オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その9 バレンタイン 18-02-05

2007-08-15 10:41:59 | 第1-10回
その9 バレンタイン

今週の月曜日はバレンタインデイでした。
皆さん、何かいいことありましたか?
今週は女性同士、バレンタインどうだったというのが挨拶代わりになってます。
ニュージーランドを含め西洋諸国では、バレンタインデイは女性から贈り物を
するのではなく、男女双方が好きな人に送るのです。
ここニュージーランドは女性はもっぱら受け取る側という感じですね。
Kiwi Wifeはカカア天下で強いせいかな。
旦那さんは奥さんにバラの花束をあげ、子供はお母さんに赤バラ一本やチョコ
レートをあげたりします。
男性によっては、花のほかに宝石などの贈り物を贈り、ディナーに連れて行って
くれる人もいます。

私がやっていたフローリストで、Loyalty card(日本でいうポイントカード)
を作った事があったんですが、男性のお客さんに好評でした。キーウィの男性
は、バレンタインデイ、誕生日、結婚記念日に花束などの贈り物をしないと
一ヶ月くらい奥さんに口を利いてもらえない人もいるそうです。いつも”I
love you darling”と言って、しょっちゅうお花を贈るわけです。
これらのイベントに加えて友達の奥さんの出産祝いに花を贈ったりすれば、わ
りと簡単にポイントがたまります。

日本のバレンタインデイは、女性から愛を告白するのにチョコレートを送る日
となってます。女の子たちはチョコレートを手作りしたり、どういうタイミグ
で愛を打ち分けようかなとちょっと前からうきうきしますよね。
昔、職場では今後の人間関係をスムーズのするためにも、上司、同僚に義理チ
ョコを贈ったりしました。今でもやってますか?

もともとバレンタインデイはローマでおこり、聖バレンタインにまつわるお祭
りだったようです。現在は、元来の意味は離れて、コマーシャル化されて、日
本ではチョコレート、西洋諸国では花やギフト需要拡大の日になってきてます
ね。
ちなみに、ホワイトデイは日本で作られた日で、こっちにはありません。

ニュージーランドのフローリストでは、バレンタインデイは一年で一番よくお
花が売れる日です。2位は母の日、3位がクリスマスです。
花の生産者はこの週に合わせて、生産し出荷してきます。そのため、クリスマ
ス以後、花の供給不足で、花の品揃えがわるくて、花屋は四苦八苦します。

   バレンタインの前の週の金曜日、花市場にでかけました。
オークランドの花市場はMt Wellington にありFloramax flower auction と
United flower auctionの二つの花市場が同じ敷地内にあります。道路をへだ
てた広大な敷地には、野菜、魚市場もあります。

   6時半の到着したのに、セリはすでに始まってました。今日は荷が多い
ので、5時半に始まったそう。
生産者は高値のつく今日出荷するために、花の生産調整をします。
Floramax flower auctionは5年ほど前に新築され、すべてコンピューター化
されています。日本でも手ぜりの花市場が、コンピューターを導入してきてい
ますよね。
バイヤーは雛壇上にすわり、トローリーでひかれてくる荷も見て花を競り落と
します。正面中央にでっかい時計のような電光掲示板があり、1単位あたりの
価格は高いほうから安いほうに向かって時計周りに回ります。バイヤーは自分
が買いたい値段のところで手元のボタンをおし、何束ほしいか入力します。
みんなその日の適当な売値のところでは一斉にボタンを押すし、タッチの差で
も遅いと買えません。私もよく悔しい思いをしました。従ってどうしてもほし
い場合は、少し高めで落とす事になります。
みんなは欲しがるものは、競りあがったりするので、市場内の卸やで買った方
が安い場合もあります。
今日は、14日のバレンタインデイを控えてバラの荷が多いです。
特に赤バラ、ブラックマジックが大量にありました。このバラは本当はBlack
Baccarolaと言いますが、ヨットレースのニュージーランドの船ブラックマジ
ックにちなんでつけられました。残念ながら、2003年にはマジック(Magic,
魔法)はおこらず、ブラックマジックはスイスのアリンギチームに敗れてしま
いました

ブラックマジックはつぼみの時は黒味を帯びだ赤ですが、咲いていくにつれて、
花の中心が明るくなっていくあでやかなバラです。数年前まではやりだった
First Redはわずかありません。他にも、アイリスも濃いブルーのはブルーマ
ジックと名前にマジックがついてます。
   このブラックマジックなんと一束(10本)NZ$50(約4000円)
からスタートしました。ふだんはバラの小売値は一束$25くらいなので、す
ごい高値がついています。
他のいろんな花のセリが終わって、ブラックマジックの番になると、会場がざ
わめきたちます。さあ買うぞという気合が伝わってきます。大体一束$28位
で落ちていたようですが、いったいいくらで店で売るのでしょう。
後日、知り合いの男の子の聞いたら、近くのフローリストで赤バラ一本ラッピ
ングして$15と言われて驚いたそうだが、仕方なく買ったそうです。

すでにウェディングや店売りで注文を受けている花屋は必死です。
同じバラでも、競り始めは$30前後だが、最後のほうは$17ぐらいまで落
ちていきます。今日は、けいとう、ガーベラなどなんでも赤い花が人気です。


我が家では、バレンタインデイに息子は私と娘にちょっと高級なアイスチョコ
をくれました。旦那は赤ワインを買ってきてくれて、家族で夕食を楽しみました。 
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