしたんだ?と聞いてみると
嬉しすぎて涙が出るのだと満面の笑みで応えるお前

愛おしさが込み上げて抱きしめる手に力がこもり
長い♡kiss♡が始まった♡

お互いの体温が混じり合っていた丁度その時
扉の外に靴音が聞えた↓↓

コン内官とチェ尚官が今後の予定を伝えに来たようだ(笑)
甘い時間は夕食後にお預け☆


明日から始まる残りの高校生活
お前は眠れないのか
甘い時間の終わりを告げる可愛い寝息が聞えず
いつまでも僕の胸に指で絵を描いている

どうした?

何でもない・・・

明日の事が気になるのだろう?
国民の許しを得たとはいえ
直に接する学生達の反応はどんなものかと

大丈夫だよ!
僕がいるだろう?
お前の夫を信用しろ!断

ギュッと抱きしめて‘おやすみ♡’
安心したのかお前の‘おやすみ♡’は静かな寝息になっていた

色々考えている間に段々目が冴えてきた
そう言えばマカオに迎えに行く前までこの広いベッドは僕一人だった
でも今は僕の横でお前が眠っている

蹴られても落とされても構うものか(笑)
もう二度と離さないよ!断

ふとお前の顔を覗いて見ると嬉しそうに笑ってる
僕の夢を見てるのかな?
それとも美味しい物を食べる夢かな?(笑)


登校途中の車中でも不安げなお前
かすかに震えていた

大丈夫!
皆判ってくれるさ、
今までの僕らを見ていてくれたのだから、

車を降りるとイン達が来てくれた
奴らの顔を見ると何故かホッとする


今は1時間目の休憩時間、
僕がお前を送って教室に来たものだから
クラスメートがお前を興味津々の眼差しで見つめていた
僕はいつもは決してしない営業スマイル全開で
「僕の妃宮を宜しく♪」と挨拶した

‘お帰りチェギョン☆’の声を聞いて泣き出したお前を
僕は軽く抱きしめて

‘大丈夫みたいだよ’と言うと
‘ウン♡’と頷いて自分の席に行こうとした

今度は僕が離れ難くて
もう一度抱きしめて軽く♡kiss♡

‘また、様子見に来るから’と言って自分の教室に向った

この様子はたちまち学校中に広まって、
お昼休みには僕らがいつもいる部屋の周りは黒山の人だかり!!

僕らが何か♡するんじゃないかと好奇心満々の様子
それならと、
悪戯心も手伝って思いっきり出血大サービス(笑)
熱いラブシーンをご披露した♪

アチコチから聞える悲鳴に

真っ赤な顔のお前が
‘窒息するぅ~’と笑い出し

この事件(笑)以後
学生達は僕らを以前の様に受け入れてくれて
再び、楽しい高校生活が始まった♪

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