きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

マスクの肌トラブル

2020年05月22日 | ヘルスリテラシー
感染対策でマスクをするのが日常的となりましたが、マスクでの肌トラブルに悩んでいるという方、いらっしゃいませんか?
先日、友人からも相談されたのですが、だいたい以下のような症状が多いようです。

「頬がつっぱる」
「口の周りがガサガサ荒れる」
「頬がヒリヒリする」
「ニキビが増えた」

マスクによる肌トラブルの「直接的要因」は3つあります。

①乾燥
②摩擦
③蒸れ

乾燥は主に紙マスクを使用している場合に多いかと思われます。
肌が乾燥していると、つっぱった感じがしたり、そのままケアせずに放っておくとガサガサした肌荒れを引き起こします。

マスクのサイズはあっていますか?
ちょうど縫い目の部分が頬にあたっていると、肌の角質を乱暴に削り取り、その結果、炎症を起こして赤くなったりヒリヒリとした痛みを感じることも。

それから、皮脂の分泌が盛んなお年頃の方や、普段から髭剃りで肌をいじめている方などは、マスクの長時間着用によってニキビや吹き出物ができやすいかもしれません。
ウレタンのような蒸れやすい材質は避けたほうがいいですね。
もちろん、洗わずに使いまわしているような不潔なマスクは、吹き出物の原因となります。
そういう観点でも、「マスクは紐の部分以外は触らない」が基本です!

ケアのポイントは、「清潔」と「保湿」です。

手洗い同様、顔も汚れやすい部分であることをお忘れなく。
外から帰ったら、手洗いついでに顔も一緒に洗いましょう。
洗い方は手も顔も同じです。
石鹸をよく泡立て、肌をこすらず、やさしく洗い、清潔なタオルを押しつけるようにして水分を拭き取ります。
大切なバリア機能をもった角質層を傷つけないようにするために、とにかく「肌はこすらないこと」が肝心です。

そうしてきれいに洗ったあとは、時間をおかずにすぐに、化粧水やクリーム、オイル等で保湿ケアを心がけましょう。
化粧水の付け方は、手のひらで温めるように、静かに押しつけるようにして入れ込みます。
つっぱり感があるときには、とくに丁寧に重ねづけがおすすめ。

クリームやオイルは色々な油分のものがありますので、自分の肌の状態と相談しながら選ぶといいと思います。

実際にトラブルを起こしてしまっているときは、お化粧は最小限にして、シンプル、丁寧なケアを心がけましょう。

肌トラブルの「内的要因」も、ちょっと振り返ってみてくださいね。

食生活は乱れていませんか?
便秘してませんか?
良く眠れていますか?
ストレスためてませんか?

困ったときは、早めにお医者さんにご相談ください。











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