つぶつぶタンタン 臼村さおりの物語

身体の健康と無意識のパワーへ 癒しの旅~Have a Beautiful Day.~

アービンジャー「自分の小さな『箱』から脱出する方法 ビジネス編 管理しない会社」

2020-07-11 05:51:27 | ○生き方/ありかた

本の感想を書く。考え方に大きく影響を与えてくれた本でした。

先だっての読書交換会オンラインでも紹介させていただきました。
東京読書交換会オンライン、5回目の開催。オンラインもオフラインもよさがある

アービンジャー・インスティチュート著「自分の小さな『箱』から脱出する方法 ビジネス編 管理しない会社がうまくいくワケ」を読んだ。


正確には、日本語版ではなく英語版、元の書籍"The Outward Mindset: How to Change Lives and Transform Organizations" を読んだ。


このシリーズの1冊目「自分の小さな『箱』から脱出する方法」があまりにすばらしかったので、読んでみようとおもったのだ。

組織(Organization)向けということで、ひょっとしたら会社組織に属していないあたしにはあまりしっくりこないのかもしれないとおもっていた。でも読んでみたら、しっくりくるどころか、目からウロコがボロボロと剥がれ落ちて、とてもすばらしいときになった。

組織(Organization)は会社組織だけではないですものね。あたしがひとりでやること以外は、すべて組織です。厳密にいうと、あたしだっていろいろな集合体だから、組織。そう組織なのだ。

この本の中で再三指摘されているのは、変えるのは具体的なひとつひとつの行動ではなく、考え方、思考態度(Mindset)。

考え方や大切にしたいこと、意識することが変わるから、おのずと行動は変わってくるのです。また自身がやりがいやしあわせを感じるポイントさえも変わってきます。その結果、もともと達成したかった自身の個人的な願望さえもいい感じに達成されている。

無意識というか、思考のベース、信念を変えるということなんだろうね。

今までの「箱から脱出」シリーズでは架空の例が出ていたのに対し、「自分の小さな『箱』から脱出する方法 ビジネス編 管理しない会社がうまくいくワケ」では、実際にあった話が書かれているのが特徴とのこと。

犯罪者に対して強圧的な態度をとるのではなく、人間として親しみをもって接したら、捜査が円滑になった話。経費削減のためにリストラを余儀なくされ、雰囲気がぎすぎすしてしまったけれど、チーム意識をもったら、リストラ以外の方法を考えるムードになった話。亡くなった父親のことを今でも恨んでいたけれど、夢の中に現れる父親への接し方を変えたら、現実までもが変わった話。

どれも興味深かった。


他者のことを考える姿勢をOutward Mindset、そして自分のことだけを考える姿勢をInward Mindsetと呼び、完全にOutward な組織も、完全にInwardな組織も存在しない。割合や比率の問題だと書かれていた。

いかにOutward よりにしていくか、心がけたいのだ。

とはいえ、独りよがりのOutward はNG。この本のなかでも父親が娘とバスケットボールをして遊んであげているつもりでいたら、娘はバスケットボールが実は好きではなかったという具体例が出てきました。バスケットボールをやりたいのは父親なのに、娘と遊んであげていることになっていたのです。

これはいろいろなことに当てはまりそう。多くの親切は、あたしたちが親切にしたいから、あたしたちの親切にしたい方法でやっていて相手の望む在り方とは異なるかもしれない。


また自分だけがOutwardで、他の人がInwardだったら、自分だけが損してしまうと考えがちだけれど、Outwardな空気は相手にも伝播しやすい。

たとえ伝播しなかったとしても自分の生き方や心が気持ちよくなるし、人生のしあわせ度もあがるとおもう。万が一自分だけがOutwardという状況が続いてしまったとしても、その場合はきっと別のOrganizationとの出会いがあるとおもう。

気をつけなければならないのは、自分がOutwardだからといって、相手にOutwardになることを強要しないこと。そう考えているとき、自分がOutwardのつもりでも、相手は「あなたがOutwardになったら、自分もOutwardになりますよ」と言われているように感じているかも。

何事もまずは自分から、なのだ。

今現在のことを考えるにとどまらず、「あのときはああだったのだろうなあ」「あれもありだったんだろうなあ」「あたしは自分のことしか考えていなかったなあ」と過去を振り返るのにも役立ちました。

自分のなかでわだかまってしまっていた気持ちがかなり軽くなったりもして、さすばベストセラー。

この本のなかにあるような心意気でいきたい。実際ちょっと行き詰ったことがあったときに、Outwardを心がけたら、いい感じになったのだ。


とご機嫌だったのだけど、

ついさきほど山羊座の満月について考えていて、山羊座の満月のテーマで思い当たることがありすぎまして、まだまだだなあー、これから、ここからだなあーとおもったのでした。
山羊座の満月は独り相撲になっていないか注意してみます 2020年やぎ座の満月

あたし自身は山羊座の満月をチャンスととらえ、もう少し見つめてまいろう。


小さな箱から脱出シリーズ、お勧めです。よろしければ読んでみてください。

ではまた

臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。

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