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 中盤までは1点を争う好ゲームだったのですが、8回表に一挙6点を奪われて勝負あり。日本シリーズ第6戦は、王手をかけていたファイターズがカープを降し、4勝2敗で2016年の日本シリーズを制しました。うーん、ファイターズ、強かった。走攻守どれをとっても、バランスの取れた良いチームでしたね。




チーム 123456789
ファイターズ
1
0
0
3
0
0
0
6
0
10
カープ
0
2
0
0
1
1
0
0
0
4




 先発の野村は4回80球を投げて7安打2四球で4失点(自責点1)。初回にいきなり迎えた無死1、3塁というピンチをなんとか1失点でしのいだところまでは良かったのですが、4回に3失点で逆転され、無念の降板でした。
 よく粘って投げていたとは思うんですけどねー。エラーやアンラッキーな当たりもありましたが、5戦目でサヨナラ満塁ホームランを打って勢いに乗っている西川にやられちゃいましたね。もう負けられない試合ですし、早めの降板となったのは仕方が無いですね。

 野村の後をうけて、ヘーゲンズ、今村が3イニングを0で抑えたのですが、8回に登板したジャクソンが捕まってしまいました。2アウトまではポンポンと取ったものの、西川、中島、岡と3連打で満塁のピンチを作ると、4番中田に痛恨の勝ち越し押し出し。ここで終わってくれればまだ何とかなったと思うのですが、5番に入っていたピッチャーのバースにまでタイムリーを打たれちゃったのが大誤算。さらに、続くレアードに満塁ホームランを打たれ、ほぼ試合が決まってしまいました。
 これ、打たれたジャクソンが悪いというよりも、完全に継投ミスだと思うんですよね。中田を迎えた場面で交代しても良かったと思うのですが、その後のバースはともかく、レアードのときには絶対に代えなくてはいけなかったでしょう。詳しくは後で書こうと思いますけど、シリーズを通しての投手起用にはちょっと疑問が残りました。

 打線は7安打4四球で4得点。リードを許しながらも、ワイルドピッチやエラーもあってよく追い上げたんですけどねー。シーズン中に見られた打線のつながりがあまり見られず、要所要所をしっかりと抑えられてしいました。
 ポイントはやっぱり4番でしたかねー。シーズンで多く4番に立っていた新井がいまいちで、松山とエルドレッドも、はまれば打つけどはまらないと安全パイ。この辺りの選手は5-7番を打たせたら怖いんですけど、4番としてマークを一身に受けると、なかなか難しいようですね。作日も4番のエルドレッドは4タコだったものの、5番松山6番鈴木誠也でチャンスメイクをしての得点シーンがありました。下位打線で得点できるのは強いのですが、4番が打たないとなかなか大量得点は難しくなってきます。やっぱり今年のカープには、爆発力は無くても安定して活躍してくれる、つなぎの4番が合っていたのかなーと思います。



 カープの2連勝でスタートした日本シリーズでしたが、札幌でファイターズが3連勝して勢いが完全に逆転。広島に帰ってきて巻き返したいところでしたが、あと一歩及びませんでした。
 シリーズ全体を振り返ってみると、最終的に点差が開いた試合はあったものの、どの試合も終盤までもつれた面白い試合ばかりでしたね。負けはしたものの、カープもけして実力的に大きく劣っているというわけでもなかったと思います。

 ただ、見ていて気になったのは、打線のつながりの悪さですね。ぜんぜん打てないわけではなかった。チャンスはそれなりにあった。でも、後一本が出ずに接戦を落とした。このじれったい感じは、2016年版カープ打線ではなく、数年前までの、スタッツは悪くないけど勝ち切れなかった頃のカープそっくりなんですよね。これが日本シリーズ故のメンタルなものなのかどうかははっきりとはわかりませんが、ファイターズのほうに一日の長があったのは間違いないと思います。

 もう一つ気になったのは、投手起用です。今村とジャクソンが全6試合に登板したわけですが、これがどうだったのか。実際、カープが敗れた4試合は全て8回以降に決勝点を奪われているように、中継ぎ投手のやりくりに失敗したのは明らかでしょう。
 ま、全試合接戦だったし、登板過多になるのは仕方が無いのですが、今年のカープが安定した戦いができたのも、中継ぎの層が厚くなり、特定の投手に負担をかけすぎなかったことが大きかったはずです。ヘーゲンズもいた、大瀬良もいた、一岡もいた。しかも、今村もジャクソンも、必ずしも万全ではなかった。それなのに、ひたすら今村、ジャクソンにこだわり、6戦全部その形に持っていったのは、明らかなミスでしょう(っていうか、結局一岡は登板なしだったのか。もったいなさすぎる……)。
 7回今村、8回ジャクソン、9回中崎という継投は、一見シーズン通りの戦い方に固執したように見えます。ですが、短期決戦とはいえ、この3人に偏った投手起用をしてしまったのは、むしろシーズンとは逆の戦い方でした。打つ方とは別の意味で、シーズン通りの戦い方ができなかったというのが、日本シリーズを落とした大きな要因になってしまったと思います。



 数年かけていろんなことを経験しながら強くなってきたカープですけど、最後の最後で、日本シリーズという大舞台の経験不足が出ちゃったかなぁと思います。ファイターズはこの日本シリーズ、「4年前の忘れ物を取りにいく」という栗山監督の言葉をキャッチフレーズのように使っていましたけど、カープにも大きな忘れ物ができてしまいました。敗戦後、喜ぶファイターズの選手をベンチから見つめるカープの選手たちが映されていましたが、あの表情を見れば、強く心に期すものがあったと思います。この敗戦を糧に、来年こそきっと、日本一の栄冠をつかんでくれるものと信じています。

 これで今年のプロ野球も一区切り。最後は残念でしたけど、本当に面白いシーズンでした。勝っても負けても野球は面白いんですけど、やっぱり贔屓チームが強い方が、より楽しめますね。
 ここのところカープの話ばかりだったので、そろそろゲームの話もしていきたいですね。ゲームブックも、電源ゲームも、プレイしっぱなしのものが結構あるからなぁ……。



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