オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その176 コミュニティーのクラス 13−03−20

2020-04-04 12:41:08 | 第171−180回
176号 13−03−20
            


         コミュニティーのクラス


10年以上前から、私はコミュニティーの大人向けのクラスを教えています。
今学期のコースは、思いがけず定員いっぱいで忙しくしてます。
1学期は、まだホリデー中の人がいたり、子供が学校に戻り、新しいクラス
に慣れるのを助けるためとか、私のコースは集まりが悪いのが普通でした。
ところが、コロナウィルスのせいで国内に留まっている人が多いのか、退屈
しのぎに何か習おうということか、初心者向けのコースは満員です。
それとコース中ほとんど欠席者がいないです。

ニュージーランドは4学期制で、1学期と3学期は草月いけばな入門コース、
2、4学期はフラワーアレンジメントを教えています。
ここ2、3年いけばなのコースが人気で毎回催行されてます。
代わりに数年前のポピュラーだったフラワーアレンジメントのコースは、
昨年4学期は、人数が足りず催行されませんでした。
まあ、フラワーアレンジメントは、私でなくても教える人はいますしね。
私は、いけばなにどっぷり浸かった生活をしているのでよくわからないのですが、
いけばなブームなのでしょうか。



コミュニティーのコースは、一回2時間で5回のみです。
いけばなは、草月流の基本のスタイルとモダンなクリエーティブ、変わった
トピックを取り混ぜて教えています。
草月流のいけばなを正式に習われる方は、テキストにそって、最初は基本的な
形だけ学びます。
しかし、コミュニティーのいけばな入門コースでこればっかりやったら、退屈
されてしまうので、楽しく、違った花の楽しみ方を毎回教えています。

今週月曜日は、浮き花、敷き花、盛物をやりました。

浮き花は、季節柄、水盤に水を張って、花や葉を浮かべるので涼しげです。
クラスで生徒さんの作品が出来上がった時に、風が吹いて小花が流れるように
水面を回り出した時は、みんな感激しました。
ほんのわずかな花で、楽しみを共有できるのはいいですね。

敷き花は、いわゆるセンターピースで水を使わず、テーブルに上に花、葉、
小石などを並べて構成します。
私は作例として、多肉植物、アイビーの葉、鶏頭の花、キャンドルを使い
ました。こちらではお客様をお招きする時はキャンドルを使いますので、
みんなの参考になるように心がけています。
このためにビーチに行き、そこで拾った貝殻、猫じゃらし、流木を使った
作品もありました。
皆さん、自分の庭や友人宅から材料を集めてきて、準備段階から楽しんで
おられました。

最後は、盛物でした。
根、葉、実をお盆の上などにアレンジします。
根っこは、ねぎ、人参、レンコン、玉ねぎ、実はフルーツなど使えます。
草月の教科書には、和風な盛物の作例が出ているのですが、今年の生徒さん
の作品には豪快なものがありました。
大きな椰子の葉の下の部分(船のようになった茶色のもの)に枝ごとライム
の実が飾り付けてありました。


コミュニティーではいけばな入門しか教えませんので、本格的に習いたい人は、
終了後にうちに稽古に来てもらいます。
今のところ、私の生徒の半分はコミュニティから来た人たちです。
日本人の生徒は一人しかいません。
英語でいけばなを教えているせいもあると思います。


昨日のうちのお稽古は、7人がみんな違ったレベルをやっていて、みんなの作品
を見るだけでも楽しかったです。
初心者の方も先に進めば、こんな自由なことができるとわかります。
昨日は、基本をやった人が3名、野菜を活ける、レリーフ、動きを表現した作品、
植物を編む、花器から発想した作品とバラエティーに富んでました。


今年は、コロナウィルスのせいで、世界中で旅行が制限され、外出もままならず
不自由な生活も送られている方も多いと思います。
また、罹患して闘病中、亡くなった方には心が痛みます。
幸いにニュージーランドは今日現在、ケースは5名、死亡者は0です。
中国、ヨーロッパ、イランなどを見ていますと、ニュージーランドはどうなって
いくのだろうか、と思います。
予定していた海外旅行をキャンセルするのは、ちょっと悲しいけど、普通の生活
ができるだけでも幸せと思い、日々を楽しんでいきたいと思います。

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