ついに始まった日本シリーズ。カープ・ジョンソン、ファイターズ大谷の両エースの激突となりましたが、投打共にカープが持ち味を発揮して、シーズンそのままの試合運びで快勝。大きな1勝をもぎ取ることができました。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計
| ファイターズ
| 0
| 0
| 0
| 0
| 0
| 1
| 0
| 0
| 0
| 1
| カープ
| 0
| 1
| 0
| 2
| 0
| 0
| 2
| 0
| x
| 5
|
先発のジョンソンは6回2/3を投げて123球、9安打2四球5奪三振で1失点。雨の降る悪いコンディションの中、たびたびランナーを背負いながらも要所を締め、最小失点で切り抜けました。特に初回、いきなり1死1、3塁というピンチを作ってしまったのですが、4番中田、5番陽を連続三振。3回に2四球で作った1死1、2塁のピンチは、中田を併殺打にしとめるなど、4番の中田を完璧に封じ込めたのが大きかったですね。
悪天候もあり、アンラッキーな安打もありましたので、出したランナーの数ほど危なっかしい感じはありませんでした。もう1回先発の機会があるかと思いますが、次の登板も期待できそうです。ジョンソンは中4日で5戦目に登板するかもみたいな報道もありましたけど、今日123球投げてるので、普通に中6日で6戦目でしょうかね。
ジョンソンが7回に残したピンチは2番手今村が無失点でしのぎ、8回はジャクソン、9回は中崎と、1イニングずつしっかりと抑えてくれました。正直今村はカウントを悪くしてからの甘い球がなんとかレフトフライになってくれたという危なっかしい内容でしたし、ジャクソンも中崎も0で抑えたものの、ランナーを出すなど、ちょっと不安な面もありました。それでも今日に限っていえば、内容よりも結果が全てです。まずはシーズン通りの形で投手リレーを完成させたことで、この後の試合もきっちりと戦っていくことができると思います。
打線は7安打6四球で5得点。大技あり、小技ありで、かなり理想的な攻撃ができたんじゃないでしょうか。
先制点は足から。1死1、3塁の場面で石原が三振に倒れたのですが、1塁ランナーの安部がディレードスチールをして、セカンドへ送球された隙に、サードランナーの鈴木がホームイン。この場面、次は9番のジョンソンなので、そもそもセカンドには送球しないというのがセオリーなんですけど、ファイターズも日本シリーズの緒戦で、ちょっと地に足が着いていない感じでしたかね。鈴木も良く走りましたけど、どちらかというとラッキーな先制点でしたね。
さらに2、3点目は、4回に飛び出した松山、エルドレッドの2本塁打。さらに4、5点目は丸のタイムリーと、エルドレッドの犠飛。機動力あり、大技あり、小技ありで、本当にいろんな形で得点できたのは良かったですね。調子の悪い選手もいますけど、それでも誰かしらが打ってカバーするのが今年のカープの良いところ。継投もシーズン通りでしたが、攻撃陣もシーズン通りの良い形を作れていたと思います。
ファイターズの先発は、今年二刀流として規格外の活躍を見せた大谷。実は大谷のピッチングを1試合じっくり見るのは今回が初めてでした。
今日は制球に苦しんでいたようで、四球で結構チャンスをもらえていましたし、2本塁打も簡単にストライクを取りにきた球をしっかり捉えたという感じでした。今日は3点もぎ取れましたけど、コンディションが万全だったら、相当苦労することになったと思います。今日は悪天候だったこともあり、どちらかというと球速は抑え気味だったようですけど、常時150km/hを超えるストレートに、キレのあるスライダーにフォーク。かなり厄介なピッチャーですね。
打つ方でも2安打。特に1打席目の2塁打なんか左中間へのフェンス直撃で、打った瞬間のイメージよりも、かなり遠くまで飛んでいった感じです(まあ、丸には取って欲しかった当たりでもありましたけど)。
やっぱり、騒がれるだけの選手ではありますね。投打共に、バケモノじみた力の片鱗を見せ付けられました。こりゃ、すごいわ。
まずは1勝。特にジョンソン-大谷のエース対決を制したものですから、シリーズ全体の流れからも価値有る1勝でした。内容的にも、投打共にシーズン通りの戦い方ができていましたので、このままシーズン通りに勝っていけるんじゃないかとも思います。
明日は野村と増井の投げ合い。短期決戦なので重要じゃない試合なんて無いんですけど、明日勝てれば日本一の確率は相当高くなるので、なんとかもぎ取って欲しいですね。増井みたいなタイプは、あんまり得意じゃないような気もするのですが……。明日も4番に座るであろう松山がポイントですかね。期待したいです。


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