雑居空間
趣味のあれこれを、やたらめったらフットスタンプ




 埼玉県入間郡越生町にある、大高取山に登ってきました。



 スタート地点は東武越生線の越生駅。JR八高線も通っています。
 越生は太田道灌の出生地だそうで、駅前には太田道灌像が立っています。



 駅から西へ行くと、越生子の権現という神社がありました。子の権現と言えば飯能にある子の権現が大元で、ここも飯能の子の権現から勧進された神社だそうで、同じく足腰の神様となっています。



 子の権現の少し先で、高取山へのルートが現れます。まずはこの高取山へ。



 道は九十九折れになっていて、そこそこ急でした。
 この日は雨こそ降らなかったものの、地面はやや湿り気味。この写真の場所はそうでもなかったのですが、登り始めは粘土質の湿った土だったり、岩だったりして、足元が若干滑りやすくなっていました。



 高取山山頂には神社がありました。ふもとにある越生神社の奥宮です。
 高取山は標高170m。まずは軽くウォーミングアップといったところでしょうか。
 まあまあ平地になっていたので曲輪っぽいなぁと思っていたのですが、後で調べてみたら、やっぱり城址だったそうです。





 登ってきた道を引き返して、再び車道へ。ここから大観山へ向かいます。
 看板に書いてあるように、大観山には「世界無名戦士の墓」があります。



 舗装路を10分ほど歩くと大観山へ。あんまりちゃんとした写真を撮っていませんでしたが、この階段の上が世界無名戦士の墓です。



 世界無名戦士の墓は、第2次世界大戦後に、埼玉県の引き取り手のいない遺骨の他、日本各地、さらには世界の多くの英霊を祀っている霊廟です。特定の宗教・宗派には属さず、生前の立場に関わらず一切平等にお祀りするという意味を込めて、「無名戦士」という名称がつけられています。



 二階というか屋上というか、霊廟の上は展望台になっており、越生町が一望できます。



 霊廟の手前には、馬の慰霊碑もありました。

 書き忘れたけど大観山は標高176.4m。舗装路だし、傾斜もそれほどきつくないので、ここまで歩いてくるのはさほど苦労しませんでした。





 大観山の奥からは本格的な山道になります。



 とはいえ、よく整備されていて、歩きやすい道ですけどね。



 15分ほどで西山高取に到着。
 西山高取は標高272m。まだそんなに疲労が来ているわけではありませんけど、急坂があったりすると、少しずつダメージが来る感じですね。体力というより、山登りするための筋力が足りていない感じです。街歩きではあまり使わない筋肉を使っているようです。

 

 南側に眺望が開けているのですが、真っ白です。
 この日はめちゃくちゃガスっていて、ここ以降、眺望はほぼゼロでした。



 この辺一帯はハイキングコースとしてよく整備されていて、この案内板もあちこちにあります。



 この白地に赤い矢印の案内板もあちらこちらにあります。このエリアは結構分岐点も多いのですが、この看板に従ってメインルートを歩いていれば、そうそう迷うことは無いと思います。



 こんな分岐も。右が正しいルートだというのはよくわかりますが、左の「山道」って何だよ。



 とあるガイドブックでは「無名の小ピーク」と書かれていましたが、YAMAP の地図では根っこ山となっているピークに到着。
 根っこ山は標高324m。西山高取から15分ほど。部分的な急登はあってもそれほど長続きはしないし、細かくポイントが現れるので、歩きやすいルートですね。


 


 根っこ山を過ぎて少し行くと、今回のメインディッシュである大高取山と、このハイキングコースで最も眺望が良いとされる幕岩展望台との分岐に出ます。左へ行くと幕岩展望台、右へ行くと大高取山となります。
 まずは大高取山を目指します。幕岩の眺望が良いと言っても、この日の天候だとどうせ何も見えないでしょうしね。



 ここから大高取山までの登りが、この日一番キツかったところです。



 急登を登り切って尾根筋に出れば、大高取山山頂まではあと少しです。



 大高取山は標高376m。それほど高くはありませんが、この近辺では最高峰です。



 眺望は、もちろん、なし。

 大高取山から北の方向へ山を降りると、関東三大梅林のひとつに数えられる、越生梅林があります。今はシーズンじゃないので梅は見られませんけどね。
 他にも、世界無名戦士の墓の近くに、つつじで有名な五大尊つつじ公園や、桜の名所・さくらの山公園などもあり、2月から5月くらいにかけて、様々な花を楽しむこともできます。





