「季節のたより」の中に「稲作日記」の記事を掲載してきましたが、この分類では記事が増えるにつれて読者の皆さんにわかりにくいと思いますので、新たに「稲作日記」のカテゴリーを設け、これまでの記事も含めてそこにまとめることにしました。
田植えが終わって20日余りになり、気温が低い日もあって初期の生育を心配しておりました。しかし、稲は強いもので、根をしっかり張り草丈もだいぶ伸びて田んぼは緑の濃さを増してきました。稲以上に「クロ(畦畔)」や農道には雑草も旺盛な生育をみせ、草刈りに追われる時期になっております。とりわけ「イネ科」の雑草は、「カメムシ」などの稲に害を及ぼす虫が増える温床になりますので、こまめに「草刈り」を行わなければなりません。ということで6月の中頃から「草刈り」に励んでおります。
まずは、そのための道具一式、「草刈りセット」です。
「草刈機」は当然のこととして、そのほかに「草刈鎌」。「クロ」や水路の法面は機械で刈るにしても(これもなかなか大変ですが)、水際から水面下に生えている草はどうしても手刈りせざるを得ません。今年はそんな草が多いような気がします。
その左脇にあるのは鎌を研ぐ「やすり」です。昔の人は「砥石」で研いでいましたが、私はそれでは研げないし、手軽なので「やすり」を使っております。「鎌」はすぐ切れなくなるのでしょっちゅう研ぐ必要があります。
「草刈機」と「鎌」の間にある「熊手」のようなものは、「クロ」際の田んぼに散らばった刈草をすくい上げる道具です。「竹ぼうき」は車が通る道などに散らばった草を片付けるため、小さな鎌は「水口」の際など機械や草刈鎌で刈りにくいところの草を取り除くためのものです。
左端には「前掛け」。草の細かい破片や汁がズボンに着くとなかなかとれないので必需品です。
これらを軽トラに積んで出かけたところの草の生え具合はこんな有様です
「クロ」は草ボーボー。水路も隠れそうになっています。
まず、道路側から刈り始めました。
水際と水路の底に生えている草は手刈りしました。水路がだいぶ広く見えるようになりました。
「クロ」の方も刈りました。
水路や田んぼにかぶさっていた草が無くなりすっきりしました。
こうしてみると「クロ」からだいぶ離れて苗を植えてしまったようです。しかし、あまり「クロ」際に植えると草刈りが大変です。それにしても離れ過ぎのようです。
別の田んぼも刈りました。
左が私の田んぼ、右は別の人の田んぼです。「クロ」の右側が白っぽくなっていますが、この田んぼの持ち主が「除草剤」を撒いた跡です。最近は、頻繁に草刈りする人は少数派のようです。
ところで、持ち主が異なる田んぼの間の「クロ」の管理はどちらがするでしょう。それは水の「上(カミ)」(上流)に当たる人が管理するきまりです。ここは私の田んぼが「上」になるので、私が管理することになりますが、この人は自分の田んぼ側には除草剤を撒いていきました。
余談ですが、右の田んぼをみると真っすぐきれいに稲株が並んでおります。私よりかなり年上ですが、「田植え」ばかりでなく、「代掻き」を見ていてもほんとに丁寧に作業する人で感心してしまいます。
晴れた日には、「仙北平野」を歩きに出かけたいし、山などにも行きたいので、合間をぬって「草刈り」をしているような状態です。
(終わり)
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