雑居空間
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 まだまだ油断はならないとは言え、新型コロナの鎮静化に伴い、徐々に自粛も解除されつつあります。そろそろ山にも登りたいなぁとは思っているのですが、この2、3か月で体力がだいぶ落ちているんですよね。しかも、梅雨に入って天気は悪いし、暑くなってきてバテやすいし。当面は地道な体力作りに励みたいのですが、その手段も限られているのが痛いところ。とりあえずは平地のウォーキング辺りを頑張ろうかなぁ。本格的な活動は、やっぱり9月くらいからですかねぇ。

 それはそれとして、新型コロナが本格化する前に登っていたものの、まだ記事にしていなかった山登り話がいくつか残っていたので、今のうちに書いておくことにします。もう4か月も前のことですが、関八州見晴台に登ってきました。



 スタート地点は西武秩父線の西吾野駅。ここから、高山三滝、高山不動を経て、関八州見晴台に向かいます。

 西吾野から高山三滝に行くなら、登山詳細図でいう不動三滝ルートを進むのが普通なのですが、今回は欲張って日影山というところにも寄りたかったので、萩ノ平コースを進むことにしました。
 萩ノ平コースはそこそこ整備された山道ですが、歩きごたえはそれなりにあります。



 ただ、しばらくは何もない道を進むことになるので、ちょっと退屈というか、「まだ着かないのかなぁ」という感じがしたことは否めませんね。



 地図にも載っている、萩ノ平茶屋跡。昔はここで営業していたんでしょうね。
 廃墟ではありますが、あまり見所のないルートだったので、こういうものでも何かしらあると嬉しくなります。



 ふもとからの別コースであるパノラマコースとの合流地点。三叉路には地蔵が立っています。

 この少し先に日影山のピークがあるはずなのですが……。



 あの辺が日影山山頂だと思うのですが、ちょっとわかりませんね。登っていく適当な道も見当たらないし。
 わざわざこっちのルートを選んだものの、日影山を堪能することはできませんでした。まあ、YAMAP では山頂から100m 以内に近づけば登頂扱いになるので、良しとしましょう。





 日影山を過ぎて少し行くと、高山不動へ向かう分岐点に出ます。ここから高山不動はすぐそこなのですが、高山三滝へ行くため、一旦山を下っていきます。



 つづら折りになった急斜面。下るのはわかっていたのですが、想像していたよりもずっと急な下り坂です。ここをまた登らなければいけないかと思うと、ちょっとげんなりします。



 坂を降りきると、白滝へ向かう案内板がありました。
 とりあえずそのまままっすぐ進んだのですが……。



 え? まさか、こんなのじゃないよね?



 最初見落としていたのですが、少し戻ったところに白滝へのルートがありました。



 高山三滝の一つ、白滝です。
 立派と言えば立派だけど、思っていたよりは小ぢんまりとしています。水量もあんまりないし……。



 白滝から民家のあるエリアまで降りて、次は大滝を目指します。



 民家の庭先っぽく見えるところを抜けると、大滝への案内板があります。
 急な坂を下りていくと、川に出ました。



 その川を少し上流にさかのぼると、大滝が現れます。





 なかなか立派な滝っぷり。高山三滝の中では、この大滝が一番見栄えが良いですね。



 大滝の横にも、ちょろちょろっとした滝がありました。



 余談ですが、大滝へ降りる道に、霜柱が立っていました。



 霜柱って、実は生で見るのは初めてでした。私は新潟出身なのですが、新潟では寒くなるとすぐ雪が積もってしまうので、基本的に霜柱はできません。なので、「寒い朝には霜柱が立つ」とか本に書かれていても、ピンと来なかったんですよね。

 霜柱を踏むとサクサクとした音と感触があり、なかなか気持ちいですね。うちの地元で言えば、道路の水たまりに張った氷をパリパリと踏み割る感覚に似ていますかね。
 今更ながら冬の風物詩を体験できて、ちょっと感動しました。





 最後は不動の滝。案内板が出ているので、それに従って山を登っていきます。



 坂を登ると、何かの碑がありました。でも、なんて書いてあるのかよくわからない……。
 道はさらに山の方へと続いています。



 さらに進むと古びた社がありました。地図には神社マークがついているのですが、おそらくこれのことでしょう。
 ただ、この社、現役なのかなぁ? あんまり使用されているようにも見えないのですが……。



 さらにしばらく山道を進みます。白滝や大滝はそれほど距離がなかったんですけど、不動の滝は思っていたよりもずっと奥まで続いています。



 7、8分ほど歩いて、ようやく不動の滝に到着しました。
 ここは修験者の修行に使われていたそうで、水量はあまりない細い滝ではありますが、厳かな雰囲気を湛えています。





