雨が降ってきた。梅雨だなあ。
九州や近畿の梅雨入りが遅かったとなると、どうやって梅雨明けしていくのかな。梅雨明けも関東の方が早いのかな。台風も来ているらしい。
原田マハ著「旅屋おかえり」 (集英社文庫) を読んだ。
旅屋おかえり (集英社文庫) | |
原田 マハ | |
集英社 |
「キネマの神様」「ランウェイ・ビート」に続いて、拝読するのは3冊目。
原田マハさん小説は読むと元気になる 今回も元気をいっぱいいただいた。
「おかえり」とは、「ただいま」「おかえり」の「おかえり」であると同時に、主人公の名前でもある。
元アイドルにして旅好きのタレント丘えりこ(芸名)。所属タレントが彼女ひとりという芸能事務所で、ある旅番組のレポーターを唯一の出演番組としていた。
しかし、ある日。その番組のスポンサー企業のライバル会社を応援するようなコメントを、うっかり番組内で口にしてしまう。
スポンサーが番組を降り、彼女の出演番組はなくなってしまった。探せども次の仕事が見つからない。「さて、どうしようか・・・」と窮地に追い詰められたところに、タレント以外の依頼がやってくきた。
内容は依頼者の代わりに旅をしてほしいというものだった。かくして彼女は旅屋になった。
評判を呼び、依頼が舞い込み始め、いい感じになりかけたところ、旅番組のスポンサーが再び連絡をしてきた。
さてさて、この先は読んでのお楽しみ~~♪
そんなに旅番組に興味がないつもりだったのだけれど、この小説を読んで、旅番組っていいなあっておもった。よく考えたら、テレビで「鶴瓶の家族に乾杯 - NHK」をたまたま見かけると気分がほっこりする。
旅に感動できるのは、主人公おかえりさんの個性であると同時に、旅そのものが帯びる特徴なんだろうね。
いつもと違う不慣れなことだからこそ、相手との出会いに素直に感動するのかもしれない。
ちょっとしたことでも感動があり、相手は感動されればうれしいから、お互いのハートを明るくするような思い出への発展しやすい。
旅っていいなあとおもったよ。
この小説を読んでいて、友人の旅人のことを思い出した。彼女はあちらこちらに縁があって、新しい旅と再会がある旅と両方されている。そしてとにかく笑顔が素敵な方。
目の前の関係に、笑顔を注ぐ生き方はおかえりさんに少し似ている気がした。
あたしも一期一会を大切にしていきたい。
「旅屋おかえり」の表紙絵は、画家の長井朋子さん。長井朋子さんの個展を拝見したことがある。とても素敵だった。
いつかあたしも小説の表紙絵描けたら、それはそれはうれしいなああ。
ではまたー
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