ラッキーノッツ

さまざまな出会いを大切にして・*:..。o○☆*゚

視点を決める…すると…

2007年04月15日 | 本日の云々

一人称か・・・ふ~む

本日、四ツ谷に出かけてまいりやした。

日本文学館さんにいらした須藤靖貴さん。

私、ウキウキ。だってなかなか小説の話なんか…友達とも、もちろん家族とも、出来ませんから。

孤独、といえば孤独。 でも胸にある世界とはいつも一緒。

その世界を、そっくりそのまま、誰にでも読みやすく解りやすく、この世界に連れ出してあげたい・・・と常々考えてはいるものの~

良質で形いいものには、なかなか…なかなかですから。

時々、その「なかなか」を無性に語りたい、と思うのです…

しかしねえ、そういった語り、特殊ですから。
誰も付いてこれませんで…

胸に浮かぶ世界から、一人一人連れ出して並べる、そして動かす、そういった紙の上の世界のこと。

ごじゃごじゃを、いかに的確に、さらに美しく描くにはどうするか…

そして今日、須藤さんに、小説の視点ということで、ご講義いただきましたん。

一人称、つまり、「私は」「ぼくは」の世界。

作者の一方的な考えと思いで、想像の世界を進めていくわけ。

読者は、主人公と一緒に流れるこれが一番読みやすい…そして作者にも、視点のブレがなく書きやすい…

といったお勧め情報。

な、る、ほ、ど~

さらに、登場人物の人数に悩んでいた私、ご相談賜りました。

「長編ならば、なんとか七人でもいいかな。 でもねえ…」

というわけで、長々考え過ぎて絡まってしまったプロットが、パッと決まった。

この一声に消える絡まり。

なんだろ…すごいな。

なにがすごいかって、すばらしい意見を頂いたわけでもなく、特別な技を教えてもらったわけでもなく、なんとなく分かっていたことばかりなんだけど、だから、つまり、

軽くポンと背中を押されたら、がんじがらめに絡まった糸が解(ほど)けた…という感じ。それって須藤さんパワー。

体育会系の大きな身体。熱く語る力強い声。見え隠れする燃える男。でも繊細そうな目。

そんな須藤さんの「押し出せ青春」小学館文庫、読んでます。

実は、私、あまり小説読みません…それも悪い癖でしょう。

どうも人のものを読みたくない。読むとその色が染まってしまうような…というか、

例えば、洗濯機に色濃いTシャツをいれて洗濯したら、絶対大丈夫だと確信して入れたのに色落ちして、他のものまで染まってしまった、そんな事故のような、取り返しの付かない失敗、そんな感覚になるわけ。

しかし、その苦手、乗り越えてみましょうと、久しぶりに読んでます。

須藤靖貴さんの「押し出せ青春」

おもしろいです。読みやすいです。色と匂いあります。

スポーツ物、大の苦手の私が、意外にも一気に読んでます。

苦手を夢中にさせる、それってすごいじゃないですか。

これはテクニックというより、これが才能なんでしょうね。

で、伝わったのは事故のような色落ちはではなく、例えると、

マラソンで、前を走るランナーに、距離を離されないように一生懸命付いていこうする、意気込み? それが湧いてきました。

だから、

今夜も走るぞ、とキーボードを指は走ってます。




最新の画像もっと見る