「出羽山地」の一画が「仙北平野」に突き出した山並みを、地元の人は「西山」と呼んで、朝な夕なに眺め親しんでおります。早春の淡い緑、盛夏の濃い緑、秋の紅葉、そして冬の輝くような白銀と、四季それぞれの装いで心を和ませてくれます。「西山」の眺めは、ここに生まれ育った人たちにとっては、心に刻まれている原風景ではないでしょうか。
12月6日の夜から明け方にかけて、今年初めての本格的な雪に見舞われました。翌7日の日中も雪がちらつきましたが、日の射す時もあり、晴れ間をみて「西山」の雪景色をカメラに収めてきました。まだ青みを帯びた初冬の薄い雪化粧です。山の上に雲が広がっておりますが、この雲は、まもなく雪を降らせる雲のようです。
こんな景色を眺めていると、本格的な雪の季節に向かう心の準備をさせられるような気がします。
ここ数年、「姫神山」(地元では「大平山」と呼ぶ人が多いかもしれません。)に、毎年、雪消え時に登っております。頂上付近の登山道の脇には杉の大木が立並んでおり、「仙北平野」を一望するには、杉木立のすぐ下の場所が一番です。
ここは、田んぼの中に集落が点在する広大な平野と、その向こうに、「真昼岳」や「和賀岳」、「駒ヶ岳」、そして天気に恵まれれば、遠く「岩手山」まで見渡せる絶景ポイントです。「大曲の花火」を見るため、毎年ここに登る人もおります。
写真の「姫神山」と「伊豆山」の間、下を流れる「雄物川」のほとりの低い山は、「姫神公園」(近くの人は「松山」と呼ぶ。)です。ここの松の幹の間から望む眺めもいいものです。
なお、写真には、大曲バイバスの跨線橋が写っていますが、先に「四季のたより」に掲載した「駒ヶ岳・岩手山」の写真は、この跨線橋の上から撮ったものです。
「仙北平野」を冠するブログですので、周辺の山から「平野」を眺めた写真もできるだけ掲載したいと思います。
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