聴き比べシリーズです。
今回はロバータ・フラック Roberta Flack の「Killing me softly with his song」です。
1970年代のヒット曲で、邦題は「やさしく歌って」。
直訳すると、彼の歌が私を殺している・・・ですが、それが、やさしく歌ってと訳されていたことに、英語を習い始めたばかりの中学生の私は感動したことを覚えています。
もちろん歌詞を覚えて歌っていました。
原曲を聴く前に、本日出会った感動的なカバー・バージョンをどうぞ。
素晴らしいアレンジです。
名曲だけに、男性もカバーしています。
かのフランク・シナトラも歌っていますが、私はペリー・コモのほうが好きです。
歌詞は、his が her に置き換えられています。
最後にロバータ・フラックで。
少しテンポが速めのライブバージョンですが、改めて歌詞の内容を見ると、ますます素敵な曲に思えます。
まるで自分の人生を理解し、歌ってくれていると感じるような機会に、もしもめぐり合えたなら、すごく幸せでしょうね。
でもその前に、彼女の歌にすでに私はとても癒されています。
Global cello project#18
サン・サーンスの「死の舞踏」
午前0時の時計の音とともに骸骨が現れて不気味に踊り始める。
踊りは次第に激しさを増してゆく。
やがて夜明けを告げる雄鶏の声が響きわたる。
骸骨は墓に逃げ帰り、辺りは再び静寂に包まれる・・・
ハロウィーンの時期にぴったりな曲です。
世界中から集ったチェリストが、ぎゅうぎゅうになって弾いていますが、危険はありません。
なぜなら、実際には、自室でたった一人で奮闘しながら弾いているからです。
今回は参加登録から動画投稿締め切りまでたったの2週間というハードスケジュールでしたが、頑張って参加してよかった!
楽しい動画に仕上がっています。
次回はクリスマスです。
車を運転している時は、たいていラジオを聞いています。
熱心な番組リスナーというわけではなく、たまたまその時に流れている番組を聞き流すということが多いです。
ずいぶん前の話になりますが、NHK/FMの「音楽遊覧飛行・食と音楽で巡る地球の旅」と言う、月に1度のラジオ番組がありました。
番組ナビゲーターは作家の吉村喜彦氏で、ラジオでひとりで喋ることに全く慣れていない感満載で、最初は聞いていて違和感を覚えるくらいでした。
ですが、何度か聞いているうちに、彼の落ち着いた声や、飾り気のない話し方、食に対する愛や、その時々の選曲の妙などがとても好ましく感じられるようになり、いつしか番組の放送を心待ちするようになりました。
番組では毎回、食にまつわるテーマが決まっていました。
「屋台・バールの食べ物」というテーマの時があり、幼い頃からよく食べていた屋台フードのことを書いて送ったところ、それが番組内で取り上げられたことがありました。
ラジオ番組にメッセージを送ったのも、そして、それが取り上げられて実際に読まれたのも、人生において初めてのことでしたし、とても気に入っていた番組でしたので、ビックリ。
放送を聴きながら狂喜乱舞したことを思い出します。
録音してあるので、文字に起こしてご紹介します。
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音楽遊覧飛行・食と音楽で巡る地球の旅
~屋台・バールの食べ物~
ナビゲーター吉村喜彦
2013/9/19 17:20~18:00(NHK/FM 再放送)
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(吉村氏)
~屋台・バールの食べ物~
ナビゲーター吉村喜彦
2013/9/19 17:20~18:00(NHK/FM 再放送)
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(吉村氏)
次は栃木県にお住まいの○○○○さんからのメールをご紹介します。
『吉村さん、こんにちは。私の故郷、群馬県で屋台の食べ物といえば「焼きまんじゅう」です! 蒸した平たい酒まんじゅうを4つ串に刺し、あまーい味噌だれを刷毛でつけながら炭火でこんがり焼きます。まんじゅうといっても、あんこは入っていないのが正統派。子どもの頃、お祭りのときや、運動会などのときには、おやつに必ず食べていました。冷めると硬くなって美味しくないので、屋台で買ったら、その場ですぐ食べます。大人でも一口でおまんじゅうを口に入れるのは無理です。口の周りについた味噌を舌で舐めぬぐいつつ食べます。ああ、懐かしい!今でも甘い味噌だれ系に目がないのは、幼い頃食べていた焼きまんじゅうの影響かもしれない・・・ふとそんなことを思いました。』
○○○○さん、どうもありがとうございます。
『吉村さん、こんにちは。私の故郷、群馬県で屋台の食べ物といえば「焼きまんじゅう」です! 蒸した平たい酒まんじゅうを4つ串に刺し、あまーい味噌だれを刷毛でつけながら炭火でこんがり焼きます。まんじゅうといっても、あんこは入っていないのが正統派。子どもの頃、お祭りのときや、運動会などのときには、おやつに必ず食べていました。冷めると硬くなって美味しくないので、屋台で買ったら、その場ですぐ食べます。大人でも一口でおまんじゅうを口に入れるのは無理です。口の周りについた味噌を舌で舐めぬぐいつつ食べます。ああ、懐かしい!今でも甘い味噌だれ系に目がないのは、幼い頃食べていた焼きまんじゅうの影響かもしれない・・・ふとそんなことを思いました。』
○○○○さん、どうもありがとうございます。
甘い味噌のこんがり焼けためっちゃ美味しそうな匂いがしてきそうですね!
