つぶつぶタンタン 臼村さおりの物語

身体の健康と無意識のパワーへ 癒しの旅~Have a Beautiful Day.~

アイデンティティー・クライシスと恒常性(ホメオタシス)=思い込みの崩壊

2019-06-07 04:39:39 | ○生き方/ありかた

第69回埼玉県美術展覧会(埼玉県展)に絵を展示させてもらっている。ありがたい。
第69回埼玉県美術展覧会(埼玉県展)、つぶつぶ猫が入選♬

夕べ、埼玉県展のウェブページをみたら、入選者名簿が公開されていることに気づき、早速覗いた。(※ボールペン画は臼村のみかも。この話はまた今度書く。)
第69回埼玉県美術展覧会(県展)入選者の入選者名簿
あたしの名前もあってほっとした。心どこかで「入選は間違えでした」って言われたり、入選があたしの勘違いだったりとおもってしまっていたんだろうね。

この感覚、初めてではない。
昨年の12月に新宿のタリーズコーヒーで個展をやらせてもらったときも似た感覚があった。搬入を終えて翌日初めて、お店に行くとき、ドキドキした。本当に店内にあたしの絵が飾られているのかな、普通にみんな座ってコーヒー飲んでいるんだよね、本当かな、と信じきれず、変な汗かきながら、新宿三丁目の駅からお店まで歩いた。
ソロ展示始まりました 何か特別なことがあるときも、何気ない日常の一瞬もすべて美しい


まだ実は埼玉県展に一度も行けていない。時間が作れるときは、個展を開催させていただいている要町のまめのきに行くことを優先するようにしていて、両方とも昼間にオープンしている会場なので2か所は厳しい。まめのきから埼玉県近代美術館まではけっこう距離もある。
埼玉県展入選記念!臼村さおりつぶつぶ個展@まめのき


まめのき自体にも去年に比べると顔を出している量が圧倒的に少なく、自身の変化を感じてる。生きているとずっと同じことはありえないから、これでいいんだろうね。いまは続けていることに満足しよう。

というのはちょっとした変化であって、たぶんいまもう少し、いやもうだいぶ、大きな変化に直面している。


大げさな表現かもしれないとおもいつつ、どうしてもほかに適切な言葉が見つからない。

たぶん、アイデンテティティクライシスの一種。

アイデンティティクライシスとは

自己喪失。若者に多くみられる自己同一性の喪失。「自分は何なのか」「自分にはこの社会で生きていく能力があるのか」という疑問にぶつかり、心理的な危機状況に陥ること。(参照:コトバンク

とのことなので、危機な感じ。

今のあたしはどちらかというと、どちらかといわなくてもとてもうれしくて、危機じゃない。だからちょっと違うのかもしれないけれど、自己同一性の喪失という意味では当てはまる。

「絵が描けない」「絵が下手」というのがあたしのアイデンティティだった。うれしくないことでも自分を保つことって、生きていく上では、安定になるのよね。
自己が立脚するポイントだし、自分自身を定義するときに役立つ。人は自分が何者かわからないと生きていきにくいもの。

なんだろうな。安定していれば、知っていれば、それ以上悪くなることはない。人間は未知のモノへの恐怖があるからね。安定していれば恐れる必要はないのだ。

あたしの美術に対する自己評価の大部分は、小学校・中学校時代に立脚している。
つまりは、地元がすべてであった時代、ふじみ野市民であるとき。

今もふじみ野市に住んではいるけれど、大人になるとだいぶ状況は変わるよね。今はまた埼玉県民という意識が強いけれど、一時は埼玉都民であった時代さえある。

だから都内(=全国)で受け入れられるのと、埼玉県で受け入れられるのは事情が異なる。あたしのなかに、大人になって自分で居場所を選べるようになったから受け入れられたと解釈しているところがあると思うんだよね。

けれどもかつての唯一の居場所であった埼玉県で受け入れられると、昔の自分を肯定してあげることができる。

つまり、ふじみ野市もある埼玉県展に入選したから、ものすごく癒されたんだとおもう。あたしの宇宙の中では、実際の展覧会の価値よりも、ずっと大きいこと。

だから、入選者名簿からふじみ野市から何人選ばれたとかカウントしたくなったのかもしれないね。14人くらいだった。


アイデンティクライシスといっても、突然不安になることもない。突然狂喜することもない。もう少し穏やかな感じ。

自分の想定と違うことに遭遇して、意外におもったり、想定の範囲ないに自身の落ち着きどころがなく思考がホワイトアウトしてしまったり、保留にしておくことが増えたりする感じかな。


気づいたら、自分が思っていたより足元が柔らかだった。「あれ?沼かしら?」と足を踏みしめる。と、「あれ?なんか底抜けた感じがしている…。次どうしたらいいんだろう? みたいな感じ。

なんだ、この鍵が掛かっているとおもったドア開くね。扉もとても軽いよ。
あれ?こっちは壁だとおもったらどうもカーテンらしく手で押したら揺れたよ、風が入ってきたよ。外に出るのもいいのかもね。ところで夜になったらカギ閉めたいんだけど。。。

漆黒の闇かとおもったら、気づけば光がさしている。喜ぼうかとおもったけれど、あれ、もしかしてこれは見方を変えらればむしろ日蔭がることに感謝するシチュエーションかもしれない。

そんな感じなのだ。

心理面におけるホメオタシス(恒常性)とも似ている。
ホメオタシス(恒常性)は、願望を妨げる敵になることもあるらしい

ではまたー

臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。

エネルギーサロン・タンタン
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