ダンプやマイクロバス、除染関係車両が行き交う6号線を南下し、双葉町から帰還困難区域に入りました。
福島第一原発は双葉町と大熊町の境に、第2原発は富岡町と楢葉町の境に位置しています。
事故から4年3カ月が経過し、4つの町はそれぞれどのような状況になっているのでしょうか?短い時間ではありましたが、訪れてきました。
双葉町はほとんどが帰還困難区域となっていて、6号線以外は私は立ち入ることができませんでしたが、除染関係車両が頻繁に出入りしてました。
大熊町も市街地のほとんどが帰還困難区域となっていますが、南西部の大川原地区は居住制限区域、西部の山間部は避難指示解除準備区域となっていて、6号線以外にも、国道288号線と県道35号線は通行できました。大熊町の宅地除染はほとんどが完了しているようです。
大熊町の南隣の富岡町は、北東部が帰還困難区域となっていて立ち入りができませんでしたが、それ以外の地域は居住制限区域と避難指示解除準備区域となっていて、除染作業がいたるところで行われていました。しかしながら駅や市街地が海岸に近かったため、津波の被害が大きく、駅はホームしか残っておらず、手つかずなっている建物や更地のままの場所も多くみられました。
さらにその南、楢葉町には帰還困難区域や居住制限区域はなく、第一原発から20キロ圏内が避難指示解除準備区域となっています。除染作業はほとんど完了しているものの、駅前の線量計は年間1msvぎりぎりの値で、山田浜などには見渡す限りの黒いフレコンバッグの山があり、町のお盆前までの住民帰還計画は少々無謀ではないかと思える光景に出合いました。
除染作業を終え、帰路を急ぐ作業員の方たちの車の渋滞に巻き込まれながら、ようやく広野町に入り、人が住む町や学生で賑わう駅、そしてたんぼの風景を見ることができようやく安堵しました。
双葉・大熊・富岡・楢葉・広野
次の日 いわきから矢祭へ ~朝早い除染作業員の方たち~ です。
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