冬を前にした今の時期、晴れた日は家周りの片付け、庭木の冬囲いなどのほかに、干し柿づくりに何かと忙しく、「秋田仙北平野」歩きの原稿づくりがなかなか進みません。そこで、前回に続いてもう一つの「我が家の秋」の一こまを投稿します。
以前にも紹介しましたが、我が家には大きな柿の木があり、今年も鈴なりに実(渋柿)をつけました。その様子です。
私が物心がついた頃にはかなり大きな木になっていたように記憶しており、樹齢は70年以上になると思います。管理らしいことは全くせず伸び放題にしておりますのでどんどん上に伸びて、樹高は7~8m程になります。4年前に電力会社の人が来て、電気の引き込み線に支障があるから、と言って上の方の枝を伐りとって行きました。
数年前には一度、数えられる位しか実を付けないことがありましたが、ここ数年続けて、これでもか、というように実を付けます。前回のブログは「小さな秋」でしたが、これは「大げさな秋」のようにも見えます。
柿の品種に「身知らず柿」というのがあるようですが、これを見ると、枝が折れるのもなんのその、と大きな実を鈴なりに稔らせ、まさしく「身の程知らず」という感じです。
このような柿の木を通りすがりに見て、「柿を分けてほしい」という人が時折訪れます。数日前にもそんな人が我が家に来て、40個程の実を自分で採って行きました。「代金はいかほどですか」と訊くので、「そんなのは要りませんよ!」と答えると、スーパーで買って来たという甘柿を置いていきました。後でこのことを妻に話すと、「柿をあげて柿をもらったの!」と皮肉られました。
私も少し柿もぎをし、30個程は欲しいと言っていた近くの人の家に届け、とりあえず80個程を妻と二人で干し柿づくりをしました。ピラーで皮を剥いて紐に括り付け、雨の当たらない屋外に吊り下げます。
我が家には屋根に覆われた濡れ縁(家の雪囲いをしなくても済むように付けたもの)があるので、そこに脚立を持ち出して吊り下げました。カビが生えないよう吊る前に熱湯で消毒?しました。
ところで、我が家で干し柿を作ったり近所におすそ分けをしても、大半の実は雪をかぶって朽ちてしまいます。そこで、10日程前の飲み会でいつものメンバーに「柿もぎ・干し柿づくりツアー」に来ませんか、と呼びかけてみました。しかし、「出来上がった干し柿がほしい」という顔をしている人が多かった、ように見え(以前、飲み会に干し柿を持っていったら大変喜ばれ、うちの女房にといって持ち帰った人もいた)たので、どうなることやら・・・・。
(終わり)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます