自宅そばの瀬戸物屋「つるや商店」の片隅に埋もれていた「九谷焼き」の盃。
20個ほどはあるでしょうか。
「二羽鶴と松 九谷」
まじまじと眺めていると、いいの見つけたねとご主人が近寄って来ます。
「達磨 九谷」
気に入ったのを見繕い、二束三文のお値段で譲ってもらいます。
酒を注ぐと「菊の色絵」が浮き上がり、何とも高貴な酒宴となります。
九谷焼(くたにやき)は、石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、能美市で生産される色絵の磁器です。
「高砂 九谷」
買ってすぐに割ってしまった「絵巻物 九谷」
金繕い(きんつくろい)して使える状態にしました。
一合の徳利(とっくり)に吟醸酒を注ぎ入れ
人肌燗よりも熱い「ぬる燗」にかん付けし、「菊花の九谷」でいただきます。
※燗付豆知識
日向燗(ひなたかん)30度
人肌燗35度
ぬる燗40度
上燗45度
熱燗50度