それでは、○○○○さんがお住まいの栃木県出身の歌手、斉藤和義の「ずっと好きだった」をお送りします。
それでは、○○○○さんがお住まいの栃木県出身の歌手、斉藤和義の「ずっと好きだった」をお送りします。
斉藤和義で「ずっと好きだった」でした。
○○○○さん、ありがとうございました。
○○○○さん、ありがとうございました。
今でもずっと好きなんですものね。
替え歌もいいですよね。
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実はこの時、初めて斉藤和義さんを知って、この曲も初めて聞きました。
以来、この曲が大好きになったことは言うまでもありません。
今また久しぶりにこの曲を聴きながら、私にとってのソウルフードでもある焼きまんじゅうのことを考えていたら、なんだかまぶたの裏が熱くなってきました・・・
ちなみに吉村さんが最後に言っていた替え歌というのは、こちらのことです。
10月を迎えました。
自分の誕生日月であるので、少し特別感があります。
10月は神無月とも言いますね。
出雲大社に全国の神様が集まって一年の事を話し合うため、出雲以外には神様が居なくなるから・・・という説がよく言われていますが、これは平安時代に始まった民間語源だそうで、他に、「かんなづき」の「な」は「の」という意味で、「神の月」とする語源説もあるようです。
五穀豊穣を神様に感謝する季節でもあります。
今日の気分にぴったりな曲は、ベッリーニ作曲「カスタ・ディーバ(Casta Diva 清らかな女神よ)」
オペラ「ノルマ」のなかの有名なアリアです。
フランスの若きチェリスト、カミーユ・トマの演奏が好きです。
世界中がパンデミックに陥っている時、パリの自宅屋上で演奏している動画にはとても癒され、何度も何度も再生して観ていました。
もとのオペラでは、こんな場面で歌われています。
(歌詞の内容)
清らかな女神よ
銀色に輝く聖なる古代の木々
あなたの美しい顔を私たちに向けて下さい
くもりも、陰りもなく
あなたの美しい顔を私たちに向けて下さい
くもりも、陰りもなく
女神よ
恐れを知らない燃える心を鎮めてください
平和を地上に広めてください
あなたが天上を治めているように
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10月1日に旅立たれた師匠S先生にささげます~R.I.P~
コロナ禍で、病院ではいまだにお見舞いをお断りしており、院内行事も全て中止になっています。
状況は変化しているのに、出口戦略がないまま、ただ、だらだらと続けている気がして、心がモヤモヤしています。
ですが、そうばかりではありません。
新たな動きもあります。
緩和ケア病棟のスタッフから、コンサートをやってほしいとリクエストされました!
患者さん向けにコンサートを開くのは2年半ぶりです。
音楽仲間でもある同僚看護師のOさんにも声をかけて、クラリネットとチェロの二重奏で数曲プログラムを組みました。
それぞれ1曲づつ、ソロ曲も入れています。
私が独奏曲として選んだのは、エディット·ピアフの「愛の讃歌」。
日本では、越路吹雪さんが有名ですね。
チェロ独奏版は、フランスのチェリスト、ゴーティエ・カプソンの演奏が素敵です。
音源を色々検索していたら、なんと、空耳アワーもありました!
