ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧太田町横沢を往く-4⑦

2024年12月19日 | 旧太田町を往く

<歩いたところ(部分)のH28年の航空写真>

●歩いた日:2024年9月25日(水)

●歩いた所

 ・三本扇:儘下川原、宮内、高野、古屋敷、堤、杉向、上立石、野沢、小柳、一本木、狐柳、高花、上川原、篠沢、今宿、三本柳

 ・本堂城回:吉清水、川口道北 ※「本堂城回」は「旧千畑町千屋」に属す。


●歩いたログ(足跡)(道のり7.2km)

(以上の地図:国土地理院地図に加筆)

 最後に、いつものように今と昔の航空写真をご覧いただく。まずH28年の写真で、歩いたところの南西の部分。

 左上、「侭下川原橋」から南に延びる道が「県道305号」と交差する角、「P」が車を置いた位置。橙色の線が今回歩いた道筋。

 冒頭部分で、「侭下川原橋」から南に延びる道の東側には、「水路を挟んで並行して走る、広い砂利道の農道がある」と書いたが、この写真にその砂利道の農道が写っていない。実は、今の写真といいながら、H28年と今(R6年)ではこの辺りの様子が変わってしまっている。

 「侭下川原橋」、「宮内」から東側の田んぼを見ると、一面小区画の田んぼが広がっている。この地域の田んぼはごく最近になって大区画に整備されたようで、その整備に伴って、車を停めた農道、及び📸004:「古屋敷」の一角に写る農道が作られたようだ。

 下段に、📸006:「杉向」の一角に写る「今宿会館」と墓地が見える。その東側に引いた黄色の線は、地図で調べた「大仙市」(「旧太田町」)と「美郷町」(「旧千畑町」)の境界で、北側が「大仙市」、南側が「美郷町」である。本文でも書いたように、一枚の田んぼが市と町に分かれる状態になっている。固定資産税は面積で案分しているのだろうか。つい先日、テレビ番組で紹介されていた、家の中を県境が通っている家に比べたら大したことないか・・。この境界線付近の昔の様子がどうだったのか気になるところである。

 「杉向」の東側に、📸007に写る森が見える。気になって後日行って見ると、こんなところだった。

(「野沢」の一角)

 木立が生い茂るこの一画は、少し荒れてはいるが東屋や木製のフェンスなどが整備された小さな公園である。

 東屋に看板がかかる。

(「大清水」の湧水池)

 看板に「大清水」とある。私の手元の地図では、ここの字(アザ)地名は「野沢」で、「大清水」という地名は出てこない。

 試しに「地名へのいざない」を開いて見ると、「三本扇」の「大清水」が載っており、灌漑用水にも利用された湧出量の豊かな清水、ある。

 看板によると、公園として整備されたのでなく、環境・生態系保全施設として、H21年度、国のむらづくり交付金によって整備されたとある。以前(「旧仙北町横堀を往く-7」(2024.9.11~掲載)に歩いた「板見内北畑」の水路と同様、「ハリザッコ」など希少動植物の保護と湧水池などの水辺環境を保全するための施設のようだ。

(「大清水」の湧水池2)

 木製のフェンスが張り巡らされた遊水地の周りには散策路が整備されている。写真の池はこの時期、水が涸れていたが、この奥の池は水を湛えていた。

(⑧に続く)


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