小学6年生にがん予防教室をリモートで行いました。
色々と質問が出て楽しいのですが、先日は、こんなことを聞かれました。
「ブラックジャックのようにオペがうまい人だったら、がんが進行していてもオペで治せますか?」
「いや、限界はあるね。」
子供たちの夢を砕くようで、少々胸が痛まないわけではなかったですが、学習の場なので、正直に真実を伝えました。
ブラックジャックに憧れて医者になった・・・という話は、案外よくききます。
男性医師に多いですね。
質問をしてくれたのも、男の子でした。
医者のなかでは外科医が一番カッコいい的なものの見方をしてほしくないという思いというか、外科医に対する対抗意識みたいなもの?も実は私の中に少々あって、「限界はある」とバッサリ(笑)答えてしまいました。
最近は、子供のための職業紹介学習の場があり、病院では外科医たちが子供たちに手術衣を着せて、手術用具を触らせてあげるなんていうことをやっています。
職業勧誘には楽しくて手っ取り早い方法かもしれませんが、私達内科医からしてみたら、どう見ても子供だましとしか思えません(笑)
子供たちには、最初から外科的治療は選択肢に入っていないがんもあることや、医者は外科医だけじゃないこと、医療現場には様々な専門家がいて活躍していることを教えてあげました。