雑居空間
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 先日、ファミコン版のドラゴンクエストIV をクリアしましたので、今度はゲームブック版のドラゴンクエストIV をプレイしました。

 ゲームブック版はエニックス文庫から出版されており、全部で4分冊になっています。その1巻目の内容は、原作の「第一章 王宮の戦士たち」と「第二章 おてんば姫の冒険」。2巻は「第三章 武器屋トルネコ」と「第四章 モンバーバラの姉妹」、3巻が第五章の前半で、4巻が第五章の後半となっています。まずは1巻目からスタートです。



 ここはバトランド城、謁見の間。一堂に会した王宮戦士たちのざわめきの中、ひとり静かに王の命を待つ男の姿があった。その名をライアン。
「――最近、わが国の子供たちがつぎつぎに姿を消してしまうという噂を聞いておろう。よいか、わが戦士たちよ。一刻も早く事件の謎を解き明かし、ことの真意をこのわしに報告するのじゃ!」
 出発だ、急げライアン。子供たちを救い出せ!
 いっぽう平和なサントハイム。そこでは、城下評判のおてんば姫・アリーナが、たいくつなお城から抜け出すチャンスを今か今かと待っていた。念願の冒険旅行への旅立ちは、いったいいつ…?


エニックス出版局・編「ドラゴンクエストIV (1) 第一章 王宮の戦士たち 第二章 おてんば姫の冒険」(エニックス文庫) 表紙折り返しより




 パラグラフは全部で487。数は多いですけど、2章分あるので、こんなものでしょうかね。ただ、第一章は原作と同じく短めなので、その分第二章は結構ボリュームがあります。

 冒険記録紙は、フラグチェック表として、「ア」から「ヨ」までの38個と、A-Dまでの4個のチェック欄。あとは、第一章、第二章それぞれに、経験値とレベルを記録するレベルチェック表と、入手したアイテムを記録するアイテムリスト。これで全部です。この手のものにしては割合シンプルですかね。

 ストーリーは、はしょっている部分もありますけど、大まかな流れはほぼ原作どおり。ゲームブックなので、途中ある程度分岐するのですが、話を盛る都合上、若干のオリジナル要素もあります。特に、ページ数に余裕のある第2章はその傾向が強いかもしれません。ドレスを着て舞踏会に参加するアリーナが見られるのは(多分)ゲームブック版だけ!
 逆に第一章は、元々短めだとはいえ、それでもちょっと展開が早すぎたかもしれません。原作からして、冒険の舞台となるのは城1つ、村1つ、ダンジョン3つだけのコンパクト仕様なのであまり凝りようが無いかもしれませんけど、もう少しお話を盛ってあげても良かったんじゃないでしょうか。

 ゲームとしてみた場合には、前にプレイした、同じエニックス文庫のゲームブック「スターオーシャン」と、ほとんど同じ感覚です。要するに、選択によってアイテムを入手できたりできなかったり、人と出会えたり出会えなかったりして、途中の展開に若干の変化はありますが、大筋から外れることなくエンディングまでたどり着くことができます。ゲームオーバーになることもありません。
 生きるか死ぬかの真剣勝負ではありませんけど、選択の如何によってある程度話が変化し、苦労したりしなかったりしながらも、必ず最後はハッピーエンドで終わる。がっつりゲームに取り組むというよりも、ある程度の当事者性を保ちながら、安全に冒険物語を楽しむことができる。この構造って、スターオーシャンをプレイしたときにはあまり肯定的に捉えられなかったのですが、今回プレイしてみたら、これはこれでアリなのかなぁとも思いました。
 もっとも、たどり着けなかった物語を読むために何度もプレイする、という感じでもないんですけどね。私は基本的に、選択肢があるたびに、ページに指を挟んで大体の選択を確認すると言う形で読み進めていました。ま、いいんですよ。ゲームをプレイするというより、お話を読むという方が近い感じの本なんですから。

 現在2巻の途中、第三章まで読み終わりました。第三章はゲームブック的に興味深いパラグラフ構成になっている場所もあったりして、なかなか面白かったです(原作同様、作業感のある部分もありましたけどね)。
 残る第四章、第五章も、昼休みにでものんびり読み進めていこうと思います。




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