ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧太田町横沢を往く-4③

2024年12月03日 | 旧太田町を往く

<「野沢」付近の「角館-六郷線」>

●歩いた日:2024年9月25日(水)

●歩いた所

 ・三本扇:儘下川原、宮内、高野、古屋敷、堤、杉向、上立石、野沢、小柳、一本木、狐柳、高花、上川原、篠沢、今宿、三本柳

 ・本堂城回:吉清水、川口道北 ※「本堂城回」は「旧千畑町千屋」に属す。


●歩いたログ(足跡)(道のり7.2km)

(以上の地図:国土地理院地図に加筆)

 (📸005の「大杉山」)神社からもとの道に引き返し、再び南に向かう。道の両側に、「杉向」の家々が建つ。道の左手(東側)に墓地、そして集落会館の広場を見送ったところで振り返る。

📸006:「杉向」の一角

 奥から来たところ。中央に写る墓地の奥に「杉向」の家々建ち並ぶ。左手奥に見える高い木立のところが「大杉山神社」。

 「地名へのいざない」によると、「杉向」は文字通り「杉林の向かい」とのこと。「杉向」と言い、「大杉山神社」と言い、この辺りに大きな杉林があったのだろうか。

 右手の石碑の建つところが広場で、その奥に集落会館が建つ。少し引き返して、墓地と広場の間の道を東に進む。

(「今宿会館」)

 入口左脇の看板に「今宿会館」とある。また、入口の右脇に「今宿花の会」の立て札が立てかけられている。

 今回歩いたところの地名を調べると、「今宿」はここからだいぶ北寄りのところ、「川口川」と「県道305号」に挟まれた一画である。この会館からはずいぶん離れている。

 「地名へのいざない」で「三本扇」をひもといてみると、M10年に「羽見内村」、「宮内村」、「今宿村」が合併して「三本扇村」が成立、とある。「羽見内」、「宮内」は「三本扇」の西側に位置するので、ここでいう「今宿」は、現在の字(アザ)地名としての「今宿」や、会館の建つ「上立石」、「杉向」などを含めて、「三本扇」の東側一帯を範囲とする村名だったようだ。それが現在まで受け継がれて会館の名称になっていると考えられる。

 「旧太田町」ではまちづくりの一環として集落や各家庭での花作りが盛んである。「花の会」の立て札があるので、ここの集落でも花作りに取り組んでいるようだ。右手の屋根の下には多くのプランターが積み上げられている。

「今宿会館」前からまた東に向かう。この辺りの地名を調べると、途中から砂利道になるこの道は、会館から少し行ったところで「大仙市」(「旧太田町」)と「美郷町」(「旧千畑町」)の境界を横断している。境界を越えて「美郷町本堂城回」の「吉清水」の田んぼ道をしばらく進んだところで振り返る。

📸007:「杉向」方面を望む

 田んぼ中の道を奥から来たところ。奥に写る家々は「杉向」である。

 市町の境界は、歩いて来た道と並行するように手前の田んぼ中を東西に走っているようだ。従って一区画の田んぼが市町にまたがることにある。こうした境界付近の田んぼを区画整理すると、区画にあわせて境界の変更を行うことが多いと思われるが、ここでは変更が行われなかったようだ。古い航空写真で、区画整理前の境界付近の様子を見てみたい。

 ところで、右端にこんもりとした森のような一画がある。個人の屋敷にしては少し大きすぎるので、何だろうと思って後日行ってみた。ここの様子については、最後に航空写真とともにご覧いただきたい。

 さらに行くと「県道11号」(「角館-六郷線」、通称「角六線」)に出る。「角六線」を北に向かう。少し行ったところで行く手を望む。

📸008:「野沢」付近の「角館-六郷線」

 写る道が「角六線」。この辺りはこの県道が市町の境界になるようだ。県道の左(西)側が「三本扇」の「野沢」、右(東)側が「本堂城回」の「川口道北」である。

 道左手の白い建物は消防署。左端に建つ高い建物に、高さを示す数字が書かれている。一番上は18m程の高さになり、消防士の訓練を行うための施設のようだ。

 また北に進む。消防署のすぐ手前に、小さな駐車場を備えた、「旧太田町」特有の「ポケットパーク」がある。「ポケットパーク」に二つの大きな案内板が立つ(消防署のところに案内板が見える)。看板の一つには「太田 花の里づくり」とある。もう一つの看板は「OTA GUIDE MAP 大自然と思いっ切り遊ぶ 太田周遊ガイド!」と書かれている絵地図である。

(④に続く)


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