読んだ物語の感想。今日は小説ではなく、絵本の感想。
米国ニュージャージー州の漫画家、著者、戯曲家であるパトリック・マクドネル(Patrick McDonnell)さんの絵本「おくりものはナンニモナイ」を読みました。
この絵本、ジンと来ます。間を空けてまた読んだら、またいいなと思った。大人にもお勧め。
翻訳は谷川俊太郎さん。教科書で「二十億光年の孤独」を読んで感動したのを覚えています。内容は忘れちゃったけど、音読や朗読っていいですよね。最近やっていないなあ。
内容をかいつまんで話すと、友人にプレゼントをしようとした登場人物が、プレゼントを探しに行きます。
友人は「ほしいものはなんにもない」と言っていたので、「なんにもない」を買いに、お店に探しに行く。だけど残念ながら「なんにもない」はどこにも売っていない。
だから、何も中身を入れていない、空箱をプレゼントする。すると相手は「僕のことをよくわかっているね(ありがとう)」と言って、二人で一緒に過ごす。
大切なものは、ものではない。売っていない。ただただ君と一緒に過ごす時間が宝物。
そういう絵本です。
うん、本当にそのとおりだとおもう。
あたしたちの人生って誰と過ごすか、自分がどうあるか、何を感じるか、何を表現するが大切だと、個人的にはおもっている。
もっともこの考え方は、今のあたしにはそれなりにしんどい。愛猫太陽が死んでしまったから。本当に一緒に時間が宝物で、あなたさえ生きていればほかは何もいらないのに、切ないのだ。
だからこの本を手元に置いておくのは今じゃなくてもいいかなとおもったり、他の方にも読んでほしいなとおもったりで、先だっての読書交換会に持ってまいりました。
読書交換会、今度はいつできるかな。オンラインで番外編のような形で開催するつもりではいるけど、リアルで集まれるのはいつかわからないな。
⇒ 東京読書交換会
ちなみにこの本は、月2回占いで伺っているカフェモフリーさんのなかに併設されている古書店「もふり書房」で買いました。※モフリーさんは現在テイクアウトのみの営業をされているとのこと。
本のおかげで世界が広がりました。ありがとう。
ではまた
東京都豊島区池袋で読書交換会を開催しております。人にあげても差支えがない本を持ち寄り交換する読書会です。
⇒東京読書交換会ウェブサイト
※今後の予定は2020年4月25日(土)夜オンライン、5月8日(金)オンラインです。
◆臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。