音合わせ

音楽家の立ち姿が綺麗だと思った。
それで、バイオリンとチェロを弾く二人を陶人形に創ることにした。
何回か失敗をして、ようやくそれらしくなったのが
これ
この作品は高さ１５センチ位の小作品。

これを、大きくしかもスッキリとした形で創ったつもりが

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

先々回、弦が熱のため垂れ下がるように歪んだ経験から別につくって、後で貼り付けた。
よおく見ると、指から浮き上がっている。

細部にこだわるあまり全体の量感がイマイチ。
シンプルにして情緒ある作品にはほど遠い。
焼き上がるまでは、なかなかいい感じになったとニヤッとしてたのだけれど。

色がシンプルになっただけで、形が洗練されていないとの師匠の評。
「でも、成長してるじゃない」
慰められて老豚はまた木にのぼるのであった。