きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

道具と頭は使いよう

2022年06月07日 | 教育
子供の頃、祖母によく言われた気がします。
「道具と頭は使いようだよ」

人間は進化の過程で、道具を使うことを覚えました。
チンパンジーくらいになると、小枝を使ってアリをとって食べたりしますね。

趣味で10年ほど前から帯の仕立てを習っています。
楽器の演奏もそうですが、職人技というのは、目の前で見せてもらいながらご指導いただくのが一番です。

帯に入れる木綿の三河芯は寸法を測って、ハサミではなく、専用の包丁でザクザクと切ります。
この芯切り包丁の扱いが案外難しく、膝も痛くなるので、帯芯切りは仕立ての工程の中で一番嫌いでした。

アイロンがけの際の霧吹きの上手な使い方も、帯の師匠に教わりました。
ゆっくり、深くレバーを引くと、きれいな細かい霧が出ます。
ぜひ、アルコール消毒の際に試してください。
足踏み式のスプレーも、ゆっくり深く踏むと、細かい霧が出て、不必要に手をビシャビシャにせずにすみます。

職場の病院ではPCR検査役を受け持っています。
鼻に入れたあとの綿棒を試験管に入れてハサミで切る作業は、ペアを組んでいる検査技師さんがやってくれますが、ハサミの使い方ひとつとっても、上手な人と、そうでない人がいます。
ちょっとしたコツを教えてあげると、切れが悪いと思っていたハサミが、とたんに切れの良いハサミに変わるので、びっくりされます。
道具は使いようです。

そういう意味では楽器も道具のひとつですが、なかなかハサミのように簡単にはいきません。
長年の鍛錬が必要です。

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