きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

Money, Money, Money

2018年07月31日 | 禁煙治療
突然ですが、問題です。

2217円。

さて、何の値段だと思いますか?


これは、オーストラリアで売られているマルボロ20本入り1箱の値段です(*)。
1日1箱吸う人の1ヶ月のタバコ代はなんと、6万8727円!

同じタバコでも日本の場合は、1箱470円です。
それでも、月あたり1万4570円かかります。

「自分の安い小遣いでは、可愛い息子におもちゃも買ってあげられない」という理由で、禁煙治療に踏みきった方がいらっしゃいました。


「10月からまた値上げされるらしいね」

最近、禁煙外来の患者さんがよくおっしゃっています。

喫煙者のみなさんは、タバコの値上げには敏感です。
値上げを禁煙のチャンスととらえているのだと思います。
うれしいことです。


一方で、「禁煙って、お金かかるんでしょ?」という声が聞かれることもしばしば。

禁煙補助薬が世の中に出た頃はまだ保険が適応されておらず、禁煙治療は自由診療でしたので、高額のイメージを持っている方が多いようです。


けれども現在では保険で禁煙治療が受けられる医療機関が増えています。
⇒ http://www.nosmoke55.jp/nicotine/clinic.html


保険で治療を受けた場合、8週間から12週間の治療期間中にかかる費用の「総額」は、お薬によってかわりますが、3割負担の方で1万3千円から2万円程度ですみます。

タバコ代よりも、禁煙治療代のほうがずっとお得なんです。



(*)https://www.numbeo.com/cost-of-living/country_price_rankings?itemId=17&displayCurrency=JPY
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