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今日は満月です。のんびりしてまいりました。どうもありがとうございます。
この画像、キャンバスです。夕べ初めて自分でキャンバスを張りました。うれしい。張れました。キャンバスとは板に麻などの布が張られたもの(絵画の画面=支持体という)です。
キャンバス(布)が張られていない状態の木枠。はめ込んで四角にできるようになっていて、分解もできます。
ここにキャンバスを張っていきます。
道具いろいろ。金鎚、マイナスドライバー、タックスと呼ばれる釘、そしてペンチのような形状をしたキャンバス張り器(プライヤー)。
このプライヤーがとても優秀なのだ。キャンバスがよれないように引っ張ってくれる。
ユーチューブをいろいろ見ながらやりました。
画材ショップではすぐに使える形の完成形も売られているのですが、2年ほど前に絵がすでに描かれた状態の大きなキャンバスを譲っていたときから、いつか自分でキャンバスを張ってみたいとおもっていました。
当時はどうやって張り替えていいのか検討もつかず、張り替えをあきらめました。張り替えることなくキャンバスの油絵を塗りつぶして上から描こうとしたり、はたまた絵の具の凹凸をナイフで削ったり、なんとかごまかせないかとおもいました。
できなかった。
それから2年。張り替えながら、そして無事なんとか張れそうな見通しがたってくるにつれて、まさか自分の人生いおいて、キャンバスを張ることがあるとはおもわなかったなあと感慨深くおもいました。
大きな作品を運搬するとき、木枠から布を外すこともあるのでしょう。それがようやく実感としてわかるようになったのだ。
原田マハさんの小説「暗幕のゲルニカ」でも、スペインから米国へピカソのゲルニカを運搬するために作品を木枠からはずすというストーリーが出て来たなあ。
⇒ 原田マハ「暗幕のゲルニカ」、ピカソやキュレーターの生き方に感情移入中
「暗幕のゲルニカ」では、木枠から作品をはずすと老朽化した作品が壊れてしまうかもしれないと危惧が記述されていた。
あたしも描いてもいないのに、このキャンバスから作品を剥がすときが心配です。はたして絵の具を塗りたくって大丈夫なのだろうか、パキって絵の具が割れたりしないのかな。モデリングペーストで盛り上げるのって危険じゃないのかしら・・・。知識がないので、やる前のストレスが毎回なかなかのものです。失敗してもいいのだーともっと太っ腹になりたい。
ちなみに、キャンバスのサイズはF30号。910×727mm。なかなかの大きさ。号数は長辺の長さで、F以外にもいろいろあります。
F=(Figure人物)、P=(Paysage風景)、M=(Marine海景)、S=(Square 正方形)の意味があって、おそらく、人物に推奨される比率、風景、海、とそれぞれだとおもう。必ずそれに従わなくてはならないわけじゃないけど、推奨されていますよ、みたいな感じだとおもわれます。
このキャンバスには猫を描く予定です。絵の具だけで、誰が見ても猫とわかる猫を描きます。モデルは蓮と太陽。だからキャンバスをもう一枚準備して合計2枚。これらは月末に東京芸術劇場で開催されるアートコンフューズ展に展示を予定していて、初めての試みだから描けるかどうか不安でいっぱいだけど信じて突き進んでみるのだー。
よき満月をー
◆臼村さおり twitter @saori_u
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