<「関田円型分水工」>
●歩いた日:2022年9月4日(日)
●歩いた所
・金沢西根:善知鳥坂、観音下、南外川原、寺村、元屋敷
・六郷東根:妻の神、上中村、上関田、中関田、筑後屋敷
●歩いたログ(足跡)(道のり5.5km)
(以上の地図:国土地理院)
(📷005の)十字路の脇には広い駐車場があり、自動販売機も並んでいる。そこで缶コーヒーを買って一休みした後、今度は「丸子川」を下るように、県道を左手(西)に向かう。少し行くと頭首工がある。
📸006:「上関田頭首工」
この頭首工には「六郷東根を往く-1」(2019年12月2日から掲載)で立ち寄った。その時は水が全然流れていなかったが、今回は白いしぶきを上げて流れている。これも数日前に雨が降った影響だろう。左側の川底はきれいに草刈りされている。
頭首工右手奥に黒い車が止まっている。歩いてくる途中に見ると、この車の人は釣りをしていた。頭首工によりその辺りは少し水位が高くになっているが、何の魚を狙っているのだろう?。
左手(南側)は「上中村」、右手(北側)は「上関田」の「県道12号」をさらに進むと、道の右手奥に珍しい形をした構造物がある。
📸007:「上関田」にある「関田円型分水工」
「六郷東根を往く-1」でもここには立ち寄ったが、これは円型分水工と云われるものである。
右端中段に、手前より一段高くなっているところが橋で、その下を前掲写真の頭首工で取水した水が流れる水路が通っている。分水工に流れ込んだ水は円型の外壁に設けられた多数の吐出口から流れ出す仕組み(今は用水を止めている時期なので分水工から水は流れ出していない)になっており、公平性を保つため、灌漑面積が大きいところへの用水路には多数の吐出口からの水を、灌漑面積が小さいところへの用水路には少ない吐出口からの水を供給するようになっている。
県道からの入口に詳しい説明板がある。
(「関田円型分水工」の説明板)
説明文によると、分水工はS13年に完工したとある。
右上平面図は、頭首工で取水された水がどこにどれだけ給水されるかを示している。これによると、近くの田んぼへの給水は少なくて、大半(597ha分)はここからかなり離れている「飯詰」に給水している。近くでなく、なぜ遠くの「飯詰」に貴重な水を供給することになったのか、それなりの理由があるのだろう。
暑いので分水工奥にある東屋で休憩する。その後、また県道を西に向かう。少し行ったところで振り返る。
(「上関田」、「上中村」の県道沿いの風景)
白い壁のある家(前掲写真の説明板が見える)の奥が分水工のある場所。そこを含めて県道の左側が「上関田」、右側が「上中村」。「中村」の地名から、この辺りが「六郷東根」の発祥の地であると考えられる。
さらに県道を西に進む。少し行くと右手に延びる道がある。「丸子川」沿いの「寺村」、「元屋敷」に向かうため、右手の道に向かう。
田んぼ中に出て、さらに西に進む。
📸008:「上関田」の一角
奥から来たところ。この直線道路は田んぼの区画整理に伴って整備された新しい道である。この道と県道との間の田んぼ中に家が建ち並んでいるので、それらの家々をつないでいる道が昔の道と考えられる。後で古い航空写真で確認してみたい。
(その4に続く)
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