きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

宝水と熱中症

2020年08月19日 | ヘルスリテラシー
更年期のホルモン分泌のバランスの変化のせいで、夜眠れなくてつらい時期がしばらく続いていました。
女性ホルモンは眠りのホルモンとも言われているそうで、たしかに以前は、月経が近づくと眠くてしかたない・・・ということがよくありました。
いっぽう、更年期を迎えると、女性ホルモンが減るため、ぐっすり眠りづらくなるわけです。

睡眠中にはさまざまなホルモンが分泌され、私たちの成長や美容、ストレス軽減、免疫力アップなどを助けてくれています。

良く眠ることは、健やかな日常に直結する大切なことなのです。

私の思秋期はつらいピークをどうにか越えたようで、最近はぐっすり寝たな・・・と思える夜も増えました。

それでも、夜中の3時くらいに一度目が覚めることは多いです。
たいていは、そのあとまたすぐ眠れるのですが、一昨日はいつもと様子が違いました。
頭がグラグラするのです。
トイレに歩いていっても、そのせいで足元がふらつきました。

お盆をすぎて、それほど暑く感じない夜でしたので、窓を開けて、扇風機だけで寝ていました。
熱中症だとこわいので、いそいでエアコンをつけ、水を飲みました。
それほど暑さは感じませんでしたが、念のため保冷剤を首回りにあて、またいつでも補給できるよう、枕元に水を入れたマグカップを置いて休みました。

真夏でなくとも、寝ている間にコップ1杯ぶんの汗をかくと言われています。
血液が濃縮されてドロドロニなると、血管に詰まりやすくなります。
脳卒中は夜間から早朝にかけておこることが多いのですよ。

寝る前に飲む水のことを昔の人は「宝水」と言いました。
昔の日本映画では、枕元にコップと水差しが置かれているのをよく見ました。

めまいがしてベッドから起き上がれず、そのまま水を飲めずにいたら・・・
やばかったです。

宝水と枕元の水。
さっそく実行しています。










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