一度聞くと、そんなふうにしか聞こえなくなっちゃうんですよね~(笑)
中学生のとき、イギリス人英語教師が授業でビートルズの「Yesterday」の歌詞を教材として使ってくれたことがあります。
素晴らしい曲ですが、歌の場合、詞の内容を知ると、より一層心にしみるようになりますね。
今回は同じくビートルズの曲で「In my life」のカバー聞き比べです。
作詞ポール・マッカートニー、作曲ジョン・レノン。
まずは歌詞の意味を、海外ドラマ「グリー」で。
そして、まず最初にご紹介したいのが、こちらです。
いつだったか、ラジオで偶然聞いて感動しました。
名優ショーン・コネリーが歌詞を朗読しているのです。
心に染みます。
では、色々とお楽しみください。
連休後半は良いお天気になりそうですね。
久しぶりに、同じ曲の聴き比べシリーズです。
何年か前にラジオで盛んに流れていたヒット曲。
まずは原曲を、コロナ禍前の野外コンサート版で。
女の子達が元気なのがいいですね。
まずはヴァイオリンとチェロのカバー
1:30のあたりから演奏が始まります。
次は、ショパンコンクールでいいところまでいった日本人ピアニストによるカバー。
個人的には、ソフトすぎるので、あまり好みではないですが・・・
撮影や編集も自分でやっているというから、イマドキの若者ですね。
最後はこちら。
番外編で、このグループのケアレス・ウィスパーがかなり気に入っています。
実はすごく難しいことをやっていて、かなり作りこまれたプロのお仕事って感じです。
久しぶりに、同じ曲の聴き比べシリーズです。
何年か前にラジオで盛んに流れていたヒット曲。
まずは原曲を、コロナ禍前の野外コンサート版で。
女の子達が元気なのがいいですね。
まずはヴァイオリンとチェロのカバー
1:30のあたりから演奏が始まります。
次は、ショパンコンクールでいいところまでいった日本人ピアニストによるカバー。
個人的には、ソフトすぎるので、あまり好みではないですが・・・
撮影や編集も自分でやっているというから、イマドキの若者ですね。
最後はこちら。
番外編で、このグループのケアレス・ウィスパーがかなり気に入っています。
実はすごく難しいことをやっていて、かなり作りこまれたプロのお仕事って感じです。
パンデミックによるロックダウンで人が集まれなくなって、発達したオンライン技術。
もちろん音楽の分野でも、駆使されています。
でもやっぱり、聴くほうも演奏するほうも、「ライブに勝るものはないよね」というのが本音です。
ですから、「オンラインで集まって演奏」の興味も需要も減り、流行のピークは過ぎた感じがします。
そんな時に勃発した戦争。
パンデミックを機会に繋がった人々が、新しいプロジェクトを立ち上げ、賛同、実行、発信しました。
私も参加して演奏しました。
Ukrainian National Anthem Cello Project
ウクライナだけでなく、世界中で非人道的被害をこうむっている人々が多くいます。
無関心でいることは、一番の罪だと思っています。
事実を知り、想いをはせるだけでも、変化を生む力になるはずです。
世界が狭くなったぶん、より一層、お互いの文化や考えの違いを認め、尊重しあうことが大切な時代に生きているのだと改めて思います。
地球人として、平和に暮らしていきたいです。
ウクライナにロシアが侵攻を始めた頃、ウクライナにはどんな音楽があるのか、ウクライナの人々はどんな音楽を聴いているのか、検索してみました。
そのとき見つけたのが、Okean Elzyというロックバンドです。
活動歴は長く、ウクライナの国民的スターの地位にあるバンドのようです。
こちらがロシア侵攻前のコンサート動画。
すごい観客動員数です。
日本でいえば、ユーミンやサザン・オールスターズ、昭和の時代なら美空ひばりといったレベルでしょうか?
ロシアのミサイルが街をことごとく破壊し、多くの市民が命を落としているいま、彼らはどうしているのでしょうか?
なんと、ウクライナ国内で「これまでで最も危険なツアー」をしているそうです。
音楽は人々の心を癒す・・・とはよく言われることですが、心身ともに、とことこん傷つけられ、どん底まで落とされてしまうと、実は音楽どころではなくなってしまいます。
こちらはオデッサのオペラ座前。
バリケードの土豪が積まれた劇場の前で、オーケストラと合唱団がヴェルディ作曲のオペラ「ナブッコ」の「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」を演奏しています。
(歌詞)
行け わが思いよ、黄金の翼に乗って
行け、小山や丘で横になり
温暖で穏やかな香りがするところへ
わが誕生の国の優しいそよ風よ!
行け、小山や丘で横になり
温暖で穏やかな香りがするところへ
わが誕生の国の優しいそよ風よ!
(画像をクリックすると、FBサイトに移動して動画が見られます)
ヴェルディの故郷イタリアでは第二の国歌としても親しまれており、第二次世界大戦から復興したミラノ・スカラ座の再開記念コンサートでもトスカニーニの指揮で演奏されました。
2011年には、イタリア国内の歌劇場への助成金を大幅削減されたことを嘆いて、オペラ上演中の観客の熱いアンコールにムーティーが応えています。
毎日報道される戦争のニュース。
かの国で音楽がいまだ存在しているという事実は、救いと希望の光だと思います。
とにかく1日も早く、不安と恐怖の暗闇から、人々が脱することができますように。