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NHK BSプレミアムの「にっぽん縦断こころ旅」という番組をご覧になったことがありますでしょうか?
俳優の火野正平さんが、全国の視聴者から寄せられた思い出の地を、自転車で巡るという番組です。
火野さんが乗っているのはロードバイクで、かなりな距離を走っているようですが、ピチピチのサイクリストウェアではなく、ゆるゆるな独特のファッションなところが、個人的にはいいなと思っています。
また、手紙を読むときの老眼鏡が素敵なところも要チェックポイントです。
じつは最近、番組を見ていて気になっていることがあります。
火野さん、登り坂がすごくきつそうなのです。
「たすけてー」とか、「はー、しんどい」とか言いながら自転車をこぐ火野さんに、同行している若いスタッフたちが「休みますか?」と声をかける場面がたいていあります。
おいくつなのだろうと調べてみたら、71歳だそうです。
そういう年齢をきけば、登り坂がきついのはあたりまえでしょ?と誰もが思われるでしょう。
でも、私はそういう場面ではいつもきまって「だからタバコやめればいいのに」とテレビに向かって独り言をつぶやいています。
50年も吸ってきたのに、いまさらやめたって・・・と言われそうですね。
たしかに、いまさらやめても、どうにもならないことはあります。
たとえば、これまでに灰となって消えたタバコ代・・・
でも、タバコをやめたあとの「息のしやすさ」は、何歳になってもかなり期待できる禁煙効果のひとつです。
禁煙外来に通院中、「肺って、こんなにも空気が入るんですね!」と感動していた方もいらっしゃいました。
毎日のジョギングで、その効果を実感される方もいらっしゃいます。
ちょっとした駅の階段で、息切れ度合いが変わったことに気づく方もいらっしゃいます。
番組のなかで、お昼御飯休憩のときには必ずタバコを吸っている火野さんの姿を見るにつけ、私はいてもたってもいられない気分になります。
ぜひぜひ火野さんにはタバコをやめていただき、まだまだ元気に全国を走り回っていただきたいです。
もちろん、もしも新型コロナに感染すれば、肺炎が重症化して死んでしまう確率はかなり高いですから、くれぐれも気をつけてほしいことは言うまでもありません。