日本人なのに、オペラよりもっともっと別世界に感じる…歌舞伎
ってなんだろ…
テレビっ子の私。オペラはテレビでもよく観る…しか~し、歌舞伎は観ないな~
やってる? とにかく、
なぜ、日本人なのに別世界なのかが、不思議。
銀座四丁目の歌舞伎座に立ち寄り、演目をチェック!
フムフム、よく分からないが、どれもこれも有名な演目らしい…
「泥棒と若殿」 うん!物語性がありそう
「勧進帳」 あっ、これは知ってる~新聞で
「与話情浮名横櫛」 読めない…
「女伊達」 う~ん…伊達男なら知ってるが
思うに、歌舞伎煎餅なるもの以外、歌舞伎に触れたことはないのだ。
まだオペラのほうがある。 かなりある。
日本人なのになぜ…と思うが、歌舞伎を観に連れて行ってくれる大人が、周りにいなかった、ということに気付く。
歌舞伎が好きで好きでといったような、叔母さんも叔父さんもいない。
みんな洋楽、洋画が大好き。大大のだ~い好きだった。
つまり、あたらしもん好き~。それは…わが親戚ぐらいなもんでしょうか。
それでも、おじいさんは相撲が好きだったな。
歌舞伎とか、能とか、できれば幼いうちから親しんでおきたかったなぁ~
遠足とか、学校行事でも、こういった伝統芸能を入れてくれたらよかったものを、
まったくなかった。
市役所見学とか、今考えるとなくてもよかった、なんて思ちゃう。
それより、日本の伝統的芸能、その実物を、無理矢理にでも見ておきたかった~
この歳になって、新しい感覚を味わいたいと思い、歌舞伎を体験するとは、日本人としてどうなの?って自分を問うてしまうのだよ。
さて、この間テレビでも拝見いたしました。市川団十郎さんの白血病の闘病記、勇気をいただきました。
その団十郎さんの「勧進帳」ほら、弁慶と義経が、山伏に変装して安宅の関を通過するやつ、関守が弁慶の主人を守ろうとする姿に心打たれて通過させてしまう、感動モノ。
その弁慶が団十郎さんで、関守が菊五郎さん。
これ、今年で百二十年なんですって。
そんなに続いている伝統の演目「勧進帳」を、私は一度も観たことがな~い。
よく外国の方に歌舞伎のことを聞かれますが、「観たことない」と言うとひどく驚かれます。
私、堂々と言ってましたね「観たことない」
「嫌いなのか?」
「べつに、興味がないから」
「私たち外国人は歌舞伎は大好きだ」
「私たち日本人は洋画が大好き」
「ないものねだりだね」
「お互い、新しいものが好きなんですかね」
しかし今考えてみると、恥ずかしい話。
自分の国の文化も語れず、国際交流とはいかがなものか。
そうして訪れたここ歌舞伎座。
その建物の前に立って思うに(ここが今、一番新しい感じがする)そんな日本人になってた私。
昼の部、幕間の三十分間にお弁当食べられます。
(予約したほうがよさそ…)
團菊祭 五月大歌舞伎
5/1初日~5/25千穐楽(せんしゅうらく)