ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧中仙町清水・旧太田町横沢を往く④

2023年09月10日 | 旧中仙町を往く

★旧中仙町清水・旧太田町横沢を往く④

<「新山」の風景>

●歩いた日:2023年7月31日(月)

●歩いた所

 ・黒 鐙(清水):上黒土、金鐙

 ・国 見(横沢):下仲島、豊成、新山、大動防、八幡前

 ・東長野(豊川):新山

●歩いたログ(足跡)(道のり7.3km)


(以上の地図:国土地理院)

 (📸008の)橋から引き返し、堤防の南側に広がる田んぼ中の道を西に進む。

📸009:「新山」の風景

 写る集落は「新山」。手前の田んぼは「金鐙」。
 集落の手前に大きな段差が見える。「斉内川」の河岸段丘のようだ。小高い段丘上に集落が形成されている。その下に広がる手前の田んぼは、かつては「斉内川」の氾濫原だったのだろう。

 右端に軽トラが2台。先ほどまで草刈りなどをする人が二人見えたが、今は一人が田んぼの中にうずくまって見えなくなっている。

 さらに行くと道が左に折れる。その角に大きな家が一軒、ポツンと建っている。周りの田んぼが「金鐙」(「清水」)なのに、この家だけ「新山」となっている。しかも、写真の集落、「新山」の大字が「国見」であるのに対し、ポツンと一軒家の「新山」は「豊川」で、飛び地になっている。「斉内川」がこの家の南側を蛇行していたことの名残だろうか。

 しばらく南に進む。

📸010:「金鐙」の風景3

 奥に見える家々は「金鐙」である。

 水路は📸003、📸004に写る水路の上流に当たり、前掲写真の河岸段丘に沿って流れている(右手の田んぼがかなり低い)。

 水路に水草が茂る。この水草、子供の頃によく見た記憶がある。最近はとんと見たことがなかった。

 水路沿いの砂利道をしばらく奥に向かい、「県道259号」脇に出る。県道沿いの小道、県道を西に進む。

📸011:「金鐙」の風景4

 左手に写る下り坂の道が前掲写真の水路沿いの道。そこから手前の田んぼの縁を歩いて県道に出てきたところ。

 反対の西方向を望む。

📸011:「金鐙」の一画4

 前掲写真に写る家もこの写真に写る家も「金鐙」。「金鐙」は広くて大きい集落である。

 県道端に一軒の商店が建つ。農村によく見られる風景で、その商店のほとんどが「酒店」である。酒とたばこのほか、日常生活に必要な雑貨などを売る店が少し大きな集落には昔からあった。懐かしい風景でもある。

 店の奥の方からトラクターのエンジン音が聞こえる。

📸011:乾草づくり作業

 牧草を植えた田んぼで乾草づくりをしている最中である。しばらく晴天が続いたので、刈った牧草が程よく乾燥したのだろう。トラクター後ろのアタッチメントで乾燥した草を集め、圧縮して四角い乾草のブロックを作っている。近くに牛を飼っている農家があるのだろう。

(⑤に続く)


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