ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★我が家の小さな秋

2019年10月25日 | 四季のたより

 しばらく晴れの穏やかな日が続いておりました。雪の季節を間近に控え、こんな日を逃さずに早めに冬支度(家周りの草取り・片付け、庭木の囲いなど)をしなければなりません。でないと、雪や霙が降る頃になって寒さに震えながら作業する(早くやればよかったと後悔しながら)羽目になり、「アリとキリギリス」の「キリギリス」になってしまいます。また、夜は晩酌とプロ野球の日本シリーズの観戦に忙し?く、ブロブの投稿にだいぶ日が空いてしましました。

 さて、春から放りっぱなしにしてあった小屋の脇を片付けている時に、非常に珍しいものに出会いました。 小屋脇には、ウド、ミョウガ、ミズ(イラクサ)、ウルイが雑草とともに茂っており、それを手鎌で刈りながら片付けておりましたが、長く伸びたミョウガの茎を片付けている時に、地面に小さな真っ赤なものがあるのを見つけました。上に向けて赤い口を開いているようにも見え、その中に白い球のようなものも見えます。よく見るとミョウガのようです。さらに見回すとあちこちに点々とあります。この場所を毎年片付けていますが、こんなミョウガを見るのは初めてです。

 昼に妻に見せると、「まあ、きれいな色。写真に撮っておいたら!」と言います。そこで適当な皿を妻に見繕わせ、ついでに、家の周りにある秋らしい小物?を集めてそれを載せ、外に出て写真を撮ってみました。

 紅葉した柿の葉の上に栗と真っ赤なミョウガ(茗荷)、それに柿の実とホオズキ(鬼灯、酸漿)、ススキ(薄、芒)を並べ、周りに落ち葉を散らしてみました。私が並べたのを見て、「センスがない」と言って妻が並べ直しました。彩りのある「小さな秋」です。

 ミョウガをアップしてみました。

 写真のように、ミョウガは絵の具を塗ったような鮮やかな赤色の舌状片を広げ、奥に白い球のようなものも見えます。調べてみると、これはミョウガの種であることがわかりました。

 ミョウガは取り損ねてそのままにしておくと、先から白い花を咲かせ、普通はそのまま腐ってしまいます。しかし、条件が整って受粉すると、このように赤い種を付けるということで、非常に珍しいことのようです。これまで、秋に10年間も枯れて来たミョウガの茎を片付けてきましたが、初めて見ました。

 ところで、奥のススキの葉に白い斑点があります。私の住む地域では、斑入りのススキを墓に飾る習慣があり(最近は少なくなってきましたが)、この辺りでは屋敷に植えている家も結構あります。今年の盆には近くのスーパーで販売しているのを見てびっくりもしました。

 低い位置から撮って、背景に秋らしいものをさらに加えてみました。

 奥の花壇(草だらけですが)に赤紫に色を変えたコキアが写っております。テレビで季節によって色を変えるコキアを見て「いいなあ~!」と思っていた時に、ホームセンターで苗を見つけたので買ってきたものです。管理が悪いせいか、貧弱なコキアですが、秋になって気温が下がってくると、どんどん赤みを帯び、このような見事な色合いになりました。来年はもっとたくさん植え、鉢植えにもして玄関に置きたいと考えております。

 ところで余談ですが(私の記事には書いている途中に思い起して余談が時折出てきます)、皿を載せている大きな石は、100cm×150cm、厚さ20cmほどの大きな石です。昔から我が家にありました。亡くなった父から、この石は、昔(S30年頃?)、この辺りの田畑の耕地整理がされる前にあった道にかけられていた石橋の石だと聞いておりました。そこで、私のブログに登場するS23年の航空写真で、そんな橋があるような場所があるのかと確認してみると、家から西に延びる曲がりくねった小道が水路を越える場所がありました。きっとそこにあった石橋であったろうと推測しております。

 余談ついでにもう一つ。我が家の屋敷にはあちこちに柿の木が生えてきます。以前からある柿の木の実を食べた鳥が種を落とすのでしょうか。たいがいは刈り取ってしまうのですが、一本だけ残しておいて成長させました。夏の終わり頃、畑を耕そうと走らせたトラクターからふとその柿の木をみると、一個だけ実を着けております。思い起こして見ると木が地面から芽を出しておよそ8年、桃栗3年柿8年(熟語としてパソコンからも出てきた)といいますが、柿8年は当たっていると思いました。その実も色づきました。

(終わり)


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