 少し戻り、今度は幕岩展望台へ。大高取山から南北に尾根筋が伸びているのですが、幕岩へは東側へ下りていくような感じになります。



 東へは思ったよりも結構急傾斜だったのですが、しっかりと九十九折れているので、それほど歩きにくくはありません。でも、かなり細かく道が折れているので、地図ではもっとあっさり着くと思っていたのですが、意外と時間がかかってしまいました。
 それに加えて、結構高度も下がっていくんですよね。眺望の良い場所だということなので、それなりに標高の高い場所だと思っていたんですけど。



 10分ほどうねうねと下って、ようやく幕岩展望台に到着。
 ここの標高は288.9m。大高取山から90m近くも下っちゃった。



 素晴らしい眺望、なんでしょうね、晴れていたら。



 幕岩展望台でちょっと休憩した後、最後に目指すピークは桂木山。地図を見ると、今降りてきた九十九折りを登り直して、尾根を南下するのが一番早そうなんですけど、それもちょっとだるい。そこで、尾根と並行に走る道を南へ移動して、桂木山を少し通り越してから尾根に登り、ちょっと北上するといったルートをとります。



 幕岩展望台から南に下る道が、ちょっと急な上に一部階段が壊れていてめちゃくちゃ滑りやすく、危なかったです。



 尾根と並行に移動する道は、アップダウンがあまりなく、すいすいと歩けます。



 ある程度進んだところで再び尾根上へ。ある程度急坂ではありますが、幕岩展望台直上の九十九折を登るよりはだいぶ楽だったろうと思います。





 尾根に登れば、すぐに桂木山に到着します。
 桂木山は標高372m。尾根道の途中で特に何もなく、眺望もありません。まあ、ピークを踏んだだけですね。





 桂木山からずっと南下していくと、一旦人里に出ます。



 登山道の出口にあるのは桂木神社です。





 このまま舗装路を通って駅まで行くこともできるのですが、なるべく山道を歩いていきます。
 次の目標は、ゆうパークおごせ。ゆうパークおごせは、宿泊できたり、温泉があったり、バーベキューができたりする、レジャー施設です。
 別にゆうパークおごせ自体に用は無いのですが、そこを目指していくのが、一番長く山歩きができそうなルートになります。





 とはいえ、あとはもうほぼ下り道なので、すいすい歩けちゃいますけどね。





 途中、ちょっとわかりにくい分岐がありました。
 右に行けばゆうパークおごせだというのはわかったのですが、左の「TW」って何なんだろう?



 ゆうパークおごせの手前にも展望台が。



 さすがにここまで下りてくるとそれほどガスってはいませんが、木が邪魔すぎる……。



 ゆうパークおごせに到着。

 多くのルートガイドでは、ここから越生駅にもどることになっています。越生駅と同じ東武越生線の武州唐沢駅の方が近いよなぁと思って、計画段階ではそっちへ行こうと思っていたのですが、越生駅なら始発になるからその方が良いかと思い、結局越生駅を目指すことにしました。
 なお、帰りの電車はガラ空きだったので、武州唐沢駅からでも余裕で座ることができた模様。



 ふもとから見上げる大高取山。



 越生駅に戻ってきて、この日の山行は終了です。





 越生駅から越生駅までぐるっと1周して、歩行時間は3時間9分、歩行距離は10.0㎞、累積上りは630m、累積下りは630mでした。

 久しぶりに山歩いたーって感じでしたね。急坂に差し掛かったりすると、平地では使わない筋肉がピリピリしてきて、「ああ、山登りってこんな感じだったなぁ」と、少しずつ感覚を思い出してきました。とりあえず、まあまあちゃんと歩けており、さすがにガチで引きこもっていた去年の緊急事態宣言明けよりは、だいぶマシな状態のようです。このまま順調に強度を増していきたいと思います。

 曇り空に加えてかなりガスっていたので眺望はまるでありませんでしたが、私は歩くことが一番の目的なので、あんまり気にしていません。その意味では大高取山周辺は歩きやすい道で、なかなか良いハイキングコースでした。





コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


« Might and Mag... 記事一覧画像一覧フォロワー一覧フォトチャンネル一覧 Might and Mag... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。