今宵、「銀河鉄道の夜」に訪問していただき、ありがとうございます。
現実世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待いたします。
かけがえのない「幼い命」と「尊い命」が、蛮行により突然、失われてしまいました。
どうして、このような残虐非道な事件が繰り返されてしまうのでしょうか……
大阪教育大学付属池田小学校通り魔殺傷事件の悪夢が再現されたような、何とも痛ましい事件でした。
しかも、犯人はその場で自殺してしまったのですから、「怒りの矛先」がなくなってしまい、また犯行動機や事件の背景なども永久に解明できなくなってしまったのです。
5月28日午前7時45分ころ、神奈川県川崎市多摩区登戸新町の路上で、同区の私立カリタス小学校の児童と保護者などが男に刃物で次々と襲われ、19人が死傷するという通り魔事件が発生してしまいました。
各メディアで報じられた同事件の被害状況等をまとめると下記のとおり。
【同事件での死亡者】2名
・栗林華子さん(11歳)=東京都多摩市。私立カリタス小学6年生。
・小山智史さん(39歳)=東京都世田谷区桜上水5丁目。同小に通う児童の保護者で外務省職員。
【負傷者】17名
・1~6年の児童16人。
・40代の女性。
*小学生2人と40代の女性の計3人が重傷。
【犯人】
岩崎隆一(52歳)=川崎市麻生区居住。無職。
犯人は自ら首を刺したとみられ、現場付近に倒れており、川崎市内聖マリアンナ病院に搬送されたが、その後、同病院で死亡が確認された。
岩崎容疑者は近所の住民とはほとんど接触がなく、同容疑者について知っている人はほとんどいないとみられる。ただ、小中学校の同級生によると、「昔は、突然、ブチ切れる性格だった」という。
岩崎容疑者と小中学校で同級生だった男性によると、昔から一見、おとなしいが、何か気に入らないことがあると、暴れる、まわりのもの、ごみ箱とかいす、机をけって先生を困らせていた。気に入らないことというのもささいなことで、「靴をそろえて」と言われて大暴れしたり、豹変(ひょうへん)したりしていた。
中学になると、岩崎容疑者の機嫌が悪くなる回数は増えたように感じた。
「近くの友達に殴りかかって、よくトラブルになっていた。ケンカしてもいつも負けるのは岩崎。なぜ機嫌が悪くなるのか、何が気に入らないのか、よくわからなかった。そういう性格だから近寄る人もいなくなって、いつも一人でいた印象」
【犯行現場】
JRと小田急の登戸駅の西約250メートルの住宅街で、同区にある私立「カリタス小学校」のスクールバスが止まるバス停付近。
【犯行現場を目撃した証言】
・現場近くに住む無職の斉藤隆司さん(67歳)の証言。
「台所から覆面パトカーがビュッと通るのが見えて現場に行くと、胸から背中にかけて血を流して仰向けに倒れている男性が見えた。サラリーマン風で30歳ぐらい。顔が自分の方を向いていて、目が合って、次に進めなかった。呼吸している感じはなかった」と話した。
また倒れて救命措置を受けている女性がいて、救急隊員が「もうすぐ着くからがんばって」と声かけていたという。
そのうち、コンビニからスカートに血がべったりと付いた女の子が出てきた。小学5、6年生ぐらいで、見た感じは冷静。泣いてはいなかった。
・公園にいた会社員男性(57歳)の証言。
子どもたちの「怖い」という叫び声を聞いて、スクールバスが停車するバス停の方を見た。
すると、中年の男が刃物を振り回しながら、バス停付近の路上で「ぶっ殺してやる」と大声で騒いでいた。
周辺には、8人ぐらいの子どもが倒れていた。
・現場近くに住むタクシー運転手の男性(52歳)の証言。
サイレンの音で自宅の外に出たところ、警察が規制線を張るところだった。
(現場のすぐ近くの)コンビニ前では何人も倒れていた。血まみれで仰向けになった大人もおり、救急隊員が心肺蘇生をしていた。
小学生らしい半ズボンの男の子もストレッチャーで運ばれていった。
「うちの子が見当たらない」と捜している母親や、ランドセルを背負っておびえている様子の小学生もいた。
「登戸は平和な街で、こんな事件が起こるとは思っていなかった。どんな理由があっても犯人が許せない」と男性は憤っていた。
