第25番札所 宝珠山眞言院 津照寺(しんしょうじ)
室戸三山とは、第24番最御崎寺、第25番津照寺、第26番金剛頂寺の三寺で、
空海悟りの起源の地といわれている。
室戸三山のうちの
高知県で最初の四国八十八カ所霊場:第24番札所最御崎寺にお参りの後、
(6.5km)を車で走り、第25番 津照寺 へ。
室津港のすぐ傍に津照寺はあった。
山門をくぐれば、見上げるほどの急な石段。
見上げた小高い丘に、
鮮やかな朱色の建物が。。。
室津港の傍にあるからでもないと思うが?
亀の背に載せられて。。
天空の竜宮城へと誘われるような錯覚をしそうで。。
石段の途中にある朱色の鐘楼門が青空に映えて、
異国のお寺のようで、昔話のお寺のようで。(^-^;
おとぎ話を想像しながら。。
石段を一段一段のぼった。
鐘楼門まで登ってきたところで。
ゴーンと鐘の音が響いた。
振り返り見れば、
鐘楼門の名の通りに門の中には鐘があり、
鐘を打つお詣りの人が居て。。。
眼下に室津の町並みが広がった。
「故郷」に響く鐘の音♪だろう~と感じつつ本堂へ。
本堂は、昭和50年(1975)再建されたようで、コンクリート造りのようだった。
本尊は、弘法大師自ら刻んだと言われる高さ1mほどの「楫取(かじとり)地蔵大菩薩」
合掌。
室津港は、
※※
紀貫之の「承平5年(935)、土佐の国司の任期5年を終え帰京する途中海が荒れ、
10日間室津港に留まったのち室戸岬を越えることができた」
※※
と、あの「土佐日記」にも出てくるそうだ。
※※ご詠歌※※
法(のり)の舟
入るか出づるかこの津寺(つでら)
迷ふ我身をのせてたまへや
※※
第26番札所 龍頭山光明院 金剛頂寺
第25番 津照寺(3.8km)から 第26番 金剛頂寺まで。。。
室戸岬から国道55号線を海岸沿いに北へ。
土佐湾につき出した小さな岬が行当岬。
金剛頂寺は、行当岬から連なる三角山の頂上近くに建つ。(標高165m)
弘法大師が唐から帰国し、日本で最初に開いた寺と伝えられている。
駐車場からすぐに、急な厄坂がある。
厄除け石段を、一段一段踏んで山門へ。
仁王様を拝し、山門をくぐる。
金剛頂寺山門
またまた、石段。
この石段の上に、どんな光景が?
を想像させてくれるような84段の石段を登って広々とした境内へ。
昭和57年(1982年)再建されたというコンクリート造りの本堂に進む。
本尊は弘法大師自らが刻んだ「薬師如来像」。
合掌。
※※ご詠歌※※
往生に望みをかくる極楽は
月のかたむく西寺の空
※※
弘法大師を「空海」との命名の地でもある室戸三山を巡拝して、
三山のある室戸の隆起の地形も目の当たりにして。。。
いつもながらに、
私が今見ている風景や光景は、
古の人々が見てきたであろう風景や光景とそんなに変わっていない?
と、母親の「お四国さん巡りは良かった良かった話」を思い出した。
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