田んぼの作業は「田起し(耕起)」(耕起)の次が「代掻き」です。「田植え」ができるよう、水を引いて田んぼの土を砕き、表面(田面)を平らに均す作業です。この作業は一回で行う人が多いと思いますが、旧式のトラクターで、両方を一度に行うことは難しいので、私は2~3年前から2回、「荒代掻き」と「植え代掻き」を行っております。これで「稲」の生育が良くなるかどうかはわかりませんが、「欠株」(田植え機の植え損ない)が少なくなることは確かです。
5月17日と20日に1回目の「代掻き」を行いましたので、その様子を掲載いたします。
耕した田んぼに水を入れた状態です。水を入れ過ぎると、前年の「ワラ(藁)」や稲株を十分土の下(中?)に埋める(すき込む)ことができず、「代掻き」が終わって水を張った後、大量の藁くずが大量の藁くずが浮いてきますので、写真くらいの水の量にします。
私は、能率が少し悪いかも知れませんが、「荒代掻き」は横(短辺)方向に行い、「植え代掻き」は縦(長辺)に行っております。縦横に行うことによって土が散らばり、より平らにするこができるような気がするのですが、効果のほどはわかりません。
「代掻き」も最後に外周を2回回る分を残して、「クロ(畦畔)」から大分離れたところからスタートします。
搔き始めたところです。私のトラクターは2駆で、ターンする時は車輪を片方だけ止めるブレーキで回転するのですが、水を張った田んぼで一気に回転することは難しいので、このように間を空けて掻いています。掻き残しがないように気を使うと、写真のように間がどうしても狭くなり、これも効率を悪くすることにつながりますが仕方ありません。
大分進みました。「田起し」が縦方向なので、「代掻き」してもその後が少し残っております。
土を砕き藁をすき込むため、深めに「代掻きローターリー」を降ろしているので、ローターリーの両脇に土が寄って、掻いた跡が帯状になっております。このことが2回代掻きする理由です。
1時間半ほどで20aの面積の「代掻き」が終了しました。
「クロ突き」(畦畔の補修)のため土が取られるので、周りの「クロ」に近いところが低くなっているほか、田んぼの表面に微妙な高低差があり、毎年悩ませられております。
これをできるだけ平らにし、苗が植えられる深さを「トロトロ」の状態にするため、数日後に「植え代掻き」を行います。
なお、「代掻き」後に田んぼに水を張ったら、風に吹き寄せられた藁くずが「クロ(畦畔)」の際にかなり浮いていました。よその田んぼではこんなに藁くずが浮いていないようなので、どうすれば土にすき込んで浮藁を少なくできるのか、これも悩みの種です。
ところで、「代掻き」して1時間ほど後に、田んぼの表面に面白いものを見つけましたれば少なくできるのか、これも悩みの種です。
ところで、「代掻き」して1時間ほど後に、田んぼの表面に面白いものを見つけました。
何やら曲がりくねった軌跡のような模様が現れております。軌跡が途切れている先の部分をよく見ると、黒くて丸いものがあり、「タニシ(田螺)」が動き回った跡のようです。見ている間はじっとしていて移動しているようには見えませんが、「代掻き」したすぐ後に、「タニシ」が元気に行動を始めたようです。
そう言えば、これまでも田んぼではいつも「タニシ」をいっぱい見かけました。特に、水口(水の取入口)の止め板などに小さな「赤ちゃんタニシ」がびっしり付着していて、こそげ落としたことも思い起こしました。
また、田んぼに水を張ると、どこかから飛んでくるのか、すぐ「アメンボ(水黽)」も姿を現します。生き物が棲みつくことは、田んぼが健康な証かも知れません。
でも、「アメリカザリガニ」は毎年目にしていても、子供の頃に見た「ゲンゴロウ」、「ヤゴ」、「イモリ」、「メダカ」などは見かけたことがありません。
(「代掻きー1」終わり)
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