・近くに住む中年男性の証言。
「バス停の前で1人の女性が倒れているのを見た。ここのバス停もいつも多くの人が利用する場所なので、とても怖い」と話した。
・近くに住む女性(64歳)
「バス停の前にオレンジ色のテントが張られていて、人が運び込まれていくのを見た。バス停に並んでいた人々が襲われたとの話も聞いた」と話していた。
【カリタス小学校記者会見】
同5月28日午後6時20分、川崎市多摩区の私立カリタス小学校は同小体育館で記者会見を開いた。
「蛮行によって落ち度のない子どもたちと、愛情深く子どもを育んでこられた保護者の方がこうした被害にあったことに怒りのやり場もない気持ちであり、痛恨の極みです」と会見の冒頭で齋藤哲郎理事長は挨拶し、今後は子どもの安全確保と、心の傷を負った子どものケアに万全を期すとした。
※カリタス小学校はカトリック系の名門私立小学校で、小学校までは共学だが、系列の中学校と高校は女子校。大手広告代理店や、医者、弁護士など裕福な家庭の子供が行く学校として知られ、都内から通う子も多い」(地元民)
多数の卒業生が麻布中学校や開成中学校といった名門校に進学している。
――以上です――
カリタス小学校はカトリック系の名門私立小学校でしたから、
大阪教育大学付属池田小学校通り魔殺傷事件と同様に、児童や関係者などが通り魔のタ-ゲットにされてしまったようです。
*棒線箇所は期間限定記事につき、削除後、ブログ末尾参照。
犯人が死んでしまったため、犯行動機が一切わかりません。しかし、わかることがひとつあります。同様な事件は再度繰り返されてしまう、と。
今のような「政治が腐敗し汚職が平然と横行するような日本社会」では、このような「通り魔による無差別テロ事件」を防ぐことは絶対不可能だからです。
少子高齢化に伴い社会保障費用が増額するため、さらに増税が繰り返されて低所得者層を苦しめます。
今年の10月には10%の消費増税実施に加え、「社会保険料(国民・厚生年金保険料、同健康保険料他)」なども18・3%に増額となります。
つまり、労働者の所得収入は変わらず、税金・社会保険料などが増えてしまい、手取り収入が減ることになるのです。
そして将来、日本は「えらいこと」になるのです。
増税しても全部が社会保障に使われればまだ救いはあるのですが、実際は各メディアで報じられてきたように皆さまがご存じのとおりです。
従って、貧困者層・低所得者層がますます増加する一方であり、これだけ「格差社会」が顕著になれば、国民(おもに低所得者層)の不満がいつ爆発してもおかしくありません。
今回の事件の報道では、犯人の性格や生い立ちなどがある程度わかってきました。
犯人の岩崎と同様な性格で不幸な境遇に育った人物は世の中に多く存在しています。
私は現職の刑務官時代、このような、いや岩崎以上の「質の悪い」性格の受刑者を多く処遇してきた経験があります。
そして彼らは刑期終了後、全員が出所しています。
また、タクシードライバーの現在、生活に困窮している多くの低所得者層の人々による「政治家や官僚に対する不満」を時折り耳にしています。中には「岩崎隆一」のような性格の人物も散見されました。
万が一、彼らや「先述した低所得者層の国民」が生活に困窮して追いこまれてしまい犯人と同様な不満を持ち、そして爆発したならば、「同様な模倣犯」が必ず出現するのでは、と危惧しています。
「自分たちだけ幸せ(裕福)に暮らせれば(私腹を肥やせば)、他の国民(低所得者層)など、どうでも(生活に困窮しても)いい」
このように考えでいる悪徳政治家や一部の官僚の皆さん。
もう、その考えは通用しない時代に突入したと、「驕った認識」を改めたほうがいいでしょう。
そのうち、この国が収集のつかないほど治安が悪化し、あなた方やあるいは親族・関係者なども今回のような「通り魔的な無差別テロ事件」の被害者となるかもしれませんよ。そのときに私が指摘していたことを理解しても時すでに遅いのです。
それでなくても今回、よりによって外務省の小山智史さん(39歳)という優秀な官僚の方がお亡くなりになりました。
国益を損なうとは、まさに今回のケースです。
