オーストラリアに住む9才の女の子が、お母さんの急変を救急隊に連絡しているようすが、ラジオで紹介されている動画を紹介します。
以下、コールセンターの女性と女の子の電話でのやりとりを翻訳しました。
女の子のヘルスリテラシーが高いことももちろん感動的ですが、コールセンターの担当者のクオリティも、日本とはだいぶ差があります。すばらしいです。
ぜひ、聞いてみてください。
動画のリンク先は、一番下に置いてあるのでクリックしてください。
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コールセンター(以下C) はい、救急サービスです。住所を教えてください。
女の子(以下S)えーっと、お母さんが・・・
C わかったわ、何があったか教えてちょうだい。
S お母さんがちょっと変なんです。すごく息が苦しそうで、倒れているの。
C お母さんは何才?
S 48才です。
C 48才ね。あなたはいくつなの?
S 9才。
C いい子ね。お母さんは目をさましてる?
S えーっと、目はあいてるけど・・・おかあさん。
C お母さんに声かけたら、あなたの方を見た?
S 見てるわ。
C よかった。息はしてる?
S 息してる。でも、苦しそう。
C お母さんは、しゃべるのもつらそうかしら?
S しゃべれないわ。
C お母さんの顔色はどう?色がちがってる?
S いつもとおなじ。
C 救急隊を手配したわ。このまま電話を切らないでね。次にやってほしいことを言うからよく聞いて。いいわね?
S はい。
C あなたの名前は?
S サフィラ。S-A-F-I-R-A
C 本当にいい子ね、サフィラ。聞こえてる?お母さんのそばにいるのね?
S はい。となりにいるわ。
C OK、お母さんはまだ息してる?
S はい、息してます。私の方もみています。手も動かしてるけど、話ができない。
C OK、よくわかったわ。その調子よ。次にやってほしいことはね、サフィラ、お母さんの胸かおなかに手をあてて、息をしているタイミングをみてほしいの。お母さんの胸が持ち上がったら「いま」と言って。
S わかった・・・いまよ。
C じゃあ、つぎは?
S ・・・いま。
C 次は?
S・・・いま。
C もう一度だけ。
S いまよ。
C よくできたわ、お嬢ちゃん。お母さんの呼吸は大丈夫よ、いいわね?なにかほかに変わったことがあれば教えてちょうだいね、いい?お母さんに救急隊がいま向かっていて、もうすぐつくはずだからと伝えてあげて。
S おかあさん、もうすぐ病院に行けるわよ。
C 急にこういうことになったの?
S そうなの。急だったの。
C それまでは、何をしていたの?
S お母さんと一緒にスペイン風邪について勉強していたの。そうしたら、お母さんが急にだまって、そのあと「ひゅう」「ぐげっ」って声だしたかと思ったら、倒れてしまったの。
C よくわかったわ。いまも特に変わりはないわね?
S おかあさん、起きる?
C お母さんは起き上がったの?
S ええ、すわって、回りを見ているわ。
C OK。
S おかあさん・・・動き方がなんかおかしいわ。
C どうおかしいの?
S 動かしにくい部分があるみたい。
C 救急隊が到着したみたいだわ。もう少し電話をこのままにしてね。いい?
S わかった。
C 本当にあなたはお母さんのためによくやったわ。お母さんもあなたを誇りに思うと思うわ。
S ありがとう。
C 000に電話をしたのはこれが初めて?
S はい。
C まあ、すごいわ、本当に。救急隊が来たようね。
救急隊員 もう大丈夫だよ。お母さんはどこ?
C あとは、隊員にまかせるわね!