 滝の隣には不動明王が祀られています。



 高山三滝を巡ったので、改めて高山不動を目指します。



 しかし、この降りてきた道をまた登るのがキツイ……。やっぱり素直に三滝コースから登ってくるのが正解でしたね。



 そして高山不動に到着しました。
 敷地はそれほど広くないのに建物はかなり大きく、カメラで建物の全貌を捕らえるのが難しいです。



 ここでお参りしてちょっと休憩。観光的な見所もいろいろあるのですが、帰りにまた寄る予定なので、じっくりと見物するのは後回しにします。



 高山不動の裏から登っていくと、一旦車道に出ますが、その近くからまた山を登っていくルートに入ります。

 関八州見晴台への通り路には、丸山という小ピークがあります。





 丸山は標高640m。関八州見晴台までもうすぐそこなので、ほとんどの人は無視するというか、巻き道の方がメインルートっぽいので知らずに通り過ぎてしまいます。私も最初は気付かずにスルーしてしまうところでした。
 一応ベンチなども用意されている、ちょっとした広場になっています。人が少ないという意味では穴場かもしれませんが、眺望はあまりないので、さっさと関八州見晴台へ行きましょう。



 丸山を通り過ぎると、また車道に出ます。ちょいちょい車道に出くわすと、山に登ってる感が削がれちゃって残念ですね。この辺りの低山だと、普通に生活圏だったりするので仕方ないんですけど。



 最後にもうひと登りして、ようやく関八州見晴台に到着です。





 関八州見晴台は標高771.1m。この冬から登っている山の中では一番標高が高いのですが、そこまでハードな感じもなかったように思えます。歩きやすい道だったし、それほど急な坂もなかったからでしょうか。
 山頂には、高山不動の奥の院もあります。







 見晴台を名乗るだけあり、なかなかの眺望が広がっています。特に北西から南にかけては遠くの山々まで見渡すことができます。



 富士山も見えます。



 ただ、季節にもよるのかもしれませんが、風景を見るには、結構木が邪魔になっていましたね。
 特に東側。案内板には筑波山からさらに北の方の山まで記載されているのですが、実際には木が多く、かろうじて筑波山までが見えるくらいです。



 この日は人が多かったので、あまり長居はせずに、さらに奥にある飯盛山を目指しました。







 飯盛山へ向かうルートは車道とほぼ並行に伸びていて、山道かと思いきやすぐに車道に合流し、またすぐに山道に入ったかと思ったらまた車道に戻りと、ちょっと微妙な感じでした。



 そして道路は通行止め。止められているのは車やバイクであり、歩行者は進んでもいいと解釈できなくもないのですが、それほど飯盛山に行きたかったわけでもないのでここで引き返すことにしました。



 帰りは関八州見晴台には寄らず、車道をずっと下っていきました。
 山とはまた違った風景が見られるかと思いましたが、やっぱり微妙に木が邪魔ですね。
 武甲山は見た目で分かりやすいから好きです。





 そんなこんなで、高山不動まで戻ってきました。
 高山不動は階段を上ってすぐのところに結構でかい建物が建っているので、なかなか上手く全貌を捕らえることができないんですよね。





 高山不動名物・大イチョウ。かなりでかいです。
 思いっきり逆光になって、上手く撮れなかったのが残念。こんなことなら、最初来た時に撮っておけば良かった!



 イチョウを通り過ぎると水場がありました。ここは、「ヤマノススメ」第58話「コーヒーっておいしいの?」で、あおいがコーヒーを淹れるために水を汲んだ場所ですね。
 山登りの参考に「ヤマノススメ」を読み返すことも多いのですが、関八州見晴台の回はコーヒーがメインで、山の方はあんまり描写がないのが残念なところ。水を汲んだ次のページで一気に山頂に到着してしまっています。まあ、あんまりキツイルートじゃないので、描くこともあまりないかもしれませんが。



 後は駅まで戻るだけなのですが、もうひとつ、この近くにある虚空蔵山へ寄ってみます。



 しかしながら、ピークへ至るルートが見当たらず、下から眺めるだけになってしまいました。



 後はガンガン下るだけ。ルートの横を川が流れていたのが良かったです。川があると、旅の道連れとして、だいぶ気分が違うんですよね。



 住宅地に出てからも、ずっと川沿いのルートでした。







 最後に、吾野駅近くに、岩の上に立つ弁天様がいらっしゃいました。



 この日の歩行距離は16.1km、累積上りは1110m、累積下りは1171m、消費カロリーは2307kcal でした。

 関八州見晴台は、ソロ山登りを始めたときには「ちょっと難易度高いかも」と思っていた場所なのですが、案外苦労はありませんでした。多少は鍛えられてきたのか、それとも、そもそも最初にビビリ過ぎていたのかは不明ですけどね。まあいずれにしろ、高山三滝へ寄ったところは、無駄な下り登りではあったんですけど。


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