きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

サステイナブル

2020年08月23日 | その他
さいきんよく聞く言葉、サステイナブル。

英語の、Sustainable からきています。

自然環境や資源に悪影響を与えず、持続、維持できる人間活動のことを言います。

7月からプラスチック製レジ袋が有料になって、脱プラスチックの第一歩をようやく踏み出したように見える日本。

私はずいぶん前からマイバッグを利用していまして、車のなかにも常に複数用意してありますので、戸惑いや焦りなどは全くありませんでした。


7月初旬、スーパーでは、ご自分の普段の買い物量に合ったバッグがまだわからず、大小様々なバッグをいくつも持参され、家族みんなであれやこれやと右往左往しながら袋詰めしているようすがよく見られましたが、最近は慣れてきたのか、みなさん手際よくできるようになったみたいですね。


レジの店員さんも、「レジ袋は要りますか?」とか、「有料ですけどいいですか?」とか、いちいち聞かなくてはいけなくて大変そうでしたけど、最近はそのセリフも省略できている場面がふえているように感じます。

25年ほど前にドイツを旅行したとき、すでに、連泊しているホテルでは、客が希望しなければシーツ交換はせずベッドメイキングのみ。
使って、洗ってほしいタオルだけを、清掃係がわかるようにバスタブにいれておいてほしいと指示がありました。
もちろん、エコロジーの観点からです。

20年前の韓国ソウルでは、コンビニでジュースとお菓子を買ったときに、「袋いらないよね?」と先に店員さんに言われたことも思い出しました。


日本には昔から大切なものを包むという文化がありました。
その文化は、地球環境を脅かずにすむ方法で、これからも大切にしていきたいですね。

私が子供の頃は、母たちはみなカゴを手に買い物をしていましたし、小さな鍋を持ってお豆腐屋さんにお使いに行ったものです。
風呂敷という便利でエコな素晴らしいものもあります。



「お詰めします」と袋詰めをしてくださる店員さんが時々いらっしゃいます。
つい、「いえ、大丈夫です」と断って、会計をすませてから自分でやってしまっていたのですが、最近はお願いするようにしています。

レジ袋を無料提供しなくなって、サービス低下してスミマセン。せめて、お買い上げいただいた商品を袋につめるお手伝いをさせてください···

ひょっとしたら店員さんたちは、そんなふうな気持ちでいるのではないかな?とふと考えたからです。

「灰皿をテーブルに置いておくことは客へのサービスである」という勘違いに少し似ているかもしれません。

レジ袋を無料提供しなくなったのは、サービスの低下ではありません。
わたしたちの住んでいる地球という大きなお家をダメにしないためのサステイナブルな行動のひとつなわけですよ。
申し訳ない気持ちになる必要は全くないと思うんです。


アメリカのスーパーのレジとか、日本に比べたらひどいもんですよ。
(たいていは)ブスッとしたレジ係が、ピッとした商品をながーいレジ台に次々と放り出すんです。
なので、懸命にバッグづめを同時進行させていかないと、小心者の私なんて、次の人に迷惑かけちゃうよーというプレッシャーで心臓バクバクします。


「無料の袋ありますよ」とか言ってくる店主のオジサン、「(レジ袋)買います!」と堂々と宣言してお金払ってるオジサン、ぜんぜん偉くないですからね。
スーパーで割り箸たくさんもらってるオバチャン、おうちにお箸無いんですか?


(写真はお世話になった医局秘書さんへのお餞別として作ったあずま袋と銘仙布マスク)


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