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定年退職者の目
世界史未履修
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10月26日(木)
町内ご近所でおこる話し (45) 知っていてもいい子でいたい
世界史が未履修のまま高校を卒業した大学生が時効であることを知ってマスコミに密告?したのかどうか定かでないが,このようなことを教育委員会が知らないというのはおかしい。県庁裏金問題にかかわっていて教育委員会に異動した教育長がいれば,高校でのカリキュラムにかかわっていて教育委員会に異動した指導主事もいるはずである。ただ,今まで黙っていただけであろう。日本人の義理と人情とでもいうか,いい面でもある。今後本気で調査するにしても,疑ってかかっていい科目は2,3科目である。情報という教科も2単位必修であるが,1ないし0のところもあるだろう。 | ||
「世界史が必修であることはルールであるから,ルールを守ってもらわなくてはいけない。」と記者会見するのは塩崎官房長官である。このルールを実際に守ってきた学校(生徒)が日本中にはたくさんある。受験前だから無罪放免では日本中の高校生が黙っていない。受験に不利になるのは他校の履修してきた高校生である。どうやって公平さを保つのか論ずる時間もない。昭和44年の東大や東京教育大の入試が実施されなかった不公平とは出所が違うけれども同じ受験生間で面白くない感情が沸き起こるのは避けられない。 | ||
世界史を2単位分履修させるには50分授業を70回近く行わねばならない。1日6こま連続授業を11回は行う計算だ。ひとつのクラスならまだしも数クラスある。これでは教師が参ってしまう。地理歴史という教科の中で世界史を選択にしている学校では教師の数は1人か2人であろう。日本史や地理を教えるベテランの教師は二三十年世界史は教えていないから,急に教えろと言われても集中講義などできるわけがない。だから援軍は当てにならない。つまり教師不足となる。そうすれば,集中講義をやったとしても,うやむやのやり方でお茶を濁してしまうだろうことは火を見るより明らかである。 | ||
生徒と先生が向き合う世界史の補講を想像してみよう。おそらく授業にならないであろう。不平不満の場面が手にとるようにわかる。馴染みのない先生が当たっているからなおさらだ。一部の生徒は授業に出てこない。そうなれば,学校はやったことにしてまた世間をだますことになるだろう。ではどうするのか。卒業生も世界史を履修せずに卒業してしまっているから,このまま目をつぶって,病院や警察と同じように文科省が世間特に他校の受験生に頭を下げて「このたびの不祥事が二度と起きないように省内の綱紀粛正をします」と謝罪するより仕方がないであろう。 |
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