各メディアの報道によると、小山さんは、生前は善良な人だったそうで、この国には絶対必要な外務官僚でした。
県警によると、小山さんは最初に襲われたそうです。
しかし、現場で死亡した小山さんだけには、4か所もの刺し傷があったといいます。今回の事件で複数回刺されたのは小山さんだけでした。
まず真っ先に背中から刺されたのにもかかわらず、さらに3か所もの刺し傷があったのは、小山さんが、犯人の凶行を制止しようとしたからだそうです。
「子供を必死に守っていたことがうかがえます」
という証言が報道されていることからも事実でしょう。
犯人による19人に対する22回の攻撃のうち、最初の4回までが小山さんに対するものでした。攻撃の18%までを、小山さん一人が受け止めたことになるといわれています。
おそらく、小山さんは通り魔の蛮行から子どもたちを守るため、少しでも時間を稼いで多くの子どもたちが逃げ始めることができるように、ご自身の命を犠牲にしてまでも必死に抵抗したのでしょう。
これまでに、色々と国会で問題になった官僚たちもいましたが、同じ官僚でも、小山さんのような善良で優秀な経歴を持つ方が、なぜ無差別テロの犠牲者となってしまったのでしょうか……「運が悪かった」だけでは済まないでしょう。
彼こそ「英雄」であり、今からでも「国民栄誉賞」を捧げるべきではないでしょうか。
今回の残虐非道な事件を教訓に、二度と同様な悲劇が繰り返されないよう、しっかりと対応策を国会で議論してください。
具体案として、「天下り先」や「使途不明な特別会計」の予算の一部について、登下校時に民間の警備会社に児童たちの警備を依頼するための費用に充当してみたらどうでしょうか。
事件でお亡くなりになりました栗林華子さん(11歳)と小山智史さん(39歳)のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして、被害に遭ってしまった多くの児童と、保護者・関係者の皆さまが、一日も早く平穏無事な生活に戻れるためにも、周囲の方々やカウンセラーの専門家、そして各ボランティアの人々が親身になってサポートして頂けるよう強く協力をお願いいたします。
※削除後閲覧!
「川崎・登戸の大量殺人犯は”池田小事件・宅間守”に似ている―—精神科医の分析」
5月28日朝7時40分ごろ、スクールバスを待っていたカリタス学園の小学生らが相次いで刺された川崎・登戸の大量殺傷事件。両手に刺身包丁を持ち18人を刺した男は、自分で首付近を刺し、病院で死亡が確認された。
同市麻生区に住む51歳の丸刈り男、岩崎隆一はなぜこのような凶行に及んだのだろうか。
『無差別殺人の精神分析』(新潮選書)の著書がある精神科医の片田珠美氏が、現在の情報から犯人の人物像を分析した。
「第一報を見て、典型的な無差別殺人であり、拡大自殺(自殺志願者が他人を道連れに無理心中を図ること)であると感じました。過去の拡大自殺の例を挙げると、横溝正史の小説『八つ墓村』のモデルと言われる『津山30人殺し』、アメリカでは12名の生徒と1名の教師が射殺された『コロンバイン高校銃乱射事件』など。犯行後に犯人が自殺しているという共通点があります」
過去の大量殺人犯の犯人像と近いと思われるのは、2001年、児童8人を殺害した大阪・池田小事件の宅間守・元死刑囚だという。
「宅間は自殺を図ったこともあり、裁判でも控訴を取り下げるなど自暴自棄の傾向が見られました。無差別殺人犯の特徴は、人生に絶望し、でもおとなしく一人で死ぬのはいやだから、他人を巻き添えにしたいと考えることです。そこには自己顕示欲や承認欲求もある。2008年、秋葉原通り魔事件の加藤智大も無差別殺人犯ですが、不特定多数を狙った犯行でした。今回、登戸の犯人がカリタス学園の生徒さんをターゲットにしていたとしたら、エリート校である池田小を狙った宅間と近いものがあります」
片田氏は、大量殺人を引き起こす要因として以下の6つを挙げた。
(1)欲求不満
(2)他責的傾向
(3)破滅的な喪失
(4)外部からのきっかけ
(5)社会的、心理的な孤立
(6)武器の入手
「通り魔的な大量殺人犯の動機は、自分を軽んじた社会への復讐です。その予備軍は、どこにでも潜んでいます」