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定年退職者の目
無理しないでね
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10月24日(火)
<ショート>大きなお世話 (8) 思いやる心を表す言葉
人間が生きていく上で,行動中に頭の中は何を考え,ひとり静かなときは何を考えるのか。十人十色と答えてもいいが,99%は自分の問題を考えているものだ。体調の悪い人が多いだろうから,どうしたら苦痛から逃れることができるかと考えているし,暇な人はどうやって時間を費やすべきかを考えているだろうし,何かに追われている人はどう処理して楽になろうかと考えているに違いない。世のため人のために頭を使う時間は極めて少ないと思う。ばったり顔見知りと会っても,「元気かー」と声をかけるか,天気の話を交わすぐらいでそれ以上の話は出てこないことからでもわかる。 | ||
時に,そのひとにとって1%に当たる他人を思いやるときがある。ここで言う他人とは家族を含めて,自分以外の知っているひとのことである。この思いやる言葉で,実際に使う言葉にどんなものがあるか考えてみると,「気をつけてね」「お大事に」「がんばってね」この3つぐらいが定番である。「皆様のご健康をお祈りします」と書く文面はうそである。神仏の前に進み出て合掌することはほとんどないであろう。 | ||
今度は毎日顔を合わせている仲間の一人が,体調が悪くなって早く帰ったとしよう。このとき人はどんな言葉でその人を思いやるのか。もっとも多いのは「身体の具合はどうですか? 」「気分はどうですか?」「あんまり無理しないでね。」「シンドイの我慢しないでね。」「元気でいてくれないと、とっても心配になります!」「元気になるまで絶対無理しないでね。」こういう言葉がメールなどで使われる。いま上で1%の思いやりと述べたが,2%にすれば,人は幸せになれると思う。すなわち,元気なうちにひとりひとりを思い浮かべ,「気分はどうですか?」「あんまり無理しないでね。」「シンドイの我慢しないでね。」と心で唱えることである。 | ||
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