チェギョンの妊娠も４ヶ月目に入り妊婦も学生生活にも慣れた様で
充実した毎日を送っている。
少々の制限はあるものの比較的自由に学生生活を楽しめる様になった
大学には高校の時と同じ様に翊衛士を伴って車で行くものの、
翊衛士は駐車場で待機している
講義の合間には芝生の広がる広場で仲間とおしゃべりしたり、
暇つぶしをしたり、束の間の自由を味わう事が出来るようになった♪
チェギョンの食事は宮から持ち込まれる妊婦食で
僕は苦手なレバーもチェギョンは美味しそうに食べている
別腹☆とか言いながら学食でトッポギやアイスも食べている
注意した方がいいのだろうけど、食べられなくてやせ細るよりは
食べられる方がいいかな？と思うし
チェギョンは庶民出身だから？僕より数段お腹は強いようだ！
まぁ元々男の子はお腹が弱い事が多いと育児書にも書いてあった
男の子ってデリケートなんだよね、、(笑)
チェギョンの回復しつつある食欲に満足しながら歩いている人達を観察していると、
若い妊婦とその夫と思われる夫婦が見えた
一見して妊婦とわかる位のお腹で背筋を伸ばして？というか、偉そうに？
いや堂々と歩いている
その隣では優しそうな夫と思われる人がしっかり手を繋いで
妊婦に合わせてゆっくり歩きながら
時折顔を見合わせて楽しそうに話していた
大学のキャンパスはスペイン風の瀟洒な建物が大きな芝生の広場を
囲むように建てられている
芝生はとても広くて、近所の幼稚園児や一般の人にも開放されているので
天気の良い日には沢山の人達が憩いを求めてやってくる
幸せそうな二人を見て、もうすぐ僕もああなるのかなと思っていると
ギョンのヤツがいらない事を言い始めた
ああ言う姿を見ると
僕がこのお腹の責任者ですって言っているみたいだよな？(笑)
おい、言葉に気を付けろ
ここにもその責任者がいるんだからな！怒
チェギョンに見えない所でギョンの腕をひねり上げたが、
ギョンが言いたい事も判らなくはない
もし僕がギョンと同じ立場だったらそう思っただろう
唯、今はあちらサイドにいる僕にはあのお腹の中には自分の分身がいるんだと
誇らしげに言いたい気持だって事を教えてやりたいけど
お前に言っても多分判らないだろうな～？優越感
こんなに幸せな事って無いのに♪♪
ま、白鳥に振り向いてさえ貰えない位なんだからなぁ！
と考えていると
その若夫婦がチェギョンに気が付いて僕らに挨拶しにきた
殿下、妃殿下ご懐妊おめでとう御座いますm(__)m
この子は夏には生まれるので
殿下のお子様とは同じ学年になるのですね！
その時はどうか宜しくお願いします♪
とニコヤカに挨拶された
チェギョンは妊婦の先輩になるその女性と少しの間話したいと言い
ガンヒョンやシンスン姉妹も一緒に興味深げに聞いていた
僕は同学年と言う言葉に興味が湧いた
もう将来の事を考えているのかってね！
それに僕の子供はこの夫婦の子供の様に自由にキャンパスに来て
遊ぶ事は出来ないのだろうな？
と思うとちょっと可哀相になったけど
待てよ！
ここなら大丈夫じゃないか？
車は来ないし、大きな木陰もある
水飲み場やトイレも完備されている！
翊衛士や警備担当も気づかれない様に任務に当たれる！！
Good idea!!
チェギョンはお腹の中で子供を育て、
僕は環境を整える事で子供を育てる！断
チェギョンの質問攻めから解放された若夫婦が仲良く戻って行った
そろそろ講義室に戻ろうかとチェギョンを見ると
ソフトクリームを舐めている(笑)
僕がこんなに色々考えているのにお前ときたら・・・呆
でもこれ位が丁度良いんだよね？
二人でカリカリしていては気の小さな子どもになってしまう
お前位の緩々具合がちょうどいいのかもしれない
来週はチェギョンの定期健診、
ハヌルがどれ位大きくなったか楽しみだ～♪♪
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