ラッキーノッツ

さまざまな出会いを大切にして・*:..。o○☆*゚

娘のグランマ

2006年10月12日 | ○○に…
 ちょうど去年の今頃、アメリカ、コロラドに住む娘のグランマが日本にやって来ました。ハゼルクランツさん。少年少女向けの作家さんです。御年88歳・・・飛行機を乗り換えての十六時間以上の飛行の旅も軽々と、海を越え私たちに会いに日本にやって来ました。



ハゼルさん、今も年中メールが着ます。電話もきます。娘の誕生日にプレゼントも届きました。肉親のおばあちゃんのようです。

今も留学生を自宅に受入れております。無償です。献身的ですね。

今もとってもお元気そうです。それどころではありませんで、毎日、水泳、映画、オペラ、ポエムの会、ハイキングと、必ず出かけます。

車もノロノロ運転します。おまわりさんと喧嘩もします。威勢のいいおばあちゃんです。

体力があります。気力もあります。ゲルマン民族だったりする昔の狩猟民族です。DNAがちがうのをハッキリ確認できますね。

88歳にして現役、行動はパワフルです。日本の味噌漬け豚肉をぺろりと平らげました。楽勝です。肉が食べられるとあらば、まだまだパワフルということなのでしょう。

二年前に、娘はコロラドにある州立高校、リッジビュークラシカルスクールに一年間留学いたしておりました。クランツさんの伝で入れたこの高校、コロラド州ナンバーワンでございまして、たどたどしい英語の娘には、かなり荷が重かった・・・わけです。

この高校は、幼稚園から高校まである、流行のチャータースクールで、地域がしっかり運営している進学校です。

朝は八時から三時まで、びっちり授業がありまして、放課後は宿題がたくさん出されるので、どの子も急いで家に帰ります。その授業に驚きました。

たとえば、数学。計算、問題を解くのは二の次、その歴史と流れから始めます。なぜ、どうやってこの公式が出来たのか、とつまりはこうです。娘曰く「おもしろい!」と感動する授業なのです。

しかし発表も多く、それには娘も悩まされまして、その悩みは日本にいる親にも伝染し、日本とアメリカで同時に調べ物大会でした・・・なぜかというと、

つまり、日本のことをよく知らない日本の子なのです。親が小さい頃から教えることも必要だったのでしょう。しかし仕事ばかりして省いてました・・・恥ずかしい思いをします。日本人であることが揺るがせられます。

歌舞伎や相撲、正月、節句、町のこと、社会、政治、着物、そうした日本の歴史や文化を超詳しくは知らないわけです。お恥ずかしながら親である私もです。

なぜひな祭りは出来たのか?それを調べて英語にしていく作業は夜を徹しました。

さて、そんなことよりも、英語が話せるようになったとか視野が広がったとか、そんなことよりなによりも、親としてみれば、帰国した娘がひと周りも二周りも、大きく成長して(身体じゃないですよ)帰ってきたことが嬉しかったのです。(痩せてしまった娘でした・・・)

その理由は、苦労したからです。泣いた毎日だったのです。それを我慢して乗り越えたということ、自信につながったのでしょう。

自信、可能性に近付けます。自分を信じると書いて自信・・・それは未来に向かう力なんだと、最近娘をみて思います。